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スロウハイツの神様は全然「スロウ」ではなかった#読書感想文
「まあ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛だよな」
スロウハイツの神様下巻 p.471より
やっぱり、辻村深月さんの作品は良いと思う今日この頃でした。
今回読了した「スロウハイツの神様」もそうですが、登場人物それぞれを丁寧に描写していることで、物語への没入感が半端なく増します。
「凍りのくじら」や「子どもたちは夜と遊ぶ」とは違い、個人的に深く共感できる登場人物はいませんでしたが、最
「君たちはどう生きるか」#読書感想文
僕たちは自分がやらなきゃいけないことをやるべきなのだ
一時期ビジネス書としても流行りになった「君たちはどう生きるか」ですが、宮崎駿監督が同名の映画を製作していることもあり、まだまだ人気が続いているみたいですね。
この本は小説、ビジネス本と様々な捉え方ができますが、僕は教科書だと思って読み進めました。
主人公のコペニ君がおじさんとの交換日記でのやり取りを通じて成長していくストーリーですが、この
Re:世界の終りから始める村上春樹生活
これは村上春樹さんが書いた異世界生活なんだと思う
注釈:本稿は世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの感想、解説であり、同名の某アーティストの話題は一切出てきません。
個人的にタイトルをつけることが苦手なのですが、久しぶりにしっくりくるものが付けられたと勝手に満足してます。
村上春樹さんと言えば、1Q84やノルウェイの森などの代表作がありますが、内容や表現が独特でなかなか読みにくいと悩み
ゲームの評価が知りたければ中古屋に行けばいいと思う
今日の書きたい内容は、もうタイトルの内容そのものなので、出落ち感が半端ないです。
さて、アナログ派な私は未だに中古ショップを良く利用していますが、月一で通う度に値段の変動がある点に驚いています。
ダウンロード版が市場を占める様になってから、あまり価格が下がらないケースが増えましたが、(スイッチの商品は特に)それでも人気のないものは一気に値段が崩れています。
特にシリーズ物で人気だったもので、
こだわるもの=好きなものではない
本当に好きなものに対しては、寛容さが生まれる気がします。
食べ物にしろ趣味にしろ、「これじゃないと嫌」とこだわりのあるものってありますよね。
僕はどうもこだわりが強いほうみたいで、色々なものにこれじゃなきゃ嫌っていうこだわりがあります。
「コンビニスイーツのたいやきはファミマじゃないと嫌」
「たけのこの里を選ぶ人の気持ちがわからない」
など、どうでも良い点で譲れないポイントが自分の中には
押し潰されそうな程の圧迫感
「世の中には様々な情報が溢れている」
それが目に見えてわかる場所が東京なんだと感じました。
また、「多すぎる情報は人の余裕を侵食している」
そうも感じました。
関東に引っ越しました。
#移住という人気タグを見て 、「そういえば引っ越ししたことについて書いていないな」と、思い当たり便乗させてもらうことにしました。
正直、「移住」という言葉のイメージとしては、国外や大きく環境の違う土地に過ご
冷たい校舎の時は止まる #読書感想文
月並みの言葉ですが、毎日本当に寒いですよね。
私の住む地方ではまだ雪が降っていないだけマシかも知れませんが、寒いのが苦手な私としては早く過ぎ去って欲しい季節です。
さて、こんな寒い季節にぴったりな作品(?)の読書感想文でも少し書きたいと思います。
今回読書した作品は辻村深月さんの『冷たい校舎の時は止まる』という作品です。
辻村深月さんと言えば、昨年大長編ドラえもんの脚本を行ったりするなど、