おか1220

読んだ本のいいなと思った言葉を書き連ねてます。

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記事一覧

マンガで知るデジタルな学び3

何を学ぶかではなくどのように学ぶか 自ら課題を見つけ、自ら学び、考え、判断して行動し、豊かな未来を共に創っていける人を育てるため。これは社会が変化しても変わらな…

おか1220
3週間前
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読書の記録「ケーキの切れない非行少年たち」 宮口幸治

 少年たちへの矯正教育が少年たちの認知能力の差に目を向けられずに行われてきたことが本書の問題意識に繋がっている。  矯正教育をのワークブックを終えるたびに「わか…

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1年前
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読書の記録 「おいしいご飯が食べられますように」 高瀬隼子

 第167回芥川賞受賞作品である。題名からは久しぶりに明るく読みやすい作品かと思った。    実際読んでみると、人間の内面を綺麗な文章で書かれていた。現代に問題に…

おか1220
1年前
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「夏物語」 川上未映子

第一部 2008年 夏   という書き出しから始まる。そうなんだと思い、小学生時代のことを思い出すと窓の数は少なかった。安い家賃のアパートには、必要最低限の窓し…

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1年前

日常の中の非日常か、非日常の中の日常を描くか

小学校高学年ぐらいから、よくテレビドラマを観ていた。自分の知らない世界が出てきて、ワクワクと好奇心が湧いてきたり、大人ってこんな感じなんだと憧れたりしていた。 …

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1年前

【読書記録】 「重力ピエロ」 伊坂幸太郎

 私は、高校生の頃から、伊坂幸太郎の小説のファンだ。文体が合うのか、読むスピードも他の小説と比べると速い。  また、出てくる常人離れしたキャラクター、テンポの良…

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1年前
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[読書の記録]「授業で学級をつくる」土居正博

「授業で学級をつくる」ということを先輩の先生方や研修等で言われていたが、言葉の意味としては、わかっていた。しかし、実践するとなると具体的なイメージが湧かず、手探…

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1年前
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マンガで知るデジタルな学び3

マンガで知るデジタルな学び3

何を学ぶかではなくどのように学ぶか
自ら課題を見つけ、自ら学び、考え、判断して行動し、豊かな未来を共に創っていける人を育てるため。これは社会が変化しても変わらない。

日頃の授業の隣の人と話し合うとき、どんな対話が起こってる?か

問題は理想と現実の隔たりで起こっている
まずは理想の状態を明らかにする。
次に隔たりを見つめ、問題を発見する。
そして、問題を解決するための具体的に取り組むことを課題と

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読書の記録「ケーキの切れない非行少年たち」 宮口幸治

読書の記録「ケーキの切れない非行少年たち」 宮口幸治

 少年たちへの矯正教育が少年たちの認知能力の差に目を向けられずに行われてきたことが本書の問題意識に繋がっている。
 矯正教育をのワークブックを終えるたびに「わかりました」という少年。しかし、この「わかりました」はその場しのぎのものであり、少年の中の罪に対する意識や行動が変容したものではない。

 本書のもんだい意識は次の一文に記されている。

 これらを解決するために著者の経験やこれまでの矯正教育

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読書の記録 「おいしいご飯が食べられますように」 高瀬隼子

読書の記録 「おいしいご飯が食べられますように」 高瀬隼子

 第167回芥川賞受賞作品である。題名からは久しぶりに明るく読みやすい作品かと思った。
 
 実際読んでみると、人間の内面を綺麗な文章で書かれていた。現代に問題になってきた配慮する側と配慮される側と配慮してもらうことは迷惑だと考える側の三つの立場で描かれている。二谷、芦川さん、押尾さんの3人が物語の中心の人物となっている。
 
 この物語は、二谷、押尾さんのどちらかの視点で描かれているので、読者が

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「夏物語」 川上未映子

「夏物語」 川上未映子

第一部 2008年 夏

 

という書き出しから始まる。そうなんだと思い、小学生時代のことを思い出すと窓の数は少なかった。安い家賃のアパートには、必要最低限の窓しかなかった。洗濯を干すための窓、あるいは換気に必要な窓ぐらいだっただろう。窓があることよりも、荷物を壁にくっつけて置き、生活するための空間を確保することの方が重要だったように思える。
 
 この書き出しにつながる女の子の存在が最後に出て

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日常の中の非日常か、非日常の中の日常を描くか

小学校高学年ぐらいから、よくテレビドラマを観ていた。自分の知らない世界が出てきて、ワクワクと好奇心が湧いてきたり、大人ってこんな感じなんだと憧れたりしていた。

その中には当然、とんでもない設定のものもあった。主人公が決して真似できない特別な能力を持っていて活躍するものだ。それはそれで面白かった。

しかし、最近のテレビドラマは非日常の設定の中に非日常を題材にしたものが多いような気がする。主人公が

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【読書記録】 「重力ピエロ」 伊坂幸太郎

【読書記録】 「重力ピエロ」 伊坂幸太郎

 私は、高校生の頃から、伊坂幸太郎の小説のファンだ。文体が合うのか、読むスピードも他の小説と比べると速い。

 また、出てくる常人離れしたキャラクター、テンポの良い会話、他の小説に登場したであろう人物など、読者を惹きつける要素がたくさんある。しっかりと伏線も回収してくれる。読みながら、これは何の伏線だ?と考えてしまう。一つ一つの情景描写、会話、回想全てが小説を紐解くメンターとして機能している。それ

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[読書の記録]「授業で学級をつくる」土居正博

[読書の記録]「授業で学級をつくる」土居正博

「授業で学級をつくる」ということを先輩の先生方や研修等で言われていたが、言葉の意味としては、わかっていた。しかし、実践するとなると具体的なイメージが湧かず、手探りなものしかできなかった。さらに、子どもたちのやる気が落ちたとき、どのように授業で言葉掛けを行うのかがイマイチ分かっていなかった。そのような問題意識から本書を読むこととなった。

わたしが参考となった部分を引用し、紹介しようと思う。わたしの

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