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子供は、大人なんからくらくと超えていくのだ

私達大人が、コロナで右往左往したこの一年でわかったのは、結局子供たちは、大人なんからくらくと超えていくのだ、ということなのかもしれない。

もはや、オンライン授業推進の署名を始めた日が遠い記憶の彼方のように思える。先の見えない3月の休校中、毎日海外の友人たちから届く、オンライン授業開始の情報と、ただただ家で待機するだけの日本の現状とのあまりの違いに、突き動かされるようにして活動を始めたのだった。

無我夢中で署名運動をし、教育改革に熱心な政治家とつながることができ、8月に東京都教育委員会に署名を提出し、12月に東京都議会に請願書が採択された。素人ながらなんとか署名の着地点を見つけ、できるだけのことはしてきたが、結果どうなっただろう?

ICT教育が進んでいる地域もあるが、それはほんの一部で、殆どの小、中、高校では一人一台のPCも行き渡っていないし、行き渡っていても配布PCではメール禁止などというびっくりするような措置がとられている学校も多いと聞く。

結局署名なんてやっても現実は変わらないさ、という醒めた声が聞こえてきそうだが、どんなに小さな声であったとしても、それでも声をあげなければ世界は変わらないし、少なくとも自分の子供に、文句を言うだけなく、行動する親の背中を見せられたことは良かったのではないかと思っている。

しかし、そんな私の自己満足なんてどこ吹く風で、娘は紅白歌合戦を見ながら友人とディスコードでチャットしながら盛り上がっている。

娘の中学校はオンライン授業はおろか、プログラミングの授業すら無いが、休校中にオンラインでプログラミングを学ぶチャンスを作ったところ、娘はどんどんプログラミングを身につけ、仲間とつながって、こうして広いインターネットという世界を楽しく生きているのだ。

学校が、スマホ禁止、ライン禁止、キンドル禁止、などと言っている間に、子供はもっともっと先の世界へと、どんどん進んでいるのだ。

こうして一部の子供たちは、大人の想像を遥かに超えた世界を生き始めているし、すでに学校という閉鎖的な世界に愛想を尽かして、自分の価値観で生きる道を見出している子供たちも多い。

旧態依然とした学校を、子供たちがいつまで許容出来るのかはわからないが、少なくともコロナが、今までの大人の常識が通用しない世界への扉を開けてしまったのではないだろうか。

未来から2020年を振り返った時に、大変な年だったけれどあの年のおかげで教育が良い方向に行ったんだ、と言われるのか、あの年を境に学校教育が崩壊したんだ、と言われるのか、答えはまだもう少し先になるが、どちらにしても今のままの教育ではなくなるという点では、楽しみでしかない。

子供たちがくだらない校則や呪縛から逃れて、自由に楽しい教育を受けられる世の中になることを祈って、2020年を締めくくりたい。






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