SBElabo

経営学部専任講師、経済学部非常勤講師等を歴任。名古屋市で企業戦略支援、マーケティング支援、教育等を中心に、企業の様々な課題解決で企業経営を支援しています。 https://sbe-labo.com/ 経営、マーケティング、学習法、感じたたことなどについて書いています。

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マガジン

  • マネジメントを考える

    企業やチーム、普段の生活など理論と実践の両面から様々なマネジメントについて考えます。

  • TOPICS:日々思うこと

    普段感じたことや皆様からの質問など

  • マーケティング 人と社会の幸福を実現する

  • 論理的思考のすすめ

    論理的思考の考え方や方法、事例などを紹介します。

  • 博士(商学)のデザイン考察

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プロフィール

佐伯陽介 独立研究者 SAEKI Business Economics Labo主宰 名城大学大学院商学研究科(博士課程)単位取得 博士(商学)の学位授与(商博第30131 号) 名古屋経済大学経営学部専任講師着任(経営学入門、物流論、流通経済論など) 名城大学経済学部非常勤講師着任(国際交通論2008年まで) 名古屋経済大学経営学部退職 中小企業経営指導等を経てSAEKI Business Economics Labo 設立 広告デザイン専門学校非常勤講師(マーケテ

    • マネジメント 企業の言語力.1

      僕が今、広告デザイン専門学校で担当しているマーケティング、正式な科目名はマーケティング・コミュニケーションです。 企業にとって、企業の内外、それは働く人や顧客だけでなく、社会とのコミュニケーションが不可欠でさす。それは単に製品やサービスを知ってもらうだけでなく、企業の姿勢や方針を伝えると共に、企業が顧客の望み知り、どのように叶えるかを伝えなければなりません。 つまり企業にとって、適切なマネジメントやマーケティング、例えば組織管理や人的資本戦略、ブランディング、CIなどを行うた

      • 成功体験に意味はないが、、、 本当に大切なものは何か

        ・本の話 先日、『編集デザインの発想法』という本を買いました。 僕は仕事でもデザインに関わることがありますが、デザインの「作業」には、関わらないことにしています。 ですから普段、こうした本で勉強することはないのですが、ある出来事から、優秀なデザイナーの友人が紹介してくれたので読むことにしました。 この本は、僕でもしっかり理解てきて、とても良い本でした。 本の話から、僕はよく、「どんな本を読んだら良いか」という質問を受けます。 質問の意図によって答えはちがいますが、上記の本か

        • 過去の未来を考えてみる 本の話

          僕は子供の頃、よく本を読みました。無限に、とはいきませんが、母が本は与えてくれましたので。 ただし、漫画は全く許してくれなかったので、僕は子供の頃、漫画を読んでいません。僕が始めて漫画を読んだのは、中学生のとき、従兄弟からもらったパイナップルアーミーが最初でした。 ちなみに母は今でも、例えばドラマや映画の原作が漫画だと知ると観ません。漫画は子供向けの幼稚なものだとおもっているようで、これについてはアニメも同様です。 さて、子供の頃、やはりお気に入りの本があって、これらは何

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        記事

          マネジメント あらためて考えるパーパスが必要な理由

          新型コロナウイルスの影響から明けて1年近く経ちます。回復した産業や企業もあれば、すっかり環境が変わってしまった産業や企業もあります。 ただ、これは以前の記事でも書きましたが、景気循環という視点から考えれば、これは極めて短期的な影響です。勿論、パンデミックによって急激な変化を余儀なくされた面はありますが、今の状況に至った背景は、もっと以前からありました。 ・長い時間で考える 例えば、少子化の問題が取り上げられたのは、1992年の国民生活白書からですから、30年以上前のことです

          マネジメント あらためて考えるパーパスが必要な理由

          卒業式で凹んだ話

          先日、僕が講義を担当する広告デザイン専門学校で、卒業式がありました。 式では、校長に続いて、2名の先生が祝辞を述べました。僕はその2番目。親しい先生が校長と僕の写真を、SNSにアップして下さりましたが、「話が長いツートップ」と題されてしまいました。 さて本題はここからです。 新型コロナウイルスの影響が明けて、今年は本格的な卒業パーティーがありました。こうした会ができることも、あらためて良いことだと思います。 パーティーでは、時間が進むと、学生さんは色々な先生のところへ

          卒業式で凹んだ話

          今、社会は本当に生きづらいのか

          これは先週(3月8日)、世界女性デーに、SNSに書いたことに端を発します。 この少し前、オンライン会議である女性と話しました。 この方は、愛知県の地方都市、まあいわゆる過疎地域の役場に勤めながら、女性として、お母さんとしてできることなどに取り組んでおられる方でした。この方が、田舎に暮らす女性が集まる場を作ったところ、多くの話が出て驚かれたそうです。 このとき、話の中で「田舎はまだまだ古い感覚が根強く残っていて、女性が声を出しづらい」というものがありました。 これは田舎に限

