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創作アドバイス

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記事一覧

Q.設定や世界観はどこまで説明すればいいですか?|海猫沢 めろん

Q.設定や世界観はどこまで説明すればいいですか?|海猫沢 めろん

うわあああ! 暑くてあらゆるやる気がなくてなにもやる気がないのでなにもやれない! 思わず同語反復と重複表現をしてしまうほどやる気が出ません。

いや、でも知ってるんですよ。さすがに人間、40年近く生きてるとわかるんですよ。やる気がないときの対処法。それは、やることなんです。やっていればやる気は出る。これが真理! だからやるぞ! やるためのやる気を出すになにも考えないことです! よし、すぐに行こう!

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人生を解釈する光みたいなもの|末満健一 インタビュー

人生を解釈する光みたいなもの|末満健一 インタビュー

 「このアイデアや着想は、一体どこからやってくるのか?」
 すばらしい作品に触れたとき、物書き志望でもそうじゃなくても、読者や観客がまず疑問に思う点だろう。0から構想されたオリジナル作品はもちろん、原作のある作品の映画や舞台、ノベライズでも、原作の持つエッセンスを予想外に濃く深く展開する創作に出会ったとき、作家がそこに辿り着いた過程が気になる。0からの創作ではないからこそ、余計に気になるとも言える

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思わず自己嫌悪になってしまう日にやっていること|Aug. 2018|monokaki編集部

思わず自己嫌悪になってしまう日にやっていること|Aug. 2018|monokaki編集部

当欄は、編集長の有田が一か月の記事を振り返って綴る、monokakiの編集後記です。

今月は、何といっても月初に掲載した特集「Web時代の作家たち」、末満健一さんインタビューへの反響が大きかったです。 もともとは少女漫画家をめざしていたという来歴への驚き、原作モノをやるときには原作を第一に順守するという姿勢への賞賛、「舞台 刀剣乱舞」に関する解釈など、たくさんのご感想をいただきました。
折しも昨

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妄想しまくった、あなただけの世界を見せてほしい|「日本ファンタジーノベル大賞 2021」高橋亜由

妄想しまくった、あなただけの世界を見せてほしい|「日本ファンタジーノベル大賞 2021」高橋亜由

 鈴木光司、畠中恵、森見登美彦、西條奈加、古谷田奈月という多彩な作家を輩出してきた「日本ファンタジーノベル大賞」。惜しまれながらも2013年度を機に一度休止したが、2017年からは一般財団法人新潮文芸振興会が主催となって復活した。ここからデビューした作家たちはエンタメや純文学とジャンルを縦横無尽に活躍している。
 現在の選考委員は恩田陸と森見登美彦、そしてヤマザキマリ。「日本ファンタジーノベル大賞

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【創作】書きやすい長編プロットの作り方を超具体的に

【創作】書きやすい長編プロットの作り方を超具体的に

ごきげんよう。
長編小説の書き方については探せば色々あるのだけど、なかなか「短編は書ける中級者向けの明日から使えるテクニック」が見つからず、昔は苦労したのだわ。

今回は、長編執筆の経験を元に、中級者向けの具体的なおTipsやフリープロットを提供するわね。
書きやすさ・分かりやすさを優先して、ひとつの方法について断定的に書くわ。無論、他にもたくさん方法はあるから、自分で開拓してみてちょうだいね。

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【小説講座】面白いエンタメ長編小説の書き方

【小説講座】面白いエンタメ長編小説の書き方

【いきなりテクニック・ツカミはダイジ】
――おユーチューブ・おティックトック・おジャンププラス。
この世のすべてを手に入れたお嬢様・娯楽王ゴールド・オジョー。
(中略)
お嬢たちはおグランドラインを目指し、夢を追い続ける。世はまさに、大娯楽時代!!

……お分かりいただけたでしょうか?
無料ですぐ楽しめる娯楽、あまりにも多すぎ!!!!

今はもうタイパ(タイムパフォーマンス)の時代。
読者に「大事

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社長・営業・宣伝・編集が総力を挙げて読みます|「ポプラ社小説新人賞」吉川健二郎&森潤也

社長・営業・宣伝・編集が総力を挙げて読みます|「ポプラ社小説新人賞」吉川健二郎&森潤也

 「『わたしの美しい庭』は自分が書いた中でも、かなり優しめの話なんですよ。それはたぶん、ポプラ社の編集者・森さんと組んだからだと思うんです。児童文学を出されてる版元さんなので、新刊がすごく優しいと思っていただけるのなら、それはポプラ社さんのカラーだと思います」

 先月「本屋大賞」を受賞した凪良ゆうさんのインタビューで、こんな印象的な一節があった。「優しい」カラーに太鼓判つきのポプラ社の小説新人賞

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書きたい気持ちに水と肥料をやって、花を咲かせる簡単な方法|エブリスタ便り 11月号|monokaki編集部

書きたい気持ちに水と肥料をやって、花を咲かせる簡単な方法|エブリスタ便り 11月号|monokaki編集部

「エブリスタ便り」は、小説投稿サイト・エブリスタのスタッフが交代で月1回お届けするコラムです。小説投稿サイトのスタッフならではの知識や見解を使って、皆さんの執筆に役立ちそうなあれこれをお伝えしていきます。
今回はmonokaki編集長の松田より、「書きたい気持ち」についてお届けします。

こんにちは、monokaki編集長の松田です。

「Web小説の書き手は、やはり作家になることを目指しているの

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ラクして死ぬほどおもしろい小説が書きたい|Oct. 2018|monokaki編集部

ラクして死ぬほどおもしろい小説が書きたい|Oct. 2018|monokaki編集部

 当欄は、編集長の有田が一か月の記事を振り返って綴る、monokakiの編集後記です。

 小説を書くのって、もしかして、ものすごくめんどくさいことなんじゃ……。短くまとめると、そんな世界の真実を暴き立ててしまったのが、monokaki10月号でした。

 今月から新しくはじまった、三村美衣さんによる「新しいファンタジーの教科書」は言います。

 基本設定を作る際に、実際によく使われているのは、歴

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