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栄養不足が、今、海苔にとって最大の問題。意見交換会その3
【栄養不足が、今、海苔にとって最大の問題】
司会:鈴木教授から、伊勢湾三河湾の現状の話をお願いします。
鈴木:今、海苔が抱える問題は3つあって、1つ目はやはり、水温がなかなか下がらないために漁期が縮小していること。2つ目は、年明けの冷蔵網の張り出し後、2月末頃から色落ちが起きて漁期が狭まること。この問題は、海の栄養不足が原因ですが、私は答えがあると話をしています。
そして3つ目が、食害
このままでは海苔を売れなくなってしまう・・・!?意見交換会その2
【このままでは海苔を売れなくなってしまう】
社長:生産者が減り続け、愛知県の令和4年度の経営体数は126ですが、統計によると1経営あたりの生産枚数と水揚げ高は20年前、30年前と比べると上がっています。つまり、海上は非常に空いていることになります。
作付面積や区画漁業権など問題もあると思いますが、それらを加味しながら、何とか生産量を増やす工夫を生産者のみなさんに考えていただければと。特に生
美味しい海苔が育つ豊かな環境づくりのために何が必要か?意見交換会その1
この夏、「伊勢湾・三河湾の海苔文化を未来へ繋げよう」をテーマに、〝美味しい海苔が育つ豊かな環境づくりのために何が必要か?″を、生産者・販売者・研究者のそれぞれの立場からお話していただく、意見交換会を開きました。
2時間半ほどの熱く、濃い意見交換会を、4回に分けて紹介します。
【参加者のプロフィールを紹介します】
鈴木輝明 氏
名城大学大学院総合学術研究科特任教授を務めていらっしゃる農学博士
構想10年の価値体系をもとに、お客様に「喜んでもらえる海苔」を
坂井海苔店のこと
みなさま、はじめまして。愛知県名古屋市にある株式会社坂井海苔店の坂井宏と申します。
家業に入り、14年。海苔業界に身を置く中で、問屋として海苔をただ売っていればよかった時代ではなくなったと感じるようになりました。
海苔問屋という立ち位置で、何かできることはないのか?
事業領域の見直しを図り、行き着いたのは海や海苔のことを、海苔を食すみなさんたちへ広く発信していくことでし