uni-ball Signo 0.38/ BLUE BLACK

違国日記、とても好きで、主人公のことがとても嫌いでした。一節、「叔母さんは小説家で親が死んで超つらくて音楽的に深みが出てもいいはず」ってのをなんでかよく覚えている。どういう理屈だよ。しかし毎巻苛立たされながらも、なんやかんやで全部読んだ。面白かった。嫌いと苛立ちいうのは、好きにも勝るとも劣らない強いスパイスなんだなとつくづく思う。

とんでもない飽き性であるもので、1つの作品を完走するのがとても苦手だ。最初はハマって一気に読んだり観たりしていくのだけど、最終話目前にして飽きてきて、義務的になってしんどくなり止めて、それで結局結末を知らない作品が結構ある。後々に思い出した頃には時すでに遅し。私の中では「同じ条件で継続すること」が重要な要素らしい。一旦止まったらもう同じ熱量をもって戻れない。完走に向かない性格である。新しい作品を模索はする、努力はする。ただ、良い感じの作品を見つけたとしても、「残り48エピソード」の文字が魔王の如く立ちはだかる。そうやって結局、一度見たことのあるアンパイな作品に戻ってしまう。私の場合は「桜蘭高校ホスト部」がそれ。しかしそれではいかんと思い(別に悪くはないんだろうけれど)、最近は動画配信サービスに上がっている作品の1話のみを節操なく観ている。それで少しでも面白いと思えば、続けて観ようという魂胆だ。

そんな私ですが、続けられているものもある。たとえば5年日記。今年の年始から始めて、なんとまあ今まで続いている。1日に5行程度しか書くスペースがないという今の日記はその手軽さが良い。その前に書いていた日記は、日記を書くのに使っていたペンが切れてしまって、それでやめた。同じペンで書かないと気持ちが悪くてしょうがない。最近、そちらからモノを送っていただけるということで、ペンをお願いしたよね。あれ、日記用と仕事の記録用です。あれじゃないとダメなんです。

飽き性であるがゆえに、新しいことへの挑戦イベントは頻繁に訪れる。最近だと、思い立って無煙バーベキューグリルを買って、仕事帰りにバルコニーでひとりバーベキューをするようになった。週末なんかは友人を呼んで、ひとりじゃないバーベキューをしている。これがなかなかに良い。めちゃくちゃに楽。バーベキューに関連するすべての心労(煙、トイレ、日焼け、忘れ物、エトセトラ)がすべて削ぎ落とされている。スムージーメーカーなんかも買ってみた。今のところは朝食にチョコバナナプロテインスムージーを作るのに役立っている。プロテインを飲むのだから運動をしないといけないのだろうが、運動はなかなかに続かない。これは飽きとは違う、怠惰なだけ。ああいうのはちょっとお金をかけたほうが、「お金払ったし…」という気持ちもあって続けやすいのかも。という浅はかな考えから、つい昨日、自宅でできる筋トレアプリに課金した。1年分。しかしまあ、1年以上前に買ったボルダリングの10回券が、おそらくまだ7回分は残っているところを見ると、あまり効果的なやり口ではなかったのかもしれない。

今日後輩と、本を読むのには体力がいるよねという話になった。フィジカルな話ではなく、なんというか、読書も運動と同じで、継続していないとどんどんと下手になっていくよねと。仕事柄、読み物がすべて横書きだけれど、久しぶりに縦書きの本を読んだ時に、文字が滑って読みにくくて仕方なかった。縦の情報処理、あれって多分特殊能力だわ。今はスマホの小さい画面で本を読んでいるのもあって、余計にしんどい。そんなわけで、健やかな読書筋を得るためにKindle端末を買おうかと考えている。来週のAmazonプライムデーが楽しみ。





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