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子育てのあれやこれやの回顧録です。            思い出すままに、ゆる~く綴っ…

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子育てのあれやこれやの回顧録です。            思い出すままに、ゆる~く綴ってみます

最近の記事

娘に贈る回顧録 26/7300 おうちラボ シャボン玉

お風呂のなかで泡あそび 石鹸を泡立てて、オーケーの指から シャボン玉を作る 出来るだけ大きく作って、 ふわりと宙に浮かせる 小さな指でつっついて、 パチン びっくり お次は交差した指のあいだから 小さいものをたくさん飛ばす 急いで手を伸ばして掴もうとする 大笑い もう一度、大きく作って 今度はゆっくりと観察 揺らめく光にうっとり ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 次の日は河原に出て 石鹸液とストローで遊ぶ ちょっと細工して、 先に切り込みを入れ

    • 娘に贈る回顧録 25/7300 風を感じて、考えて

      テレビを見ていて それぞれ別の番組だったけれど ひとり暮らしの息子さんに実家から モーニングコールするお母さんの話 修学旅行のパッキングをする お母さんの話 次の日の洋服をセットするお母さんの話 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『みんなのお母さんはやってくれるんだよ』 一緒に見ていた娘の一言 そうなのか? 「社会人なら自分で起きなきゃ」 「荷物は揃えても、パッキングは          自分でしなきゃ」 「着るのは自分なんだから          自分で決

      • 娘に贈る回顧録 24/7300 雨の記憶

        雨のなかを歩くのが好きだった 通園の時も、お休みの時も ピンクのカッパに、ハットをかぶって 白い長靴 私も同じように、傘は持たない 近くの公園 桜の並木 田んぼのあぜ道 ただ、雨の音を感じるために外に出る 河原に座って、水の流れをながめる 湿った風を顔に受けて、 空気を吸い込む 水溜まりをゆっくり歩く 「そろそろ帰ろうか」 家に着くとお風呂場に直行 温かい湯船に飛び込む ※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『雨粒がビニールにあたって滑っていくのを、  

        • 娘に贈る回顧録 23/7300 不登校のあいだ②

          『朝起こされるのが嫌だった』 「朝怒るのが嫌だった」 『学校って言われるのが嫌だった』 「学校に行かせなきゃって思うのが嫌だった」 『朝ごはん食べたくなかった』 「せめてスープだけでも飲んでほしかった」 『部屋から出たくなかった』 「青白い顔を見るのが辛かった」 『先生からの電話が鳴るのが怖かった』 「欠席連絡をするのが悔しかった」 『お母さんがリビングにいると安心した』 「どうやって部屋から出そうか考えていた」 『ひとりの時間を静かに過ごしたかった』 「何とか話

        娘に贈る回顧録 26/7300 おうちラボ シャボン玉

          娘に贈る回顧録 22/7300 不登校のあいだ①

          小学校2年生の夏休み 小児病棟に4日間の入院をした。 退院後も通院が必要 夏休みは家と病院の往復で 終わった。 2学期が始まったけれど、 体調が良くない日が続いて 休みがちになった。 登校しても保健室で休んだり、 早退することも。 そろそろ身体は回復しているはず。 病院の許可も出ているし。 何とか登校させようとした。 寝起きはグズグズ、ゴロゴロしていた。 ご飯もグズグズ。 支度もグズグズ。 引っ張るようにして玄関を出る。 すでに登校時間は過ぎている。 門はしまっ

          娘に贈る回顧録 22/7300 不登校のあいだ①

          娘に贈る回顧録 21/7300 お布団の中で ④

          いつものように絵本を読んだ後、 明かりを落とす。 その日はなぜか怖いと泣き出した。 不安を感じているようだ。 一緒にいるから大丈夫。 手をつなぎながら、 話しかけてどうしたものかと探る。 「カーテンの後ろに隠れてる」 開けて何もいないと見せる。 「天井が怖い」 小さなオレンジの豆明かり。 その明暗が気になるのか。 ならば、いっそのこと。 ランタンを枕元に置く。 部屋の明かりは真っ暗に。 手をかざすと壁に影がうつる。 大きくしたり、小さくしたり。 娘の手を

          娘に贈る回顧録 21/7300 お布団の中で ④

          娘に贈る回顧録 20/7300 むずかしいよね

          「発見したことがあるの」 「実証したいからやってみて」 朝っぱらから何をやらされるのか まず、おにぎり持って そうしたら窓際に立って そのまま、食べながらキッチンまで歩く! 言われた通りにやってみる 「やっぱり、出来ないよね」 ※※※※※※※※※※※※※※※ 卒業旅行でディズニーランドに行って チュロス買って食べたんだけど みんなと同じように歩けなかった なぜだと思う? 答えは かじる時に足を揃えて止まっちゃうのよ モグモグは歩けるんだけど、 口を開ける

          娘に贈る回顧録 20/7300 むずかしいよね

          娘に贈る回顧録 19/7300   独り歩き

          遅い春がやってきた。 この街に越してきて、 12回目の桜。 始めて並木を歩いたのは、 地元の桜まつり。 屋台がたくさん出て、 人混みに流されるように 歩いたっけ。 はぐれないように、 手をつないで。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 買い物の帰り道、 遠回りして並木を歩いた。 学校の話をしながら、 献立の話をしながら、 習い事の話をしながら。 なぞなぞ。 しりとり。 スキップ。 影踏み。 かけっこ。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 思春

