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英語が話せないエンジニアの未来

今から1年半前、私は転職活動をしていた。その転職活動で複数のWebベンチャーの面接を受けさせていただいた。

そして、その時に驚いたことがある。

それは日本のエンジニア界隈の英語公用語化が急激に進んでいたということだ。

合計5,6社Webベンチャーを受けさせていただいたのだが、そのうち半分は社内のメイン言語が英語になっていた。外資系ではなく、全て日本のWebベンチャーだ。

英語が特殊スキルから必須スキルへ

3年前までは英語が話せるというのは特殊スキルに近かった。英語が話せることで特別な待遇を期待することができたし、日本人エンジニアで英語を話す人はとても少なかった。(多くの英語を話せるIT人材が高い給与を求めてコンサルに流れていったということもある)

しかし、最近は英語が話せるからといって特殊スキルと認識されることはなくなってきた。むしろ、当たり前のように英語で話す環境が必要になってきたため、英語が特殊スキルから必須スキルへ変わりつつある。(現在はちょうど移行期だと思っている。)

日本人という採用プールの限界

なぜ英語が必須スキルになってきたかというと私は採用が1番の理由だと思っている。

日本語を第一言語にした場合、採用できるのは日本人だけになってしまう。そして、日本は少子高齢化が進んでいる国のため、どんどん採用できる人数が減っていく。

常に人不足が問題になっているIT業界で採用プールが日本人だけというのは死活問題だ。

そのため、英語を第一言語にすることで世界中の人を採用ターゲットにする会社が増えてきた。英語は英語圏の人だけでなく世界中の人が第二言語として利用している。
日本語から英語に社内言語を変更するだけで、採用プールが何十倍にも拡大するのだから海外のエンジニアを雇うことができる余裕のあるホワイト企業は英語公用語化を進めていくだろう。

ビジネスモデルは関係ない

たまに「国内がビジネスターゲットの企業のエンジニアは英語を話す必要がない」という主張を聞くことがある

これは間違っている。
なぜなら、ビジネスのターゲットが国内であろうが優秀な人材を世界中から採用したい場合、社内はマルチカルチャーな状態になるからだ。

英語で仕事ができるのは当たり前

私の友人に研究者の友人がいる。彼と食事を楽しんでいる時に「最近は英語で仕事ができているから、とても刺激的だよ」と言ったら、「それ、日本だから刺激的なだけで、世界的には当たり前すぎるぞ」と言われて「確かに!」と談笑を楽しんだことがある。

私の友人が言っている通り、日本だと英語で働くことがすごいことかのようになっているがそもそも世界的にみたら英語で働くことは当たり前のことだ。

国の力が弱くなってきている日本が世界の当たり前に追従しなければならないのは自然の原理である。

今ならギリギリ間に合う

ここからは私の未来予想なので外れる可能性は大きいが、私は5年以内に英語が話せないエンジニアは良い仕事を得られなくなると思っている。

それをリアルに感じさせてくれるような出来事を紹介する。

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