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娘に贈る回顧録 22/7300 不登校のあいだ①

小学校2年生の夏休み
小児病棟に4日間の入院をした。

退院後も通院が必要
夏休みは家と病院の往復で
終わった。

2学期が始まったけれど、
体調が良くない日が続いて
休みがちになった。

登校しても保健室で休んだり、
早退することも。

そろそろ身体は回復しているはず。
病院の許可も出ているし。

何とか登校させようとした。

寝起きはグズグズ、ゴロゴロしていた。
ご飯もグズグズ。
支度もグズグズ。

引っ張るようにして玄関を出る。
すでに登校時間は過ぎている。
門はしまっている。
インターホンで解錠してもらい、
校舎へ向かう。

帰ってくれば、笑顔も見せるし
ご飯もちゃんと食べる。

そんな日が続いていたけれど、
とうとう朝起きられなくなった。

布団の中で泣き続ける。

仕方なく休ませた。
理由を知りたい。

色々と問いかけてみる。

どれも違うと言う。
原因がわからない。

1日、2日…
このままでは本当に登校出来なくなる。

【不登校】の文字が頭に過る。

本当に体調が悪いのか?
学校で嫌なことがあるのか?
勉強がわからないのか?
給食の時間が嫌なのか?

どうしたらいいのか?
どうして欲しいのか?

なぜ?

娘の身体や気持ちへの心配よりも、
焦りが強かった。

他の子たちと違うことが、
受け入れられなかった。

そういえば幼稚園でも
同じ気持ちになったことがあった。

また繰り返しなのか。

明日の朝はどうなるだろう。
いつまで続くのか。