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自分も環境の一部です

「環境」って、とても大切ですよね。
生かすも殺すも相手次第…というか、こんなところじゃなかったらなぁ…と思いますよね。
そんな時に、「環境」を変える選択をすると思いますが、ちょっとだけ考えてみてもいいのかな?と思ったことです。

配置換え?転職?

今の仕事は産業保健師なので、働いている人の相談を受けているのですが、新入社員の人の中には、「希望の部署じゃなかったし、先輩も怖い、同期ともうまくコミュニケーション取れないから、配置換えしてもらいたい。ダメなら転職してもいい」という人も多々います。
このまま何も変えない、自分も変わらない状況でただ耐え続けるとその先には適応障害が待っています。
そうならないように「何かを変える」ことは必要ですよね。

変える選択と変わる選択、楽なのは?

心理学の中では「過去と他人は変えられない」(エリックバーン)というのが定説で、これは正しいと思うんですよね。
(だって、自分を変えるのだって難しいんですもん;)
かつての私は、周りを変えるのに必死で、変えることこそ正義!とすら思っていました。
ですが、これはとても疲れる選択でした。
説得するだけの材料をそろえ、負けないように入念に準備…真っ向勝負は大変な苦労でした。
結果的に、制度やルールを変えることはできても、相手の考え方や私への接し方を変えてもらうことはできませんでした。

私も相手にとっては環境

環境を変えたいと思う時に、私もその環境の一部であることをつい忘れてしまいます。
例えば、あいさつもしないような殺伐とした職場環境に嫌気がさしている時、あいさつの必要性を強く呼びかけてあいさつするのをルールにしたとします。
決められたらやらざるを得ないので、あいさつをするようにはなると思いますが、それが目的ではないですよね。
相手の気持ちまではなかなか変えられません。
ここで、私もその環境の一部だと思い、まずは自分一人でもあいさつを初めてみます。
そうすると、何人かに1人でも、返してくれる人が出てきたり、あいさつをしてくれる人が現れるかもしれません。
水たまりに一つの波紋が広がるように、何かが少しだけ変わるかもしれません。
絶対に変わるかは誰にもわかりませんが、自分も環境の一部なので、変化を生み出すことはできます。

嘆く気持ちもわかります

学校や職場に、相談したり心を許せる人がいないのはつらいですよね。
場所を変えるのも1つの方法ですが、行き詰ってどうにもならない!と、なる前に少しだけ自分発信で環境を変えてみる方法も試してみてほしいです。
すぐに場所を変えられないことも多々あります。
置かれた場所で咲かないといけない時もあります。
でも、その場所を自分発信で過ごしやすい環境に寄せていくことも不可能ではないと思います。


「それができないから困ってるんだよ!」と、言われてしまいそうな内容ですが、自分の経験も踏まえて、自分から環境を変えてみることについて書いてみました。
今日もお読みいただきありがとうございました。

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