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番外編:『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』

11月15日(木)、『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』をダイヤモンド社を上梓しました。

『これからの投資の思考法』の第5章と第6章は、この「フィンテックに詳しくなるノート」で議論してきた思考がベースとなっています。議論にお付き合いくださった読者の皆さまに厚く御礼申し上げます。

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今回の出版は、3年半前の起業と同じくらい、私にとって大切なイベントです。

「働く世代に豊かさを」というビジョンに共感する仲間が集まり、世界標準の資産運用を自動化した「WealthNavi(ウェルスナビ)」をリリースしたのが、2016年7月。それから2年余りで、15万件を超える申し込みをいただき、預かり資産は1100億円を突破しました。

しかし、誰もが安心して気軽に利用できる、次世代の金融インフラとしての道のりは始まったばかりです。

いま、日本で働く世代の間には、将来への漠然とした不安が広がっています。終身雇用の終焉や年金不安により、「定年まで勤め上げれば、国と会社が老後の面倒を見てくれる」という社会モデルが崩れつつあるからです。

そうした中で、
・「将来が不安だけど、どうやって資産運用をしたらいいのかわからない」
・「家族や友人が投資に失敗したという話を聞いた」
・「資産運用についてどうやって調べていいかわからないし、相談する相手もいない」
と悩む人が急増しているのを感じます。

今回出版する『これからの投資の思考法』は、こうした方々の悩みを解決し、少しでも助けになりたいという想いで執筆しました。ウェルスナビを経営する傍ら、仕事帰りに、24時間、いつでも美味しいコーヒーを淹れてくれるカフェに通い、書き続けました。

途中、何度も筆が進まなくなることがありました。そんなとき、いつも脳裏に浮かんだのが、ウェルスナビの資産運用セミナーに参加してくださった方々の真剣な表情でした。

これまで80回以上開催したセミナーでは、延べ2000人を超える方々から、累計1000を超える質問をいただきました。本書には、皆様から寄せられた質問や悩みへの、私なりの回答を凝縮しています。私自身の投資の失敗談も赤裸々に書き起こし、投資や資産運用で誰もが陥りがちな心理的な罠についても解説しています

そして本書では、「テクノロジーを活用して富裕層向けの資産運用を民主化(democratize)する」というウェルスナビの理念の由来についても詳しく説明しています。

「フィンテックに詳しくなるノート」を書き始めたきっかけは、フィンテックはあくまでも理念を実現するための手段であって目的ではないことを、フィンテック経営者の一人として説明したいと考えたからでした。

このノートで議論したことをベースに、読者の皆さまからの「スキ」「フォロー」の反応をみながら、「このメッセージは共感されたみたいだ」「ここはちょっと説明不足だったかな」といった具合にさじ加減をして、『これからの投資の思考法』に盛り込むことができました。

いまの日本は、働きながら資産運用をすることが大切な時代です。こんな時代だからこそ、『これからの投資の思考法』を届け、豊かさへの道しるべ(Wealth-Navi)として活用してもらえたらと強く願っています。

11月15日の出版から3日でAmazonカテゴリー1位(4日連続)となり、その翌日には緊急重版も決まりました。あらためて、ノートの読者の皆さまに改めて御礼申し上げます。もしも興味がありましたら、ぜひ、書店で手にとって頂けたら幸いです。

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2018年11月21日 柴山和久

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