芸術体験
ある文学作品を読む。
なぜ、こういう心理描写、情景描写が上手いのかと嫉妬する。
ある映画を見る。
なぜ、こんな表情をするのが上手いのか、映像が美しいのかと嫉妬する。
ある絵画を見る。
なぜ、こんなに素晴らしい色を使えるのか、独創的な絵を描けるのかと嫉妬する。
ある音楽を聴く。
なぜ、こんな着眼点で歌詞が書けるのか。こんなおしゃれなコード進行が思い浮かぶのかと嫉妬する。
羨ましくてもどかしくて自分にも何か生み出せるのではないかと思って考える。空を眺める、あたりを見回す、今までの経験を思い出す。
でも、美しい何かが浮かぶことは無い。芸術はそんなに簡単に浮かんでたまるか。だけど、生み出したい。そんな葛藤を抱えるうちに芸術って生まれるんだなぁと思う。
芸術体験とは嫉妬である。
僕にはそんな芸術を生み出せる力があるとは思わないけど、葛藤はしている。noteで色々と投稿しているのもその過程だ。死ぬまでに何か自分が人生をかけて探していたものが見つかるといいなぁとイタイことを考えて1日が終わる。
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