神谷 玲衣

イタリア、イギリス、ドイツ、アメリカで、仕事をしたり子育てをした経験を基に、海外と日本…

神谷 玲衣

イタリア、イギリス、ドイツ、アメリカで、仕事をしたり子育てをした経験を基に、海外と日本の、生活全般、教育、文化などについての発信をしています。https://www.facebook.com/rey.kamiya.71 Twitter@reykamiyaでも発信しています。

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記事一覧

子供は、大人なんからくらくと超えていくのだ

私達大人が、コロナで右往左往したこの一年でわかったのは、結局子供たちは、大人なんからくらくと超えていくのだ、ということなのかもしれない。 もはや、オンライン授業…

神谷 玲衣
3年前
20

まさかのキンドル禁止令? の結末

以前書いた、まさかのキンドル禁止令? を多くの方に読んで頂き、「結果が気になる」というお声が多かったので、フィクション形式で書いてみました。 なかなか衝撃的な結…

神谷 玲衣
3年前
18

Unmuteでいこう!

以下は昨日書いた記事だ。 1. オードリー・タン氏とはスタバで大変なことが起こっている。なんだかわからないけど涙が出そうだ。  私は今、スタバで、Inspire High (素…

神谷 玲衣
3年前
24

今すぐ決めよう! どちらの道を選ぶのか?

「時代錯誤。すぐに改善させます!」ちょっとシビレた。政治家ってこういう人が向いているのだと思う。 これは私が昨日書いた、まさかの「デジタル署名に捺印が必要」!!…

神谷 玲衣
3年前
22

まさかの「デジタル署名に捺印が必要」!!

まさかのシリーズ(なんじゃそりゃ?)第二弾! これは先日東京都議会に署名を提出しようと確認した際に、伝えられた言葉だ。 「都議会に署名を提出する場合、地方自治法…

神谷 玲衣
3年前
27

ついに東京都教育委員会へ署名提出!!

ながいながい5ヶ月間だった。 2020年8月28日、東京都教育委員会藤田教育長宛の署名を提出しに都庁に向かった。ただのいち保護者で、教育のプロでもなんでもない私がここま…

神谷 玲衣
3年前
36

その手作り至上主義、おかしくない?

「縫うって、まさか手縫いじゃなきゃダメとか言わないわよね?」嫌な予感がして娘に聞いてみた。 中1の娘の学校で、「被災されている地域の方々へ雑巾を贈る」という活動…

神谷 玲衣
4年前
24

疲れ果てた先生がいなくなる日

Withコロナの今を先取りしているかのような写真だが、これはもう何年も前に、アメリカの小学校で、イスラエル人の友人と私が教室の机をアルコール消毒しているところだ。 …

神谷 玲衣
4年前
34

産んだだけだもん!

娘が産まれたばかりのこの写真の頃、オットとの会話でとっさに口をついて出た言葉だ。 その頃まだ私は、そのふにゃふにゃとした存在が何を欲して泣くのかがわからずに、オ…

神谷 玲衣
4年前
28

母親ファースト万歳!!

この写真は、自分の本質をよくあらわしているなと思う。 これは昔ドイツに住んでいた頃、ヴェネツィアに旅した時のものだが、まだ幼い娘がバギーから私のジェラートを見つ…

神谷 玲衣
4年前
26

アメリカで指紋押捺させられた驚愕の場所

この写真で、指紋押捺させられているのは私である。 えっ?アメリカでなんか悪いことしたの?なんて思わないでほしい。私だってこんな場所でそんなことさせられるなんて、…

神谷 玲衣
4年前
22

日本の教育は肝っ玉母ちゃんになれるのか?

娘の通ったアメリカの小学校での、衝撃的な経験をもとに書いてみたい。 日米両方の娘の小学校で、読み聞かせボランティアをした時に、痛烈に感じた教育の違い。 日本の小…

神谷 玲衣
4年前
20

中学生スマホ解禁!で、学校どうする?

ことの発端は、中1の娘が帰宅して言った何気ない一言だった。 「クラスの女子みんなでラインのグループ作るっていうから、ママの携帯貸してくれない?」と言われて「え?…

神谷 玲衣
4年前
23

先生格差も生むコロナ新時代

娘の通っていた小学校で、図工の時間に彫刻刀指導のボランティアをしていた時のことだ。 当時広報委員も勤めていたので、記事を書くための覚書のつもりで黒板の写真を撮っ…

神谷 玲衣
4年前
19

ネットリテラシーの教えかた超実践編

昨日、かなりいや〜な感じのコメントを受けたので、これ幸いと中学1年の娘にデジタルリテラシーを教える教材として使わせてもらった。これからオンライン授業が増え学校のI…

