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これからのアパレルのビジネス脳

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アパレルの工場目線から、こんなビジネス脳と仕組みが作れたらいいなって思う記事をまとめています。
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#ファッション

繊維製品の輸入をしている企業は『今』手を打たないといけない

繊維製品の輸入をしている企業は『今』手を打たないといけない

新型コロナウイルスが猛威を振るう中、出入国の規制をかけるケースも出てきました。

私はその手の専門家ではありませんから細かいことは言えませんが、この影響を受けるであろう繊維製品の生産と物流にことなら自分なりに書けるだろうとポチポチしています。

現在のアパレル製品の生産拠点は海外にあるケースが多いです。
特に、中国をはじめとして、ベトナム、ミャンマーなどがその拠点となっていることがほとんどです。

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田舎の小さな下請け工場が大手とのコラボレーションで全国展開を実現した話

田舎の小さな下請け工場が大手とのコラボレーションで全国展開を実現した話

最初は周りに「無理だろ」と言われ続けました。私は田舎の小さな縫製工場の三代目として、縫製業を営んでいます。
作っているのはネクタイ。

ご依頼のあった商品のお仕立ての仕事だけを行うだけのいわゆる下請け工場でした。

アパレル業界の仕組みは、細かく分業化されていて、一気通貫した仕組みがないのが一般的です。

その為、川上の産業と言われる生地や縫製などの専門の下請け工場は、その技術は優れていても、受

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サスティナブルなファッションって「制服」って文化じゃないか?「実はスーツはサスティナブル」