          娘に贈る回顧録 19/7300   独り歩き

          娘に贈る回顧録 18/7300    ひと言が…

          『わかってる!』 『言われなくても、わかってるってば!』 毎日繰り返されるやり取りに お互いうんざりする。 思えば、確かに口うるさい母親だった。 洗濯物片付けなさい。 読んだ本は棚に戻して。 食器は流しに持っていって。 宿題は? プリントは? 傘持っていきなさい。 帰りは何時? 『今やろうと思っていたのに!』 高校生 言わなくてもわかってる。 言わなくても出来る。 言わなくても。 私が目についたところから指摘していた。 彼女の予定も、都合も、 全く考えなかった。

          娘に贈る回顧録 18/7300    ひと言が…

          娘に贈る回顧録 17/7300  手離れ

          3歳 大きなショッピングモールで迷子になった。 子供服を選んでいた。 足元にいたはずなのに。 店内を探す。 名前を呼んで、店員さんにもお願いして。 いない。 通路に出てしまったか 名前を呼ぶ。 いない。 子供の足だし、遠くへは行けないだろう フロアを探す。 いない。 どこにもいない。 まさか駐車場? まさか連れ去り? 車にひかれたら エスカレーターで転んだら どこかに閉じ込められたら 泣いていないか 怪我はしていないか どうして目を離してしまったんだ

          娘に贈る回顧録 17/7300  手離れ

          娘に贈る回顧録 16/7300 ムーミンシールのおかげさま

          総合病院の待合室 絵本を読みながら待つ アレルギー克服のための治療を 本格的に始める 今日は血液検査 アルコールのにおい 注射器が目に入る グズリ始める 膝にのせて、採血準備 「ほら、ムーミン知ってる? このカンカンの中にいっぱい シールが入っているよ 開けて見てごらん」若い看護師さん 左腕はチューブと消毒 右手で缶の中を探る 細い腕に針が入る 3本も採血する 見ている方が、辛い ムーミンを1枚選ぶ 針が抜かれて、絆創膏 「えらい!上手に出来たね

          娘に贈る回顧録 16/7300 ムーミンシールのおかげさま

          娘に贈る回顧録15/7300 卒業式①

          入学の準備。 ランドセル ブラウスにボレロ風スーツ エナメル靴 買い物して揃えてゆくなかで、 だんだん楽しみになっていく。 もうすぐ一年生! お部屋も片付けて、 ここに教科書。 ここにランドセル。 ここに上履き。 新しい手提げカバンも。 学校まで歩いて行くのよ。 お友だちと待ち合わせして。 お母さんは行かないのよ。 幼稚園でも仲良し5人組で、 そんな話をしているらしい。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ いよいよ卒園式。 袴姿の先生にコサージュを着け

          娘に贈る回顧録15/7300 卒業式①

          娘に贈る回顧録 14/7300 お布団の中で③   

          いただいた絵本が増えてきた。 今のお気に入りはヘンゼルとグレーテル。 子供たちだけで暗い森を進むドキドキ感。 お菓子のお家のワクワク感。 魔女と対決。ハラハラ。 お家に帰って、お父さんと再開。安堵。 はじめは普通に絵とお話を 読み聞かせていたけれど、 さすがに毎晩同じお話だと、 こちらが飽きてしまう。 そこで、クライマックスを演出。 そこだけ大袈裟に、身振りも入れて。 1日目は 暗い森に落としたパンが 小鳥に食べられてしまって 〔帰り道がわからない!〕 のところ

          娘に贈る回顧録 14/7300 お布団の中で③   

          娘に贈る回顧録 13/7300  あれは神様?   

          スーパーからの帰り道。 ご機嫌でおしゃべりしながら、 ベビーカーを楽しんでいた。 坂道の途中で、 『歩く!』 天気も良いし、買い物もスムーズに 出来たし。 うっかり、降ろしたのがいけなかった。 しばらくは景色を見ながら、 ゆっくりと進む。 突然座り込む。 疲れたか?飽きたか? 「ベビーカーに乗ろうか。」 「たくさん歩いたね」 『乗らない!』 いやな予感。 いきなり泣き出す 乗らない、歩かない、大泣き。 何がきっかけで泣き出した? 疲れてグズっているのか

          娘に贈る回顧録 13/7300  あれは神様?   

          娘に贈る回顧録 12/7300 お布団の中で②

          「今夜は何?」 『…と言えばゲーム!』 「じゃあ、先にお布団に入って待っててね」 こんなやり取りの日が続く。 「赤いもの!」   『と言えば?』  「いちご!」    『と言えば?』 「あまい!」    『と言えば?』 「アイス!」    『と言えば?』 「つめたい!」   『と言えば?』 「……?」 ここで一休み。 『冷蔵庫の中は冷たいかもね』 お布団から出て、確かめに行く。 お豆腐、牛乳、こんにゃく。 大根、人参、キャベツ。 アイス、ミックスベジタブル、冷

          娘に贈る回顧録 12/7300 お布団の中で②

          娘に贈る回顧録 11/7300 じいじ、そんなにも…?①

          むかし、じいじは厳しい人だった。 靴の脱ぎかた 食事のしかた ドアの閉めかた 挨拶のしかた 子供の頃 何度も注意されて、怒られて。 階段を降りる足音にも気を遣ったっけ。 出産で里帰り。 無事にあなたが生まれて。 入院中、ばあばは毎日のように あなたの様子を見にきてくれたけど。 退院の日も、迎えに来て荷物を運んで、 そのまま家まで黙って運転。 「寒いから、早く部屋に入れ」 もっと喜んでもらえると思っていたから、 少しさみしかった。 泣き声がうるさいのではないか

          娘に贈る回顧録 11/7300 じいじ、そんなにも…?①