神谷 玲衣
4年前
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オンライン授業ーいまなら未来を変えられる

新型コロナウイルスによる学校閉鎖をうけて、オンライン授業推進のデジタル署名を始めたのは3月19日だった。コロナ禍の前から日本のICT教育の遅れに危機感を感じていた私は…

神谷 玲衣
4年前
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子供は、大人なんからくらくと超えていくのだ

子供は、大人なんからくらくと超えていくのだ

私達大人が、コロナで右往左往したこの一年でわかったのは、結局子供たちは、大人なんからくらくと超えていくのだ、ということなのかもしれない。

もはや、オンライン授業推進の署名を始めた日が遠い記憶の彼方のように思える。先の見えない3月の休校中、毎日海外の友人たちから届く、オンライン授業開始の情報と、ただただ家で待機するだけの日本の現状とのあまりの違いに、突き動かされるようにして活動を始めたのだった。

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まさかのキンドル禁止令? の結末

まさかのキンドル禁止令? の結末

以前書いた、まさかのキンドル禁止令? を多くの方に読んで頂き、「結果が気になる」というお声が多かったので、フィクション形式で書いてみました。

なかなか衝撃的な結末になりました。

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「キンドルの中身の本は、本屋さんで買えるのですか?」

その問いに驚いて、声を発した中年の校長の目を思わず覗き込むが、冗談を言っているわけで

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Unmuteでいこう!

Unmuteでいこう!

以下は昨日書いた記事だ。

1. オードリー・タン氏とはスタバで大変なことが起こっている。なんだかわからないけど涙が出そうだ。  私は今、スタバで、Inspire High (素晴らしい機会を与えてくれて感謝!) 主催の、台湾の若きデジタル大臣、オードリー・タン氏のウェビナーを聞いているのだ。

(2020年9月22日時点でアーカイブで視聴可能なので、ぜひ聴いてみてほしい)

タン氏はIQ180の

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今すぐ決めよう! どちらの道を選ぶのか?

今すぐ決めよう! どちらの道を選ぶのか?

「時代錯誤。すぐに改善させます!」ちょっとシビレた。政治家ってこういう人が向いているのだと思う。

これは私が昨日書いた、まさかの「デジタル署名に捺印が必要」!! という記事をアップした直後に、その問題について都民ファーストの伊藤ゆう議員からきたコメントだが、議員へのリップサービスではなく 、この出来事から見たリーダーシップについて書いてみたい。

私がしているオンライン授業推進の署名は、都議会へ

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まさかの「デジタル署名に捺印が必要」!!

まさかの「デジタル署名に捺印が必要」!!

まさかのシリーズ(なんじゃそりゃ?)第二弾! これは先日東京都議会に署名を提出しようと確認した際に、伝えられた言葉だ。

「都議会に署名を提出する場合、地方自治法により、直筆か、デジタルの場合、捺印のいずれかが必要です」

はっ?

「デジタル署名に捺印」って、何それ?

もう一度「それは、賛同した方全員の捺印ですか?それとも提出者の捺印ですか?」と確認すると、賛同者全員分の捺印が必要だという。

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ついに東京都教育委員会へ署名提出!!

ついに東京都教育委員会へ署名提出!!

ながいながい5ヶ月間だった。

2020年8月28日、東京都教育委員会藤田教育長宛の署名を提出しに都庁に向かった。ただのいち保護者で、教育のプロでもなんでもない私がここまでこられたのは、本当にたくさんの方々のお力のおかげだと思うと、感慨無量です!ご賛同、ご協力くださった皆さま、本当にありがとうございました!!

世界中でロックダウンが始まってすぐ、海外の友人たちから続々とオンライン授業実施の情報が

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その手作り至上主義、おかしくない?

その手作り至上主義、おかしくない?

「縫うって、まさか手縫いじゃなきゃダメとか言わないわよね?」嫌な予感がして娘に聞いてみた。

中1の娘の学校で、「被災されている地域の方々へ雑巾を贈る」という活動のため、1人2枚雑巾を縫って持参するようにとの通達があったのだが、なんたってキンドルがダメな学校である、油断は出来ない。

https://note.com/reykamiya/n/n3d91f56ac4ab

いや、それとこれとは関係な

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疲れ果てた先生がいなくなる日

疲れ果てた先生がいなくなる日

Withコロナの今を先取りしているかのような写真だが、これはもう何年も前に、アメリカの小学校で、イスラエル人の友人と私が教室の机をアルコール消毒しているところだ。

日本では雑巾での水拭きが普通だった当時は、「え?机をアルコールで拭くなんて!」とびっくりしたが、小学校の机はとても汚れていて、毎日拭いてもペーパーが真っ黒になったものだ。

そもそもアメリカの学校には、生徒が掃除をするという習慣はない

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産んだだけだもん!

