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#FinTech
番外編:『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』
11月15日(木)、『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』をダイヤモンド社を上梓しました。
『これからの投資の思考法』の第5章と第6章は、この「フィンテックに詳しくなるノート」で議論してきた思考がベースとなっています。議論にお付き合いくださった読者の皆さまに厚く御礼申し上げます。
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今回の出版は、3年半前の起業
人間の脳は、資産運用に向いていない
今年2月、金融業界ではフィンテックに関する一つの記事が大きな話題を呼びました。ゴールドマン・サックスのニューヨーク本社の株式売買システムの自動化を進めた結果、2000年には600名いたトレーダーが現在では2名しか残っていないという内容です。
トレーダーに代わって取引を行っているのは、複雑なアルゴリズムを搭載した、自動取引プログラムです。ゴールドマン・サックスでは、エンジニアが9,000人と、す
フィンテック企業が、ITや金融より大切にしていること
WealthNavi(ウェルスナビ)は、資産運用のロボアドバイザー(「ロボアド」)と呼ばれており、金融とITを融合させたフィンテック(FinTech)における代表的な分野の一つだと言われています。
フィンテックというと、ITや金融の専門知識・技術が一番重要だろう、と思うかもしれません。実際、どちらもフィンテックを開発するためには必要不可欠です。
しかし、フィンテックを一時的なブームに終わ
金融の民主化と分権化—フィンテックCEO17名の粗削りなビジョン(前編)
本日(2017年3月23日)、「成功企業に学ぶ実践フィンテック」(日本経済新聞出版社)が発売されました。メガバンクの社長や元金融庁長官が推薦し、元金融担当大臣が「あとがき」を書いていることに驚いて、本屋さんで思わず手を取った方も多いのではないでしょうか。
本書は、フィンテック企業を経営する17名(注)のCEOが自ら語るという点で、これまでのフィンテック書籍とは、まったく趣を異にしています。
(
「AWSもスタートアップだった。」CEO、創業理念を語る
日本で2015年ごろからフィンテックが急に立ち上がった背景には、スマートフォン、クラウド、金融APIの3つが揃ったことが挙げられます。
• スマホの普及により、直感的に理解しやすいサービスの提供が可能に(WealthNaviをガラケーで利用する姿を想像してみてください)
• クラウドによって、第三者機関認証を得た高いセキュリティを確保しつつ、高い俊敏性と低コストを兼ね備えたインフラが利用可能に
さらば、ウォール街!
「フィンテックに詳しくなるノート」の更新が1ヶ月も滞ってしまい、申し訳ありません。
ブログの更新が滞っていた原因は、ウェルスナビの資金調達です。ウェルスナビは、10月12日に、総額15億円の資金調達(シリーズB)を発表しました。同時に、SBI証券および住信SBIネット銀行との業務提携も発表しました。
今回の資金調達により、昨年4月の創業時からの資金調達は累計で21億円を超えました。また、
「シリコンバレーがやって来る」(後編)
シェアリング・エコノミーの光と影乗客とドライバーをマッチングするUberや、旅行者と空き部屋をマッチングするやAirbnbは、シェアリング・エコノミーの旗手として、シリコンバレー最大のユニコーン(時価総額10億ドル以上の未上場企業)になりました。
しかし、UberやAirbnbが急成長するにつれて、世界中で大きな論争が起きています。その多くが、規制に関わるものです。
例えば、Uberの運転手が