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子育てのあれやこれやの回顧録です。            思い出すままに、ゆる~く綴っ…

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子育てのあれやこれやの回顧録です。            思い出すままに、ゆる~く綴ってみます

記事一覧

娘に贈る回顧録 26/7300 おうちラボ シャボン玉

お風呂のなかで泡あそび 石鹸を泡立てて、オーケーの指から シャボン玉を作る 出来るだけ大きく作って、 ふわりと宙に浮かせる 小さな指でつっついて、 パチン びっく…

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2週間前

娘に贈る回顧録 25/7300 風を感じて、考えて

テレビを見ていて それぞれ別の番組だったけれど ひとり暮らしの息子さんに実家から モーニングコールするお母さんの話 修学旅行のパッキングをする お母さんの話 次の…

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2週間前
1

娘に贈る回顧録 24/7300 雨の記憶

雨のなかを歩くのが好きだった 通園の時も、お休みの時も ピンクのカッパに、ハットをかぶって 白い長靴 私も同じように、傘は持たない 近くの公園 桜の並木 田んぼのあ…

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3週間前

娘に贈る回顧録 23/7300 不登校のあいだ②

『朝起こされるのが嫌だった』 「朝怒るのが嫌だった」 『学校って言われるのが嫌だった』 「学校に行かせなきゃって思うのが嫌だった」 『朝ごはん食べたくなかった』 …

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3週間前
2

娘に贈る回顧録 22/7300 不登校のあいだ①

小学校2年生の夏休み 小児病棟に4日間の入院をした。 退院後も通院が必要 夏休みは家と病院の往復で 終わった。 2学期が始まったけれど、 体調が良くない日が続いて …

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1か月前

娘に贈る回顧録 21/7300 お布団の中で ④

いつものように絵本を読んだ後、 明かりを落とす。 その日はなぜか怖いと泣き出した。 不安を感じているようだ。 一緒にいるから大丈夫。 手をつなぎながら、 話しかけ…

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1か月前

娘に贈る回顧録 20/7300 むずかしいよね

「発見したことがあるの」 「実証したいからやってみて」 朝っぱらから何をやらされるのか まず、おにぎり持って そうしたら窓際に立って そのまま、食べながらキッチン…

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1か月前

娘に贈る回顧録 19/7300   独り歩き

遅い春がやってきた。 この街に越してきて、 12回目の桜。 始めて並木を歩いたのは、 地元の桜まつり。 屋台がたくさん出て、 人混みに流されるように 歩いたっけ。 は…

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2か月前

娘に贈る回顧録 18/7300    ひと言が…

『わかってる!』 『言われなくても、わかってるってば!』 毎日繰り返されるやり取りに お互いうんざりする。 思えば、確かに口うるさい母親だった。 洗濯物片付けなさ…

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2か月前

娘に贈る回顧録 17/7300  手離れ

3歳 大きなショッピングモールで迷子になった。 子供服を選んでいた。 足元にいたはずなのに。 店内を探す。 名前を呼んで、店員さんにもお願いして。 いない。 通路…

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2か月前
1

娘に贈る回顧録 16/7300 ムーミンシールのおかげさま

総合病院の待合室 絵本を読みながら待つ アレルギー克服のための治療を 本格的に始める 今日は血液検査 アルコールのにおい 注射器が目に入る グズリ始める 膝にのせ…

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2か月前

娘に贈る回顧録15/7300 卒業式①

入学の準備。 ランドセル ブラウスにボレロ風スーツ エナメル靴 買い物して揃えてゆくなかで、 だんだん楽しみになっていく。 もうすぐ一年生! お部屋も片付けて、 ここ…

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3か月前
1

娘に贈る回顧録 14/7300 お布団の中で③   

いただいた絵本が増えてきた。 今のお気に入りはヘンゼルとグレーテル。 子供たちだけで暗い森を進むドキドキ感。 お菓子のお家のワクワク感。 魔女と対決。ハラハラ。 …

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3か月前
2

娘に贈る回顧録 13/7300  あれは神様?   

スーパーからの帰り道。 ご機嫌でおしゃべりしながら、 ベビーカーを楽しんでいた。 坂道の途中で、 『歩く!』 天気も良いし、買い物もスムーズに 出来たし。 うっか…

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4か月前

娘に贈る回顧録 12/7300 お布団の中で②

「今夜は何?」 『…と言えばゲーム!』 「じゃあ、先にお布団に入って待っててね」 こんなやり取りの日が続く。 「赤いもの!」   『と言えば?』  「いちご!」…

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4か月前

娘に贈る回顧録 11/7300 じいじ、そんなにも…?①

むかし、じいじは厳しい人だった。 靴の脱ぎかた 食事のしかた ドアの閉めかた 挨拶のしかた 子供の頃 何度も注意されて、怒られて。 階段を降りる足音にも気を遣ったっ…

