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講演会『地域防災×男女共同参画 活動を広げるための大切な視点』をきく。

「1.17」から28年目、はじめて本気で向き合う地域防災のリアル。

5時46分に起こったこと、今でもはっきりと覚えてますね。朝日放送が当時観ていた番組を震災から25年という節目にアップロード。動画冒頭、映像がブラックアウトする瞬間の恐怖は筆舌に尽くし難い。電気水道ガスすべてのライフラインを断たれた主宰は6時から7時台にかけ祖父母宅への避難準備に入っていきます。不思議なもので、その辺りの記憶がごっそり全部ない。

当時4歳、顔面蒼白だったそうです。白煙上がる長田区の様子や阪神高速の惨状は避難先のテレビでようやく確認することができた。余震に怯える余りミニカップラーメンすら食べ切れなくなっていたこと、眠れない夜はラジオカセットにしがみ付いて離れなかったこと。地下鉄サリン事件の速報も確か避難先から観ていたように記憶しています。

「忘れてしまわないため、敢えて震災の爪痕を保存する」ことについて主宰は否定的な立場。せっかく忘れようとしていたのにまた思い出してしまう、ということがどれほど恐ろしく絶望的な体験か。教訓として残し記憶としては丸ごと消し去りたい。追悼式典にもルミナリエにも足を運んだことがないのはそれが理由でもあります。あくまで、一個人としての立場です。

しかし余り悠長でもいられません。近い将来必ず、南海トラフ地震がやって来ます。偶然、以前から登録してあった災害用の防災配信サービスに講演会の案内が届いたことで、それまで距離を置きがちだった地域防災のリアルにようやく触れる機会を得た。メイン層は自治会長さんや消防、市内防災担当者さんをターゲットとした催しだったようで、恐らく般ピー主宰が最年少。

冒頭、昼間人口と夜間人口の逆転が進む最寄市の現状を目の当たりにした。

つまりそれは日中に被災した場合、一次的対応を迫られるのは例えば子育て世代であったり自宅や施設で暮らす高齢者となるわけで。他県・他市で仕事をする世代が帰宅困難者になるかもしれない、あるいは会社に残り復旧活動等に駆り出される公算も大きい。しかし着実に進む少子高齢化、時代遅れの「性役割」観に縛られない防災計画やコミュニティづくりが急務です。

「男女共同参画」というワードすら違和感を覚えてしまう。そこにLGBTQIAの視点はきちんと盛り込まれているか、女性の活躍だとか頑強な男性なんて言葉をわざわざ持ち出さなければならないか。何か良い表現ないもんかねえ等々、話し出すと止まらなくなってしまう性分ですのでこれは別の機会に。一人でも多く巻き込むために大切なのは、という点に尽きると思います。

「防災といわない防災」と名の付く取り組みも近年進められてきているそうです。災害の直後に年1程度だけ訓練したり講演会を開いたとて意味がない。そもそも少子化が進んでいる現状の中で、一人暮らし世帯へ向けて日頃から防災を意識付けるためには何が必要か。それこそ災害時どうやって安否確認を行うのか、災害関連死にどう向き合っていくか。シビアな指摘が続く。

日頃から集まって、顔合わせて、お話しときましょ。平易に語るとこうか。

何気ない情報共有。気軽に話せる空間。趣味友探し。茶飲み場の延長線上。自治会には絶対入りましょうなんてそんなこと言いたい訳じゃありません。「防災といわない防災」がなかなか言い得て妙だなあと感じたのは、例えば些細な声掛けですら身近な防災に繋がる場面があること。非常食だって随分美味しいのが出回っているのだそう。テーブル囲んでテイスティング防災。

実は、講演会以前から「埋立地における防災対策」について関心が深かったのですけれど。何のご縁か今回海沿い地域にお住まいの自治会長さんが同席されていて、貴重な話を沢山聞くことができました。南海トラフ地震の津波と真っ先に対峙するであろう地域、だからこそ日頃から防災の意識も高い。間もなく迎える30年を前に、新たにこう、勉強し直してみたい分野ですね。

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