スタンダール

人生には無限の可能性とか感情があるけど、それを実行したり思いつくのは一瞬で儚く消えてし…

スタンダール

人生には無限の可能性とか感情があるけど、それを実行したり思いつくのは一瞬で儚く消えてしまう。 だから考えたこととかふと頭によぎったことを書き殴って投稿しようと思う。詩とかポエムかもしれない。好きな言葉は「一期一会」

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固定された記事

【募集】小説のヒント

いきなりですが、私はいま小説を書いています。詩やポエムは下手くそながら書いてきましたが、小説は書いたことがありませんでした。僕は元来、孤独というものについてよく…

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電車と海と恋と

君と隣の席に座った電車の窓 海の青さが太陽を照り返している 電車が揺れて二人の肩がこすれるたびに 僕らは海に視線を落とす この海は二度と忘れることはないだろう …

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りんご

君はいつの間にかいなくなっていた 僕と同じ世界を生きていたはずなのに 夜の公園、缶ビール片手に語り潰したあの夜も 目が細くなる笑顔も 歯を見せて笑うのを恥ずかし…

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芸術体験

ある文学作品を読む。 なぜ、こういう心理描写、情景描写が上手いのかと嫉妬する。 ある映画を見る。 なぜ、こんな表情をするのが上手いのか、映像が美しいのかと嫉妬す…

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ある20代の悩み。

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こころ

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君思ふ黄昏

君といつか再会を誓ったあの喫茶店は 背の高いビルに変わっています。 君に借りたツルゲーネフの小説は湖畔が綺麗に見えるコテージに置いてきました。 君と一緒に歩いた…

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絡まったイヤホン

僕が好きだったあの子は絡まったイヤホンをほどくのが得意だった。 鞄の中でぐちゃぐちゃに絡まったイヤホン。 僕が10分かかってもほどけなかったイヤホンをあの子はもの…

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自己紹介

何個か作品を投稿した後で、今更ながらですが、私の自己紹介をしておきたいと思います。ただ私の情報を書くだけでつまらないと思うので、適当に流し読みしてくれると嬉しい…

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喫茶店の隣の席

私にはよく行く喫茶店がある。年季の入った古びたビルの地下2階。1番はずれにある喫茶店である。 口癖のように「毎度ありがとうございます」と繰り返すおばあちゃん。常に…

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有から無を作る

無から有を作るとはよく聞くが、有から無を作ると言うのはあまり聞かない。音楽、芸術、小説、いま僕が書いている文も無から有を作り出している。 この世では何もかもが無…

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湯たんぽや
春の訪れ
つゆしらず
われをあたため
そっと消えてく

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春の気配

目が覚めて布団から出るのが少し辛くなくなった。 日が暖かくなった。 人も暖かくなった。 こたつの強さが弱めでも耐えられるようになった。 自転車に乗ると少し汗をか…

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私の教師像

私は今年大学4年になる。文学部で社会の教師になるために教職も頑張ってきた。ついに今年、教育実習と採用試験である。そこで今回は私が考えてきた教師像について書いてお…

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ある夏のひととき

ある夏の日、僕は君と夕暮れの海辺を散歩していた。 夏のようでありながら、夕日の色が秋めいていたような日だった。 もうさっきから10分も何も話さずに 君は押し寄せる波…

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未定。

終電を待つ一人きりのホーム 毎日が同じことのサイクル 自転車のタイヤのように ぐるぐる回ってある時ブレーキがかかる それが死なんだなんてまだ悟れそうにない 若者はみ…

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【募集】小説のヒント

いきなりですが、私はいま小説を書いています。詩やポエムは下手くそながら書いてきましたが、小説は書いたことがありませんでした。僕は元来、孤独というものについてよく考えてきました。今の世の中の人は孤独感を抱えている人が多いと思います。(現代だけでなく昔もそうだったのかもしれませんが。)SNSの普及や少子高齢化、不況など様々な要因があると思います。僕自身も孤独を感じる時があります。きっと皆さんもあるでし

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電車と海と恋と

電車と海と恋と

君と隣の席に座った電車の窓

海の青さが太陽を照り返している

電車が揺れて二人の肩がこすれるたびに

僕らは海に視線を落とす

この海は二度と忘れることはないだろう

電車と海と恋と

僕たちはまだ幼かった。社会派映画が分からないほど未熟だった

電車と海と恋と

今日も変わらぬ景色で誰かを乗せてゆく

君と最後に行った喫茶店

久しぶりに訪れたら閉まっていた

向き合って座ってアイスコーヒーを

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りんご

りんご

君はいつの間にかいなくなっていた

僕と同じ世界を生きていたはずなのに

夜の公園、缶ビール片手に語り潰したあの夜も

目が細くなる笑顔も

歯を見せて笑うのを恥ずかしがって

口角を上げるだけにとどめようと頑張る君がいじらしくて

耐えきれなくなって歯を見せて笑うのを引き出そうとした僕

そんな日々が幸せで君もそうだと思ってた

でもそうじゃなかった

君は笑うことも少なくなっていった

話すこ

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芸術体験

芸術体験

ある文学作品を読む。

なぜ、こういう心理描写、情景描写が上手いのかと嫉妬する。

ある映画を見る。

なぜ、こんな表情をするのが上手いのか、映像が美しいのかと嫉妬する。

ある絵画を見る。

なぜ、こんなに素晴らしい色を使えるのか、独創的な絵を描けるのかと嫉妬する。

ある音楽を聴く。

なぜ、こんな着眼点で歌詞が書けるのか。こんなおしゃれなコード進行が思い浮かぶのかと嫉妬する。

羨ましくても

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ある20代の悩み。

ある20代の悩み。

繋がってるようで離れてる感覚。皆さんにもありますか。LINE、Instagram、Twitter。誰とでも、どこでも、いつでも連絡をとれたり電話ができたりする。一見繋がっているようにも思う。しかし、実際はそんなことない。