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4か月前
娘に贈る回顧録 26/7300 おうちラボ シャボン玉

娘に贈る回顧録 26/7300 おうちラボ シャボン玉

お風呂のなかで泡あそび
石鹸を泡立てて、オーケーの指から
シャボン玉を作る

出来るだけ大きく作って、
ふわりと宙に浮かせる

小さな指でつっついて、 パチン

びっくり

お次は交差した指のあいだから
小さいものをたくさん飛ばす

急いで手を伸ばして掴もうとする

大笑い

もう一度、大きく作って
今度はゆっくりと観察

揺らめく光にうっとり

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

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娘に贈る回顧録 25/7300 風を感じて、考えて

娘に贈る回顧録 25/7300 風を感じて、考えて

テレビを見ていて
それぞれ別の番組だったけれど

ひとり暮らしの息子さんに実家から
モーニングコールするお母さんの話

修学旅行のパッキングをする
お母さんの話

次の日の洋服をセットするお母さんの話

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『みんなのお母さんはやってくれるんだよ』
一緒に見ていた娘の一言

そうなのか?

「社会人なら自分で起きなきゃ」
「荷物は揃えても、パッキングは
    

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娘に贈る回顧録 24/7300 雨の記憶

娘に贈る回顧録 24/7300 雨の記憶

雨のなかを歩くのが好きだった
通園の時も、お休みの時も

ピンクのカッパに、ハットをかぶって
白い長靴

私も同じように、傘は持たない

近くの公園
桜の並木
田んぼのあぜ道

ただ、雨の音を感じるために外に出る

河原に座って、水の流れをながめる

湿った風を顔に受けて、
空気を吸い込む

水溜まりをゆっくり歩く

「そろそろ帰ろうか」

家に着くとお風呂場に直行
温かい湯船に飛び込む

※※※

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娘に贈る回顧録 23/7300 不登校のあいだ②

娘に贈る回顧録 23/7300 不登校のあいだ②

『朝起こされるのが嫌だった』
「朝怒るのが嫌だった」

『学校って言われるのが嫌だった』
「学校に行かせなきゃって思うのが嫌だった」

『朝ごはん食べたくなかった』
「せめてスープだけでも飲んでほしかった」

『部屋から出たくなかった』
「青白い顔を見るのが辛かった」

『先生からの電話が鳴るのが怖かった』
「欠席連絡をするのが悔しかった」

『お母さんがリビングにいると安心した』
「どうやって部

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娘に贈る回顧録 22/7300 不登校のあいだ①

娘に贈る回顧録 22/7300 不登校のあいだ①

小学校2年生の夏休み
小児病棟に4日間の入院をした。

退院後も通院が必要
夏休みは家と病院の往復で
終わった。

2学期が始まったけれど、
体調が良くない日が続いて
休みがちになった。

登校しても保健室で休んだり、
早退することも。

そろそろ身体は回復しているはず。
病院の許可も出ているし。

何とか登校させようとした。

寝起きはグズグズ、ゴロゴロしていた。
ご飯もグズグズ。
支度もグズグ

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娘に贈る回顧録 21/7300 お布団の中で ④

娘に贈る回顧録 21/7300 お布団の中で ④

いつものように絵本を読んだ後、
明かりを落とす。

その日はなぜか怖いと泣き出した。

不安を感じているようだ。
一緒にいるから大丈夫。

手をつなぎながら、
話しかけてどうしたものかと探る。

「カーテンの後ろに隠れてる」

開けて何もいないと見せる。

「天井が怖い」

小さなオレンジの豆明かり。
その明暗が気になるのか。

ならば、いっそのこと。

ランタンを枕元に置く。
部屋の明かりは真っ

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娘に贈る回顧録 20/7300 むずかしいよね

娘に贈る回顧録 20/7300 むずかしいよね

「発見したことがあるの」
「実証したいからやってみて」

朝っぱらから何をやらされるのか

まず、おにぎり持って
そうしたら窓際に立って

そのまま、食べながらキッチンまで歩く!

言われた通りにやってみる

「やっぱり、出来ないよね」

※※※※※※※※※※※※※※※

卒業旅行でディズニーランドに行って
チュロス買って食べたんだけど
みんなと同じように歩けなかった

なぜだと思う?

答えは

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娘に贈る回顧録 19/7300   独り歩き

娘に贈る回顧録 19/7300   独り歩き

遅い春がやってきた。

この街に越してきて、
12回目の桜。

始めて並木を歩いたのは、
地元の桜まつり。

屋台がたくさん出て、
人混みに流されるように
歩いたっけ。

はぐれないように、
手をつないで。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

買い物の帰り道、
遠回りして並木を歩いた。

学校の話をしながら、
献立の話をしながら、
習い事の話をしながら。

なぞなぞ。
しりとり。

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娘に贈る回顧録 18/7300    ひと言が…

娘に贈る回顧録 18/7300    ひと言が…

『わかってる!』
『言われなくても、わかってるってば!』

毎日繰り返されるやり取りに
お互いうんざりする。

思えば、確かに口うるさい母親だった。
洗濯物片付けなさい。
読んだ本は棚に戻して。
食器は流しに持っていって。
宿題は?
プリントは?
傘持っていきなさい。
帰りは何時?

