記事一覧

恩を送る人

小学校の花壇ボランティアをやっています。 一番下の娘が小学校を卒業する年に、「小学校にもっと花があったらいいのに」と思い、当時のガーデニングサークルの会員さんた…

sachi
2週間前
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第一発見者になった日

4ヶ月ぶりに実家に帰って来た。 そこに待っていたのは兄の変わり果てた姿だった。 実家で一人暮らしをしていた兄が死んでいた。病死なのか、事故なのか、わからないけど…

sachi
1か月前

老いと死を覚悟した瞬間

2月末の冷たい雨の日のイベントで久々に風邪をひいた。 とは言え熱が出たのは翌週の真ん中の1日だけ。次の日には熱も下がり、仕事もあったので気合いで乗り越えた感も無き…

sachi
2か月前
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娘の卒業式で受けたカルチャーショック

3月1日、我が家の末娘の高校の卒業式でした。 今日は、そこで受けた軽いカルチャーショックの話を。 卒業式の数日前に学校から一斉メールが入り 卒業式当日のタイムスケ…

sachi
2か月前

綾野剛を語り倒す「カラオケ行こ!」感想

娘に、観に行こうと誘われたのがこの映画「カラオケ行こ!」だ。 正直「えー、何このマイナーな映画。誰が出てるの?綾野剛?あんま興味ないわー。」って感じの生返事をし…

sachi
3か月前
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普段からの備えで一番大事なこと

元日からの能登地方の大きな地震。衝撃でした。 なぜ元旦に?なぜこのタイミングで? 考えても答えの出ない疑問に頭がぐるぐるする中、自分に出来ることは?と少しばかり…

sachi
3か月前

ドラマの中にもう恋愛要素はいらない

12月である。 ドラマフリークを自称している私は、今年もたくさんのテレビドラマを見てきた。 毎シーズン、ワンクールのドラマの第1回目はほぼすべて録画、もしくは見逃…

sachi
5か月前
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呪いの言葉

整くんの言葉に思う 先日映画「ミステリという勿れ」を観てきた。 元々漫画原作のファンでドラマも観ていて、映画もほぼ原作に忠実な作りで面白かった。原作でもドラマで…

sachi
7か月前
3

母が逝った日

暑い暑い夏の日に 母が逝ってしまいました。 享年93歳 去年の10月末に実家の玄関先で転んで大腿骨を骨折 そのまま入院となり、手術を受け、リハビリを受けつつ2か月…

sachi
9か月前
15

映画雑感「大怪獣のあとしまつ」

特撮にハマったのは一番下の娘が幼稚園の頃。 一緒に見ていた仮面ライダー電王にまんまとはまりました。 それからはライダーオタクとして、映画が公開されれば見に行き、…