サスティナブルなファッションって「制服」って文化じゃないか?「実はスーツはサスティナブル」

こんにちは。

縫製工場の三代目シャクモトです。

今日は最近よく聞く「サスティナブル」
ファッション業界でも声高に言われたりしていますが、それについて個人的に感じたことを書いてみたいと思います。

ファッション業界は石油産業に次いで、
「世界で2番目に環境汚染を引き起こしている産業」と言われています。
環境汚染に影響を与えていると言われる産業です。

そういわれる要因は、近年特に問題視されている

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大賞受賞!ビジネスプランコンテスト2019

大賞受賞!ビジネスプランコンテスト2019

こんにちは。

2019年12月14日(土)に岡山県津山市で行われたHOMINGビジネスプランコンテストにて、大賞を受賞することができました。

これも、支えてくれた多くの方々や、
日ごろからアウトプットのモチベーションを上げてくださったフォロワーの皆様のおかげです。

本当にありがとうございます。

せっかくなので、発表した内容を公開させて頂きたいと思います。

※下記の画像をタップ

やり続けりゃ当たり前になる

やり続けりゃ当たり前になる

習慣もそうだし、価値観や意識もそう。

知らないこと、わからないことは、コワイから、誰かが今のカタチに変化を与えようとしたり、新しいものが出てきたら拒否反応を示しちゃう。

それって、誰しも持ってる感覚だと思うんです。

ビジネス面においてもそういったことは多々あって、長年にわたり当たり前だった商習慣に浸かってしまっていて変化を拒む人も少なくないと強く感じています。

アパレルはそれが顕著に現れて

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手っ取り早いのはメジャーで活躍する事

手っ取り早いのはメジャーで活躍する事

スポーツの世界だとわかりやすいのですが、その業界を盛り上げていこうと思えば、次の世代の若者たちに、

あの人みたいになりたい。
あの選手みたいに活躍したい。

と、憧れを持てるような姿を見せる事が大切だと思うんです。

そういった若者が増えることで、底辺が広がってレベルが高まっていきます。

野球やサッカーのようなメジャースポーツもそうですし、近々で言えばラグビー だってそうでしょう。おそらく、ラ

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縫製工場の現実を捉えた記事を紹介

回りくどく課題を書いてみたり、問題提起をしてみたりと、
世の中に発信していく中で色んな方法があるのですが、やはり、

物事の本質はシンプルに伝えるのが一番いい。そんな中で、とてもシンプルかつ分かりやすく縫製工場の課題について書いてあるnoteを発見した。

若手の中で『アパレル業界をなんとかしたい』とか『工場や産地を守りたい』とか言っている人もいて、それ自体は私も悪いことではないし、頑張ってほしい

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縫製工場を救いたい!の裏側

縫製工場を救いたい!の裏側

僕は決して「無慈悲」なことを言いたいわけじゃない、

ましてや夢を諦めているわけでもない。

ただ、

本当にたくさんの熱い学生さんや、アパレル関係の方々が

「アパレルをなんとかしたいんだ!」と言ってこの業界に入ってきて、

もしくは取り組もうとして諦めたり、苦戦していたりすることが多く、その理由はとてもシンプルであり、

とても難しいからなのだ。

先日ある学生さんからの取材で

「今縫製工場

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《リアルショップ》VS《ネットショップ》アパレルにおけるこの構図をどう見るのか?

《リアルショップ》VS《ネットショップ》アパレルにおけるこの構図をどう見るのか?

皆さん、モノを購入される時はどこで選ばれていますか?
一般的に大きく分けると、

お店(実際の商品を見て選ぶ)もしくは、ネットショップ通販(インターネット上で注文)の2つの方法があると思います。

しかし、自分のお気に入りの商品を探したり、大切な人への贈り物として選ぶ時に、

「ネットショップで買ってもいいのかな?」

と悩まれることもあるのではないでしょうか。
様々なものがネットショップを通して

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記事に共感してはもらえたが、それだけ苦しんでいる人が多いんだと気づいた件。

記事に共感してはもらえたが、それだけ苦しんでいる人が多いんだと気づいた件。

少しづつ少しづつ、毎日思ったことや、日々感じたことを書き連ねて言っている僕のnote記事。

SNSなんかでも、バズるようなことが起きたこともないし、狙ったこともありません。※狙ってもできません。

基本的に記事のストックはしないので、その時々で書き殴った、主観的な内容がおおいのですが、そんな中で、先日書いた記事に大きな反響を頂きました。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

シェ

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アパレル工場の必然的な死

アパレル工場の必然的な死

ファッションは誰もが楽しめるコンテンツであり、その幅も多様化しています。

一見、華やかに見える世界に見えますが、表舞台とは裏腹にその実は想像よりも悲惨な場合が多いということを知っておいてほしいのです。

多くの縫製工場は同じような課題を抱えています。

そのほとんどが「お金」に起因するものであるということは、現場でそれを感じているはずの人達でさえ表立って言おうとはしません。

なぜなら、そこには

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『時間をつかう』とは『命を削る』と同義だという前提で感じるコストの算出

先日、Facebookで繋がっている方の投稿を読んですごく感じるものがあった。

※是非リンクをクリックして詳細を確認してみてください。

ザクっと言うと、記事のタイトルにもありますが、1秒1円という価値の提供をしているということです。

記事の中にもこう書いてあります。

例えば、服のボタン付けに100秒掛かるなら、加工費用は100円が必要になる。そもそも、10円でやらされたり、また引き受けてし

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委託買取ってアンフェアな気がするんだが

委託買取ってアンフェアな気がするんだが

個人や小さな会社からブランドを作って発信している場合、また、そうでない場合もそうだけど、悩みは販路だと思うんです。

いくら自由にネットを介して販売できる方法があるとはいえ、本物を見て納得して買うのと、ネットショップでは大なり小なりの不安や違いは出てきます。

一定の知名度やが出てくるとポップアップ展開の話なども出てくるでしょう。

ネット限定ということを売りにしているのなら関係ない話かもしれませ

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脱スーツは、排除ではなく、適装が重要だ。

脱スーツは、排除ではなく、適装が重要だ。

 三井住友銀行は9月から、東京・大阪の本店で働く行員を対象に、原則としてスーツ着用にしていたルールを見直して、

「年間を通して服装を自由化した」というニュースを見ました。

お堅いイメージのある銀行の企業文化を変えようと8月末まで約2カ月間試行した結果、継続を望む行員が多く、通年での自由化を決めたそうです。

ガッチガチのルールに縛られているだけでは変わらないことを変えようとしたこと自体は良い取

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