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【リサーチ】Z世代のインフルエンサー意識調査 信頼できる投稿のポイントは?

SNSに慣れ親しんでいるZ世代にとって、インフルエンサーは大きな存在です。Z世代のライフスタイルにインフルエンサーがどれくらい影響を与えているのか調査しました。

<調査対象>
15~34歳の男女534人(男性178人、女性356人)
<調査実施期間>
2024年08月13日~19日
<調査方法>
インターネット調査


Z世代の好きなインフルエンサーは誰?

Q1 好きなインフルエンサーはいますか?


全体で見ると、60%近くの回答者が、好きなインフルエンサーがいると答えています。さらにZ世代に注目すると、男性15~24歳、女性15~19歳は「はい」と答えた人が70%以上という回答に。Z世代にとってインフルエンサーは身近な存在であることが分かります。

Q2 最も好きなインフルエンサーのアカウントを教えてください


活動期間の長い有名なインフルエンサーの名前が列挙する結果となりました。

注目すべきは、10人中4人がZ世代のインフルエンサーであること。2位「nanakoななこ」さん、3位「むくえな」さんと「中町綾」さん、4位「なえなの」さんは、ヘアメイクのアレンジや雑談動画などが人気で、コスメなどのプロデュースも積極的に行っています。

Q3 どのSNSで、インフルエンサーをフォローしていますか?


Instagramが60.2%、YouTubeが52.7%、Xが44.2%と、利用ユーザーの多いSNSに票が集まりました。男性25~29歳は、中国発のSNS「微博(Weibo)」「小紅書(RED)」が10%弱の回答となり、日本ではまだなじみのないSNSでもインフルエンサーをフォローしていることが分かります。

最近では、REDでアカウント開設している日本の芸能人やインフルエンサーも増えており、今後、ますますZ世代に浸透していくかもしれません。

「分かりやすく本音で伝える」投稿に信頼感

Q4 どのような目的で、インフルエンサーをフォローしていますか?


「見た目・雰囲気が好きだから」「その人の投稿が面白いから」「メイク・美容法を参考にできるから」「ファッションを参考にできるから」などの答えが、ほぼ同数で並びました。反対に、「友人や知人がフォローしたから」は最も票が少なく、自分の興味・関心に合う人をフォローすることが重要と感じている人が多いようです。

男女別に注目すると、男性は「その人の投稿が面白いから」が全世代で1位、女性は「メイク・美容法を参考にできるから」が15~19歳、25歳以上で1位となりました。女性はメイクや美容法を知りたい目的でインフルエンサーをフォローしている人が多いようです。20~24歳女性が「見た目・雰囲気が好きだから」が1位なのも、メイクやファッションも全て含めてインフルエンサー自身が好きという人が多い顕れかもしれません。

Q5 インフルエンサーを「信頼できる」と感じるポイントはなんですか?


「話し方や説明の仕方が上手」と答えた人が46.1%と最も多く、次に「本音で話している」が多い結果となりました。一方、「活動期間が長い」「投稿の頻度が多い」は両方とも16%程度に留まっています。活動期間や投稿本数の多さより、分かりやすくて本音で伝えているかどうかが信頼できるポイントとなっているようです。

また、この結果は、Z世代の男女で傾向が分かれました。15~24歳男性は「豊富な知識と経験で発信している」ことが信頼できると回答する人が多い一方、15~19歳女性は29.8%、20~24歳女性は14.9%と、他の回答に比べると低い結果です。Z世代の女性は、豊富な知識や経験より、話し方や本音かどうかなど「共感」できるポイントがあるかどうかが信頼につながっているといえます。

Q4の回答で「メイク・美容法を参考にできるから」の答えが多く集まりましたが、Z世代の女性はメイクや美容の知識より本音で分かりやすい回答を求めているのかもしれません。

Q6 好きなインフルエンサーがどんなコラボ企画をしていると面白いと感じますか?


「他ジャンルのインフルエンサーとのコラボ」「同じジャンルのインフルエンサーとのコラボ」が40%前半と、多い回答になりました。

「企業とのコラボ」は31.7%、「商品やサービスとのコラボ」は27.9%と、インフルエンサー同士とのコラボよりあまり差がない結果となったことも注目ポイントです。企業や商品が動画に登場していても、分かりやすい本音の説明であれば受け入れられやすいといえるでしょう。

インフルエンサーのPR動画、正直どう感じる?

Q7 インフルエンサーがPR投稿でおすすめする商品やサービスを買ったことはありますか?


「はい」より「いいえ」が10%近く上回りました。しかし、男女別でみると、男性15~24歳、30歳以上は「はい」と答えた人が多い結果です。

女性の場合、以前に行った「@cosme TOKYOインタビュー」でも話題に出たように、商品の情報が膨大に収集できる分「失敗したくない」というニーズがあるため、インフルエンサーがおすすめしてもすぐには購入に至らないのかもしれません。

Q8 購入に至った商品を紹介していたインフルエンサーのフォロワー数を教えてください


「1万人以上~5万人未満」が最も多い回答に。特徴的なのは、「1万人未満」が「100万人以上」よりも多いこと。Q2「好きなインフルエンサー」の質問では100万人以上のフォロワーを抱える人が多く挙げられましたが、商品の購入はフォロワー数に影響されないようです。

Q9 購入の後押しになったポイントは何ですか?

「商品の紹介の仕方が分かりやすかった」が53.1%と半数を占め、Q5と同じく、分かりやすさは購入に至るまでの大切なポイントといえます。

「インセンティブやキャンペーン価格が魅力的だった」という質問では、男女差が見られます。男性20歳以上は20~30%程度の回答数があり、お得になるキャンペーンは男性にとっても十分に刺さる要素となり得そうです。一方、女性は同じ質問で、全世代ともに10%台に留まっています。

リサーチ結果のポイント

インフルエンサーのリサーチについて、以下にポイントをまとめました。

1. 若い世代は自分の興味・関心に合う人をフォローしている
2. 企業や商品とのコラボ動画にあまり抵抗感がない
3. PR商品の購入はフォロワー数に影響されない

若い世代にとってインフルエンサーは身近な存在であるからこそ、分かりやすく本音で話す、いわば「共感」できるポイントがあるかどうかが重視されています。プロモーションでインフルエンサーを起用する際は、フォロワー数の多さに関係なく、商品の紹介の仕方が分かりやすくて本音できちんと話しているか、投稿の内容も精査していく必要があるかもしれません。

電通プロモーションプラスでは、Z世代をターゲットとしたプロモーションの企画・実施やZ世代との共創のサポートをおこなっております。お気軽にお問い合わせください。

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