産んだだけだもん!

娘が産まれたばかりのこの写真の頃、オットとの会話でとっさに口をついて出た言葉だ。

その頃まだ私は、そのふにゃふにゃとした存在が何を欲して泣くのかがわからずに、オロオロしていた。オットはそんな私に、さも知ってるのが当然だと言わんばかりの全幅の信頼を込めた無邪気な眼差しで「どうしたのかな?」と聞いたのだ。

オットはいきなり地雷を踏んでしまった。「どうしたのって?私だって産んだだけだもん!わかるわけ

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母親ファースト万歳!!

母親ファースト万歳!!

この写真は、自分の本質をよくあらわしているなと思う。

これは昔ドイツに住んでいた頃、ヴェネツィアに旅した時のものだが、まだ幼い娘がバギーから私のジェラートを見つめている。まるで私が子供にあげずに自分ばかり食べているようだが、この時娘は昼寝から目を覚ましたばかりだったということ、このあと娘にも食べさせたことを付け加えておこう。

パッと見、子供がいても我が道をゆく母親、といった感じだが、実はそれこ

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アメリカで指紋押捺させられた驚愕の場所

アメリカで指紋押捺させられた驚愕の場所

この写真で、指紋押捺させられているのは私である。

えっ?アメリカでなんか悪いことしたの?なんて思わないでほしい。私だってこんな場所でそんなことさせられるなんて、そりゃ〜驚いたのだから。

だってここ、娘の小学校ですもの!

なぜ小学校で指紋押捺なんてしてるのかって?それは、学校のボランティアに登録するため。

前回、娘のアメリカの小学校で読み聞かせボランティアをしていた話を書いたが、その小学校に

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日本の教育は肝っ玉母ちゃんになれるのか?

日本の教育は肝っ玉母ちゃんになれるのか?

娘の通ったアメリカの小学校での、衝撃的な経験をもとに書いてみたい。

日米両方の娘の小学校で、読み聞かせボランティアをした時に、痛烈に感じた教育の違い。

日本の小学校では、ボランティア各自が対象年齢と持ち時間に合わせて、好きな本を選び、事前に何度も練習してから本番に挑む、というスタイルだった。

昼休みに図書室に集まった子供たちは、目を輝かせて聞き入ってくれたし、どの子もとても楽しそうにしていた

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中学生スマホ解禁!で、学校どうする?

中学生スマホ解禁!で、学校どうする?

ことの発端は、中1の娘が帰宅して言った何気ない一言だった。

「クラスの女子みんなでラインのグループ作るっていうから、ママの携帯貸してくれない?」と言われて「え?だって学校はスマホ禁止なんじゃないの?」と聞く私をせせら笑うように、娘は言った。

「学校に持っていかないだけで、みんなスマホ持ってるんだから。いまどきスマホ持ってないなんてうちくらいだよ。」と娘は口をとがらせた。

なるほど言われてみれ

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先生格差も生むコロナ新時代

先生格差も生むコロナ新時代

娘の通っていた小学校で、図工の時間に彫刻刀指導のボランティアをしていた時のことだ。

当時広報委員も勤めていたので、記事を書くための覚書のつもりで黒板の写真を撮ったところ、先生がダーっと急いでこちらにやってきて、

「この黒板の写真は、絶対に広報誌に載せないでくださいね!」と慌てている。

載せるつもりで撮ったわけではないが、それにしてもどうしてそんなに慌てているのか見当もつかず、「大丈夫です、載

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ネットリテラシーの教えかた超実践編

ネットリテラシーの教えかた超実践編

昨日、かなりいや〜な感じのコメントを受けたので、これ幸いと中学1年の娘にデジタルリテラシーを教える教材として使わせてもらった。これからオンライン授業が増え学校のICT化も進むこの時代だからこそ、絶対に必要なデジタルテラシー教育について考えてみた。

Twitterでリツイートしていただいているおかげで、とてもたくさんの方にキンドルに関する記事が読まれている。そのいや〜なコメントは、その記事に対して

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オンライン授業ーいまなら未来を変えられる

オンライン授業ーいまなら未来を変えられる

新型コロナウイルスによる学校閉鎖をうけて、オンライン授業推進のデジタル署名を始めたのは3月19日だった。コロナ禍の前から日本のICT教育の遅れに危機感を感じていた私は、まだオンライン授業についてあまり議論さえされていなかった頃、一人の母親として、いてもたってもいられなくなって署名運動を始めた。

     ↓

http://chng.it/hT7ZbzX7

学校閉鎖から2ヶ月以上が経ち、ようや

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