「君たちはどう生きるか」#読書感想文
僕たちは自分がやらなきゃいけないことをやるべきなのだ
一時期ビジネス書としても流行りになった「君たちはどう生きるか」ですが、宮崎駿監督が同名の映画を製作していることもあり、まだまだ人気が続いているみたいですね。
この本は小説、ビジネス本と様々な捉え方ができますが、僕は教科書だと思って読み進めました。
主人公のコペニ君がおじさんとの交換日記でのやり取りを通じて成長していくストーリーですが、この交換日記の中身が教科書に載っていてもおかしくない程勉強になるのです。
本自体は昭和初期に発行されたもので、文体も古い言葉が使われていますが、書いている内容は現代でも大切になるものばかり、いや現代だからこそ大切なものばかです。
例えば、コペニ君は疑問に思ったことをどんどん自分で考えて、真相や答えを求めていくことができますが、おじさんはその心をいつまでも持ち続けることが大切だと言います。
現代社会でも自分で考え、自分で答えを見つける「考動力」が大切だと言われていますが、この本でも初期段階で解説されています。
またネタバレになってしまうので詳しくは言及しませんが、自分の思ったことや言わなければならないことをきちんと口に出す大切さも描かれています。
だれでも間違いを犯してしまうことはありますが、そのときに自分がやらなければいけないと思ったことは、たとえ困難があってもやりきることの大切さがわかります。
下手なビジネス本よりも心に残りやすく、子供向けの内容であるので、だれにでもおすすめできる内容となっています。
また、少し古い本なので古典文学に挑戦していこうと考えている人にも、おすすめできる内容です。
気になるけど読んだことがない人は、後悔することはない内容なのでぜひ一読してください。
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