          今、社会は本当に生きづらいのか

          「タイムパフォーマンス」を考える

          最近、「タイムパフォーマンス」の考え方について、面白い記事を読みました。 それは、タイムパフォーマンスという考え方自体は悪いものではない。しかしタイムパフォーマンスでは得られない価値もある。例えば、5分の動画の感動を重ねても、映画のような120分かけて得る感動には及ばない、というものです。 なるほど、納得です。 実は少し前、自身のSNSで、資格取得の考え方について書きました。最近では、合格までの学習時間をから判断して資格取得を試みる人が増えているのだとか。それによって転職

          「タイムパフォーマンス」を考える

          マネジメント なぜ企業に長期的な視点が必要なのか

          今年初の有志勉強会では、イノベーションについてお話ししました。イノベーションという言葉は、経済学者のヨーゼフ・シュンペーターが生み出した言葉で、景気循環理論を基に考えられたものです。 景気循環理論は、広告デザイン専門学校、マーケティングの講義でも、「経済学」の回に説明している基本的な内容で、主に4つ、キチンサイクル、グジュラーサイクル、グズネッツの波、コンドラチェフの波などがあります。 VUCAの時代と言われるようになって随分時間が経ちますが、予測が難しいじだいだからこそ、

          マネジメント なぜ企業に長期的な視点が必要なのか

          顧客が先か信念が先か

          先日、ある会議で面白い質問を受けました。普段、僕が話していることについて、1つ1つは全て理解できるし納得できるが、いくつか矛盾を感じたとのことで。 このグループでは、今「どんな価値を提供するのか」という視点からスタートアップの計画を立てています。スタートの段階が特定の製品やサービスを作ろうというものではなく、異分野の優秀な人たちが集まり、何かしたいと考えたとき、提供すべき価値は何か(どんな社会にしたいか)というところから始まりました。 この会議の中で、僕が講義で学生さんに

          顧客が先か信念が先か

          年の瀬に今年を振り返る

          今年は新型コロナウイルスの影響が明け、ある面では世の中がコロナ以前に戻りました。しかし一方で、パンデミックの間の変化が、「正常」として動き出したようにも思います。 少しだけ個人的なことを話しますが、今年は4月いっぱいまでは家のことで、5月後半からは自分の体のことで少し大変な年でした。そのためかなり動きが鈍くなってしまいましたが、その分、色々なことを考えることができました。 その中でも多く考えたのが、これからの社会がどう変わっていくのか、何をしなければならないかということで

          年の瀬に今年を振り返る

          知識は道具

          「知識は道具に過ぎない」、ドラッカーの有名な言葉の1つです。 コレクションという嗜好もあるので、道具自体を集めるということを否定はしませんが、道具はそれぞれの目的のためにあるもの、使いこなさなければ意味がありません。そして道具を使いこなすためには、一定以上の勉強や訓練が必要になります。 ・父の体験 以前、父の勤め先が閉鎖になったとき、かなり強引ですが、父にCADを習わせました。それまでパソコン自体触ったことがなく、最初はかなり苦労していました。 既にWindows98が出

          知識は道具

          「アンテナを張る」ということ

          僕は色々な方から、よく「アンテナを高く張っている」と言われます。 元々僕は研究者ですから、自分の専門分野てある社会の問題について、一般の方より知識量はかなり多いと思います。 新しい話やこれから社会がどうなるかといったことも注視していますから、やはり一般の方より広く深く考えられると思います。 こうしたときに「アンテナを張っている」と言われるのですが、ちょっと違うように感じます。 最近、この質問を何度か受けたので、自分なりに考えてみることにしました。 ・トレンドは追いかけな

          「アンテナを張る」ということ

          マネジメント 昭和の経営から脱却とはいうけれど、、、

          今多くの場でイノベーションの必要性が説かれています。 その1つに経営の在り方があります。「20世紀の経営は通用しない」という話を聞き、確かにその通りではあるのですが、あることがきっかけになり、ふと疑問を感じました。 それはそもそも、「20世紀の経営」というものがあったのかということです。 勿論、トヨタシステムなど有名なものはありますが、特に中小零細企業に「経営」と呼べるものは無かったのではないかと感じたためです。 今回はとりとめのない話になりますが、この疑問について記

          マネジメント 昭和の経営から脱却とはいうけれど、、、

          マネジメント なぜ企業はブラック化するのか

          僕が行っている業務の1つにCIがあります。 CIを請け負う会社は様々ですが、僕の場合、理念の策定からCI教育、企業文化の構築から企業戦略へと昇華させていくので、それなりに長い期間でお付き合いさせて頂くことになります。 先日友人から、ぼくがどのようにして理念策定やCIを行っているのか、またその背景となる理論について質問されました。 これについて説明すると、面白い質問が出ました。 それは、「なぜ企業がブラック化するのか」というものです。 そこで今回は、企業の不祥事やブラック

          マネジメント なぜ企業はブラック化するのか

          古い価値観 新しい価値観

          10年ほど前だったか、ダイヤモンドの記事で、40代、50代の管管理職が若手社員に読ませたい本というものがあって、50代が読ませたい本の1位は『菊と刀』でした。 さて、若者の常識や価値観の変化は、例えば僕が教壇に立ってからの20年程度でも、随分変化しているように思います。 これは勿論、個人差があるので、結局のところ人の差が大きいですが、それでもその時代の総体というか、共通するものはあります。 5、6年前だったか、友人が「今の学生さんの方が道徳的」と言ったことがありました。

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