『今やろうと思っていたのに!』

高校生
言わなくてもわかってる。
言わなくても出来る。
言わなくても。

私が目

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娘に贈る回顧録 17/7300  手離れ

娘に贈る回顧録 17/7300  手離れ

3歳
大きなショッピングモールで迷子になった。

子供服を選んでいた。
足元にいたはずなのに。

店内を探す。

名前を呼んで、店員さんにもお願いして。

いない。

通路に出てしまったか
名前を呼ぶ。

いない。

子供の足だし、遠くへは行けないだろう
フロアを探す。

いない。

どこにもいない。

まさか駐車場?
まさか連れ去り?

車にひかれたら
エスカレーターで転んだら
どこかに閉じ込め

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娘に贈る回顧録 16/7300 ムーミンシールのおかげさま

娘に贈る回顧録 16/7300 ムーミンシールのおかげさま

総合病院の待合室

絵本を読みながら待つ

アレルギー克服のための治療を
本格的に始める

今日は血液検査
アルコールのにおい

注射器が目に入る

グズリ始める

膝にのせて、採血準備

「ほら、ムーミン知ってる?
このカンカンの中にいっぱい
シールが入っているよ
開けて見てごらん」若い看護師さん

左腕はチューブと消毒

右手で缶の中を探る

細い腕に針が入る
3本も採血する

見ている方が、

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娘に贈る回顧録15/7300 卒業式①

娘に贈る回顧録15/7300 卒業式①

入学の準備。
ランドセル
ブラウスにボレロ風スーツ
エナメル靴

買い物して揃えてゆくなかで、
だんだん楽しみになっていく。
もうすぐ一年生!

お部屋も片付けて、
ここに教科書。
ここにランドセル。
ここに上履き。
新しい手提げカバンも。

学校まで歩いて行くのよ。
お友だちと待ち合わせして。
お母さんは行かないのよ。

幼稚園でも仲良し5人組で、
そんな話をしているらしい。

※※※※※※※※

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娘に贈る回顧録 14/7300 お布団の中で③   

娘に贈る回顧録 14/7300 お布団の中で③   

いただいた絵本が増えてきた。

今のお気に入りはヘンゼルとグレーテル。

子供たちだけで暗い森を進むドキドキ感。
お菓子のお家のワクワク感。
魔女と対決。ハラハラ。
お家に帰って、お父さんと再開。安堵。

はじめは普通に絵とお話を
読み聞かせていたけれど、
さすがに毎晩同じお話だと、
こちらが飽きてしまう。

そこで、クライマックスを演出。
そこだけ大袈裟に、身振りも入れて。

1日目は
暗い森に

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娘に贈る回顧録 13/7300  あれは神様?   

娘に贈る回顧録 13/7300  あれは神様?   

スーパーからの帰り道。

ご機嫌でおしゃべりしながら、
ベビーカーを楽しんでいた。

坂道の途中で、

『歩く!』

天気も良いし、買い物もスムーズに
出来たし。

うっかり、降ろしたのがいけなかった。

しばらくは景色を見ながら、
ゆっくりと進む。

突然座り込む。
疲れたか?飽きたか?

「ベビーカーに乗ろうか。」
「たくさん歩いたね」

『乗らない!』

いやな予感。

いきなり泣き出す

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娘に贈る回顧録 12/7300 お布団の中で②

娘に贈る回顧録 12/7300 お布団の中で②

「今夜は何?」

『…と言えばゲーム!』

「じゃあ、先にお布団に入って待っててね」

こんなやり取りの日が続く。

「赤いもの!」   『と言えば?』 
「いちご!」    『と言えば?』
「あまい!」    『と言えば?』
「アイス!」    『と言えば?』
「つめたい!」   『と言えば?』
「……?」

ここで一休み。

『冷蔵庫の中は冷たいかもね』

お布団から出て、確かめに行く。

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娘に贈る回顧録 11/7300 じいじ、そんなにも…?①

娘に贈る回顧録 11/7300 じいじ、そんなにも…?①

むかし、じいじは厳しい人だった。

靴の脱ぎかた
食事のしかた
ドアの閉めかた
挨拶のしかた

子供の頃
何度も注意されて、怒られて。

階段を降りる足音にも気を遣ったっけ。

出産で里帰り。

無事にあなたが生まれて。
入院中、ばあばは毎日のように
あなたの様子を見にきてくれたけど。

退院の日も、迎えに来て荷物を運んで、
そのまま家まで黙って運転。

「寒いから、早く部屋に入れ」

もっと喜ん

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