見出し画像

娘に贈る回顧録 25/7300 風を感じて、考えて

テレビを見ていて
それぞれ別の番組だったけれど

ひとり暮らしの息子さんに実家から
モーニングコールするお母さんの話

修学旅行のパッキングをする
お母さんの話

次の日の洋服をセットするお母さんの話

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『みんなのお母さんはやってくれるんだよ』
一緒に見ていた娘の一言

そうなのか?

「社会人なら自分で起きなきゃ」
「荷物は揃えても、パッキングは
         自分でしなきゃ」
「着るのは自分なんだから
         自分で決めなきゃ」

『うちは違うもんね』

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

幼稚園の頃から週末の洋服は
自分で選ばせていた

朝、起きたら
窓を開けて、
手を出す

どのくらい暖かいのか
どのくらい寒いのか

長袖か、半袖か
セーターかトレーナーか
ズボンかスカートか

靴下は
帽子は
手袋は

そうやって自分で決断出来るように

※※※※※※※※※※※※※※※※※

結果、ほとんどの事は自分で決める

「雨降りそうだよ」
「今日は暑くなるみたいだよ」
「ヘソ出し、冷えちゃうよ」
「コート着た方がいいんじゃない?」

私の声かけに

『分かってるってば、これでいいの!』

出かける後ろ姿に
複雑な気持ち

教えそびれた
『人の意見も参考にして』

朝は起こしてあげれば良かったのか
服をセットしてあげれば良かったのか
荷造りしてあげれば良かったのか

振り返ればきりがない

今朝も窓から手を出して
風を感じる。