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マーケティング 人と社会の幸福を実現する

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2020年6月の記事一覧

マーケティング・リサーチ3 定量分析と定性分析

以前も記しましたが研究者はあまりフレームワークを使用しません。分析対象を見て、どのような分析が必要なのかをすぐに網羅的に判断するからです。これは特に職務に熟練している方なら、どんな仕事でも皆さん同じなのではないでしょうか。

さて、マーケティング・リサーチを行う際にビジネスフレームワークを使用する時、実は決定的な問題が起こる可能性があります。それは多くの人に馴染みのあるフレームワークが、定性的な分

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CI(コーポレートアイデンティティ)その3 皆が誇れるアイデンティティ

CI(コーポレートアイデンティティ)その2では、CIの開発計画について記しました。CIというと「デザイン」について思い浮かべる方も多いと思います。しかしここまでで、CIのデザインについては全く触れてきませんでしたが、それには理由があります。
多くの人が名前を知っている大企業ならともかく、中小・零細企業では、デザインの部分のCIだけを行っても全く効果はありません。経営理念や経営学の成り立ちでも記しま

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CI(コーポレートアイデンティティ)その2 CIの本当の役割:利益を得て人に喜ばれるためには

前回はCIの構成要素について記しました。これはCIを行ううえで、最初から考えなければならない、基本的な視点であり、絶対に守らなければならない基本です。これについては、前回の記事でご理解頂けたと思います。
今回はもう少し進んで、CIの開発について記したいと思います。

・CIの開発計画
CIの開発計画は、①企業の理念開発と②デザイン開発の2段階に別れます。僕がCI開発を行う時は、①の理念開発を担当し

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CI(コーポレートアイデンティティ) 指針を示し品格を与える

前回は経営理念(企業理念)がどのように機能するかについて、企業のお手伝いで取り扱った事例を挙げて説明しました。今回は経営理念を企業に浸透させ、利益をもたらす考え方、CI(Corporate Identity:コーポレートアイデンティティ)について記したいと思います。

CIとは自らがどのような存在なのかを理解・認識する作業です。これは単にどのような製品やサービスを提供するのかではなく、それぞれの理

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プロモーション 「その時」必要な広告の役割を考える

本来であればもう少し後で書こうと思っていましたが、経済活動が戻り始め、広告の需要が高まりつつあるということです。そこで今回は広告の役割につて、考え方の1つを紹介します。

これは実際に扱う案件の1つで、企業や店舗のSNS発信マニュアルを作成しています。
多くの場合、会社や店舗でSNS発信を始めると、最初は良いのですが、次第に内容が薄くなり、担当者は毎日続けることだけが義務のようになって、作業になっ

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中小企業のマーケティング まずは倣う

マーケティングだけではありませんが、経営学分野のキーワードなどはとかく魔法のテクニックのように思われがちです。「経営学とは」や「マーケティングとは2」でも記しましたが、特にマーケティングというと「儲かる方法」と思われがちです。結論から言えば、全てに通用する儲かる方法などありません。ではどうすれば良いのでしょうか。

マーケティング分析の有名なフレームワークにPEST分析、3C分析、ファイブフォース

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