真面目人間9号

今の私の職場は、まろやかに言って「ああ、つくづく世界ってどちゃくそいい加減にぶん回されているんだな」という諦念に満ち満ちた感情が週2くらいでやってくる。仕事ってそんなモンと言ってしまえばそれまでだが、にしてもあの人らはもう少し真面目に仕事してもいいと思うので、爪の垢を一ダースほど着払いで送ってもらえると大変に助かる。
お仕事お疲れ様です。

そう、仕事の話。
私が新しい職に就いて1カ月ちょっと経つが、時おり上長もしくは先輩から「指示した仕事を早く終わらせられると困る」「仕事の合間に資格の勉強とかはちょっと」といったような意思もとい雰囲気を、やや婉曲的に受けることがある。ふんわりしているならまだいい方で、ストレートに「頼むから俺の目の前で勉強とかしないでね」などと言われたこともある。これは作業後に来る迎えの車を1時間半ほど待つ羽目になっていた時の話。まあまあ驚きつつ口ではハイと言いながら、スマホの暗記アプリで勉強していた。するだろ、勉強。させろよ、試験勉強。暇だもの、この時間。何この時間。メルカリしてんじゃないよ。
自分の気質と経験則的に「やれることはやれるときに済ましておきたい(何故なら明日は明日でめんどい事が起きるかもしれないので)」というスタンスで仕事をしていて、それに準じていると必然可能な限り目の前に仕事を残しておきたくはない。隙あらばちぎっては投げしときたい。が、それは時としてよしとされない、らしい。

ただそこで、敢えて仕事を遅くやることに対して一切の意味を見出せないのかと言えば、思い当たる節はある。糸玉のようにこんがらがったものが。
非常にごちゃついてるそれをものっすごく乱暴に要約するなら、「みんなでサボれば怖くない」である。
真面目であることは、時に周りを害する。当然ながら、その真面目な人は周囲に対して害を及ぼす気など更々なく、何なら周囲を一切意に介していない可能性すらある。しかし、真面目である人間の正しくあろうとする素行は実に正しく、息苦しく、そして面倒臭い。いちいち手順書通りに物事を進めようとする。少し手を抜きサボろうとする者に非難の眼を向けてくる。ナァナァで終わらせておいた方がブナンなものをわざわざ蒸し返して問題を顕在化させる。向学心の表出は何もしない者に負い目を感じさせてくる。エトセトラ。
だから、みんなで足並みをなんとなーくの雰囲気で揃えて、ちょっとしたクリティカルなサボりをみんなで共有して仕事って大変だよねって笑い合い、あんま肩肘張らずに勉強も言われたらやる程度、会社のことにそんなマジになっちゃってもしょうがないしお金もらえたらそれでいいじゃない、もっと楽しく生きようよってうるせぇ～～～～～お前らが怠くてやんないだけなのにこっちが悪いみたいに言ってくるんじゃねぇ～～～～～～「やる気が起きなくて面倒臭い」を「今はタイミングじゃない」って言い換えるんじゃねぇ～～～〜～
まあ仕事ってそんなもんじゃないんだよ、と年長者のしたり顔で言われたら、マァソウカモシレマセンデスネとしか返せないんだ。貧弱貧弱。

アイマスの類、というよりソシャゲの類は全くやっていない。多分最後にやったのは怪盗ロワイヤルだと思う。ごめんガンダム一瞬やってた。でも続かない。
そんな中で今夢中なのは、あなたにお勧めいただいたポケモンスリープですね。白状しておくと最初若干乗り気ではなかったし数日やって「ごめんやっぱ向いてなかったわ」って言うと思ってた。それが今やあれのおかげで睡眠環境ががっつり改善されてしまったわけです。今や0時まで起きているのがつらくなってしまったし毎晩「いっけない！早く寝てみんな(ポケモン)の体力回復させないと！」という思考になっている。

仕事のことでごちゃごちゃ考えちゃう自分も、ゲーム一つであっさり生活改善しちゃった単純な自分も、どっちも好きだよ……