心のどこかで私たちは離れている。SNSでしか自分の主張を言えない人、YouTubeに投稿するために友達と動画を撮る人、SNSだけで繋がっている人。

友達と遊んでいても、恋人と

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こころ

こころ

例えば、友人たちとの飲み会から帰った深夜3時頃、もうちょっと飲もうかと開けた缶ビールの音を聞いた瞬間に溢れる感情、1人暗い部屋で恋愛映画を見て、しばらく暗い部屋で余韻に浸る感情。それを人は孤独と呼ぶであろう。

孤独感を感じる時は日常のつまらない出来事から離れたような出来事が起こった後に起こりやすい。最近の若者は孤独を感じる割合が高いと言う。娯楽が無限にあるからである。

本来は人々を癒し楽しませ

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君思ふ黄昏

君思ふ黄昏

君といつか再会を誓ったあの喫茶店は
背の高いビルに変わっています。

君に借りたツルゲーネフの小説は湖畔が綺麗に見えるコテージに置いてきました。

君と一緒に歩いた夏の田んぼの畦道には家がたくさん建ちました。

君が描いてくれた僕の肖像画はどこかの店の壁にかかっています。

君と過ごした青春を忘れたくて忘れたくて忘れたくて

君を思い出すあらゆるものが変化していくけれど

君は月のように当たり前に

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絡まったイヤホン

絡まったイヤホン

僕が好きだったあの子は絡まったイヤホンをほどくのが得意だった。

鞄の中でぐちゃぐちゃに絡まったイヤホン。

僕が10分かかってもほどけなかったイヤホンをあの子はものの30秒で戻してしまう。

あの子はイヤホンの絡まった部分をどのように操れば元の姿に戻せるかちゃんと見えていたのだろうか。

それともあの子がイヤホンをほどく時の真剣な眼差し、驚異的な集中力がその能力を開花させていたのだろうか。

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自己紹介

何個か作品を投稿した後で、今更ながらですが、私の自己紹介をしておきたいと思います。ただ私の情報を書くだけでつまらないと思うので、適当に流し読みしてくれると嬉しいです。

名前はスタンダールです。と言ってももちろん本名ではなく、私の好きな作家の名前です。「赤と黒」「恋愛論」などで有名なフランスの作家です。年齢は21歳で今年大学4年生になります。専攻は歴史学です。西洋近現代史を学んでます。将来は教師に

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喫茶店の隣の席

喫茶店の隣の席

私にはよく行く喫茶店がある。年季の入った古びたビルの地下2階。1番はずれにある喫茶店である。

口癖のように「毎度ありがとうございます」と繰り返すおばあちゃん。常に独り言を呟くおばあちゃん。帽子をかぶってせっせと注文を取って品を運ぶおじいちゃん。

そんな個性の強い人たちが経営する喫茶店にはお客さんも個性的である。5つか6つくらいの種類のタバコを吸い比べている大学生。奇抜な格好をしたバンドマンらし

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有から無を作る

有から無を作る

無から有を作るとはよく聞くが、有から無を作ると言うのはあまり聞かない。音楽、芸術、小説、いま僕が書いている文も無から有を作り出している。

この世では何もかもが無から有を作り出している。ビルや電車、服、生命もはじめは無であると僕は考えている。しかしよく考えてみたら世界は、いや、宇宙は全て無に向かっているのではないか。形あるものは必ず寿命がある。このスマホも必ず廃棄する時が来る。目の前に広がっている

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湯たんぽや
春の訪れ
つゆしらず
われをあたため
そっと消えてく

春の気配

春の気配

目が覚めて布団から出るのが少し辛くなくなった。

日が暖かくなった。

人も暖かくなった。

こたつの強さが弱めでも耐えられるようになった。

自転車に乗ると少し汗をかいた。

アイスが食べたくなった。

本をたくさん読めるようになった。

どこかに出かけたくなった。

お風呂に入っていると鳥の鳴き声が聞こえてくるようになった。

夜、窓を開ける。

暖かいけどまだ冷たい風が春の香りとともに僕の元

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私の教師像

私の教師像

私は今年大学4年になる。文学部で社会の教師になるために教職も頑張ってきた。ついに今年、教育実習と採用試験である。そこで今回は私が考えてきた教師像について書いておこうと思う。自分の考えを明らかにするとともに他の皆さんにも参考になれば幸いであると思ったからである。

まず、なぜ私が教師を志すようになったかと言うと、1番は社会科が好きだからである。好きこそ物の上手なれとよく言うが、確かにその通りであった

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ある夏のひととき

ある夏のひととき

ある夏の日、僕は君と夕暮れの海辺を散歩していた。
夏のようでありながら、夕日の色が秋めいていたような日だった。
もうさっきから10分も何も話さずに
君は押し寄せる波を足でぱしゃぱしゃ弾いていた。
その姿がまるで麦わら帽をかぶった小さな女の子のようだった。
でも君が抱えている感情は小さな女の子のような無邪気なそれじゃなかった。
僕は何を言ったらいいか分からずに、夕日が綺麗だねと月並みな事を言う。

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未定。

未定。

終電を待つ一人きりのホーム
毎日が同じことのサイクル
自転車のタイヤのように
ぐるぐる回ってある時ブレーキがかかる
それが死なんだなんてまだ悟れそうにない
若者はみな考える
いつかどでかいことを起こしてやろう
でも結局は毎日画面の見っぱなし
それではいけないんだと分かっていながら
孤独に耐えることができずにらめっこ
ああ、こんな世の中なんて消えてしまえ
もっと有意義で生産的な生活を
僕らで作ってい

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