sachi
2年前
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恩を送る人

恩を送る人

小学校の花壇ボランティアをやっています。

一番下の娘が小学校を卒業する年に、「小学校にもっと花があったらいいのに」と思い、当時のガーデニングサークルの会員さんたちと花を植え始めたのがきっかけです。

卒業式に子どもたちを送るために、入学式に子どもたちを迎えるために、春の花壇に花がたくさん咲いていたらいいな、そんな想いで活動して今年で7年目になります。

活動と言っても、定期的に集まって何かするわ

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第一発見者になった日

第一発見者になった日

4ヶ月ぶりに実家に帰って来た。

そこに待っていたのは兄の変わり果てた姿だった。

実家で一人暮らしをしていた兄が死んでいた。病死なのか、事故なのか、わからないけど茶の間に倒れてこと切れていた。

死体の第一発見者になってしまった。

去年の8月に母を亡くし、誰もいなくなった実家に11月から帰って一人暮らしをしていた兄。

若い頃から風来坊のような暮らしをして来て、家族にも親戚にも散々迷惑をかけて

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老いと死を覚悟した瞬間

老いと死を覚悟した瞬間

2月末の冷たい雨の日のイベントで久々に風邪をひいた。

とは言え熱が出たのは翌週の真ん中の1日だけ。次の日には熱も下がり、仕事もあったので気合いで乗り越えた感も無きにしも非ず。

やっぱり基礎体力が違うんだわ!自分元気なんだわ!と油断していたのだ。

次の週の月曜日、正確に言えば日曜日の夜から、お腹が痛くてもんどりうっていた。

いつもならパンシロンやらガスターやらの胃薬を飲めばすぐに治っていた痛

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娘の卒業式で受けたカルチャーショック

娘の卒業式で受けたカルチャーショック

3月1日、我が家の末娘の高校の卒業式でした。

今日は、そこで受けた軽いカルチャーショックの話を。

卒業式の数日前に学校から一斉メールが入り

卒業式当日のタイムスケジュールの案内と、コロナが明けて保護者の人数制限も無くなったことなどのお知らせとともに、「校則に著しく反する服装、髪型の生徒は卒業式に参加出来ない場合があります」の一文が

まあまあヤンチャな子も多い学校だったので、なんか派手な髪型

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綾野剛を語り倒す「カラオケ行こ!」感想

綾野剛を語り倒す「カラオケ行こ!」感想

娘に、観に行こうと誘われたのがこの映画「カラオケ行こ!」だ。
正直「えー、何このマイナーな映画。誰が出てるの?綾野剛?あんま興味ないわー。」って感じの生返事をしていたんだが
娘が、「読んでみ」と置いていった原作漫画を読んでからがぜん興味がわいた。面白いのだ。原作が抜群に面白いのだ。

でもこの時点では、私の中では成田狂児は綾野剛ではなかった。
なんか原作のイメージとちょっと違うんじゃね?と。

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普段からの備えで一番大事なこと

普段からの備えで一番大事なこと

元日からの能登地方の大きな地震。衝撃でした。

なぜ元旦に?なぜこのタイミングで?
考えても答えの出ない疑問に頭がぐるぐるする中、自分に出来ることは?と少しばかりの募金をさせてもらいました。

報道から流れてくるのは、次々にわかる被害状況と、道路の寸断、孤立する集落、避難所までたどり着けない人たち、届かない支援。

被災した方が一番大変な思いをしているのはもちろんだけど、東北で起きた東日本大震災の

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ドラマの中にもう恋愛要素はいらない

ドラマの中にもう恋愛要素はいらない

12月である。
ドラマフリークを自称している私は、今年もたくさんのテレビドラマを見てきた。
毎シーズン、ワンクールのドラマの第1回目はほぼすべて録画、もしくは見逃し配信でチェック。1回目で心に引っかかるものがあれば2回目も見る。
1回目でもういいかなとなるドラマもあれば、2回3回と見たけど途中離脱してしまうドラマもある。

2023年10月からの秋ドラマで心つかまれたのは、NHKの「大奥シーズン2

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呪いの言葉

呪いの言葉

整くんの言葉に思う

先日映画「ミステリという勿れ」を観てきた。
元々漫画原作のファンでドラマも観ていて、映画もほぼ原作に忠実な作りで面白かった。原作でもドラマでも久能整くんが発する名言の数々にウンウンと頷かれた方も多いのではないだろうか。

今回の映画の中で私の心にストンと落ちてきたのは「まだセメントが固まる前の子どもの心に落とされたものは、そのままの形で固まってしまう」という言葉。

「あぁ、

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母が逝った日

母が逝った日

暑い暑い夏の日に
母が逝ってしまいました。
享年93歳

去年の10月末に実家の玄関先で転んで大腿骨を骨折
そのまま入院となり、手術を受け、リハビリを受けつつ2か月半ほどの入院生活。元のように歩くことは難しいと言われ車いす生活になっていました。

母は実家の山形で一人暮らしをしていました。
退院が決まった1月半ばは真冬の真っただ中、実家に戻っても車イスで一人で生活することは困難な状態でした。
高齢

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映画雑感「大怪獣のあとしまつ」

特撮にハマったのは一番下の娘が幼稚園の頃。
一緒に見ていた仮面ライダー電王にまんまとはまりました。

それからはライダーオタクとして、映画が公開されれば見に行き、グッズが販売されれば買い、大人の財力をつぎ込んだものです。

最近はオタクっぷりもちょっと鳴りを潜めておりますが、毎週の日朝チェックは欠かさず、新しいシリーズが始まると変身ベルトが欲しくてうずうずするくらいです。

さて、自分が小さかった

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