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平和の共通基盤のための文学~沖縄 慰霊の日に大城立裕『カクテル・パーティー』を読む~
「文学の不毛の地」と言われた沖縄で、最初に芥川賞を受賞した作品をご存じでしょうか。毎年6月23日は慰霊の日です。日本軍の組織的戦闘が終結した日であり、沖縄戦の犠牲者を追悼し世界の恒久平和を願う日とされています。今日はそんな慰霊の日にちなんでお伝えしたい作品があります。大城立裕の『カクテル・パーティー』です。
物語は沖縄出身の主人公「私」が、中国人弁護士の孫先生、沖縄県外出身の新聞記者小川氏ととも
備忘録【自分が読みたいものは自分で書くしかない~C・S ・ルイスの教え~】
読書感想文はいつも嫌いな本で書いていた。
審査員好みの「小学生らしさ」「中学生らしさ」を求められることが大嫌いだった。そんなことに大好きな本を従事させるのはもっと嫌だった。毎回課題図書から一番読みたくない本を選び、あらすじと最初と最後の数ページのみを読んで適当に原稿用紙を埋めた。先生から添削が入れば素直に訂正し、入選して貰った賞状はそのまま先生の机に置いて帰った。(もちろん怒られた)
そんなこと