マガジンのカバー画像

エッセイもどき

6
運営しているクリエイター

記事一覧

記録を残そう、せめて思い出せるように

記録を残そう、せめて思い出せるように

みなさんは心に残る名シーンや好きなセリフや格言がありますか?

また、トラウマに残ってしまうような出来事や心に焼き付いているワンシーンはありますか?

こんな話をしたことないので分かりませんが、多くの人はあると答えるのだと思ってます。

しかし、私は残念ながらこれらの場面や出来事がありません。

いや、厳密に言うと覚えていないのです。

どうも私は物覚えが良くないみたいで、次の日になったらほとんど

もっとみる
受け入れてもらいたい~アラサーのモラトリアム

受け入れてもらいたい~アラサーのモラトリアム

最近気分が余り良くない。

どうも昔から天気の悪い日に一人でいると、調子が悪いような気がする。

こういう天気も気分も悪い日は自分の内面の事や悩み事をうじうじと考えてしまう。

僕は今住んでいる町が、生まれ育った町が好きではない。
いや、厳密に言うと「居心地が悪い」のだ。

フリーの物書きなど風来坊な生活をしていると、どうしてもこの町の田舎な雰囲気は僕を「受け入れて」くれてないように感じてしまう。

もっとみる
似合う嗜好と似合わない嗜好

似合う嗜好と似合わない嗜好

「女性がたばこを吸うのは好きではない」

今日も喫煙席に入っていくかわいい女性を見て思った。

だけど、過去に知り合ってきた女性の中にはたばこを吸う女性はたくさんいて、不思議と悪い印象を持たないことも多かった。

そう考えると、今日喫煙所に入っていく女性は残念に思い、これまで出会ったたばこを吸う女性は悪い印象を持たなかったのはなぜだろう。

仕事をしながら考えた結果、ひとつの結論が思いついた。

もっとみる
それでも、本物を、探してる

それでも、本物を、探してる

恋は落ちるものです。

相手の魅力に気づけば気づくほど
深く深く落ちていきます。

途中で自分が落ちていることにも気づかずに
魅力以外目に入らないほど盲目に

どこまでも落ちていきます。

でも、いつか上がってくる時もあるでしょう。

それでもいいのです。
次の深みがあると信じているから

恋愛について最近悩んでいました。

「もっと色んな人と話した方がいいよ」
「深いところまで知ったら好きになる

もっとみる

旅の途中の寸景

「あら、女性やったんね」

女将さんの第一声であった。

いや、男です。苦笑いしながら答える私は、男性にしてはとても声が高く、小学生まではよく女性と間違えられていた。

「まさか、この歳で間違えられるとはな」コンプレックスでもあるため、気分が悪くなるかと思いきや、珍しくそうはならなかった。

富山の片田舎にある、どちらかというと民宿に近いこの宿は、非常に手入れが行き渡っているため、旅籠屋のような内

もっとみる
目的地は必要ない

目的地は必要ない

富山の改札には人が立っている。

比喩表現でも何でもなく、改札の中に人がいるのだ。

僕より世代が上の人は、自動改札がまだ一般的ではなかったため当たり前だろうが、20代から見ると異様な光景に見えてしまう。

さらに驚くことに、有人改札なのにICカードは使えるということだ。駅員さんの前に置かれた読み取り機が違和感を一層引き立てている。

ただ、僕が今日降車する駅には、ICカードの読み取り機がないよう

もっとみる