記事一覧
今夜、貴方と石橋を叩ッ壊す
先日、昔好きだったバンドのギターボーカルが逮捕されました。行状は大麻。
ちょうど先月末にすごく久しぶり、多分7,8年ぶりくらいにライブを観に行って、なんというか、かつてとても憧れて自らを近しくさせることを強く望んだ道が、気が付けばずいぶんと遠いものになっていたことに気づいたばかりだった。多分変わったのは僕の方で、あちらは十数年経った今でもあまり変わっていなかった。その此岸と彼岸の隔絶を見て、かつて
未完成のサグラダファミリア
人生にはもちろん酷い瞬間もあるけれども、ずっと酷いってわけでもない。何か辛いことが起こった時に、悪くない箇所が見えなくなるだけで。そういう時は、自分があたかも世界で1番可哀想で不幸な人間に思えてしまう。側から見ると、奈良県の山の中の短い国道にたまたま迷い込んで、後退できないってギャーギャー慌てふためいているようなものなのよ。なんて滑稽、そんなこと重々承知しているけれど、私もしんどい時は世界一不幸型
もっとみる「ゆるふわ」を冠して許されたい
人生は酷い。
年を重ねるほどに、その考えは澱みをまとった確信になりつつある。
まずもって、「人生にやり直しは利かない」という定型句の重みをより強い輪郭を以て実感することが増えた。今まで大小さまざまな選択肢を取って今この文章を書くに至っているが、その道程において「なんでこんな道を選んだんだ」という自問をしたことは数限りない。中にはそのあとリカバリーが効くものもあったけれど、その大体は「今更どうしよ