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Bloody Thirsty

ある日、とあるバンドマンの訃報を聞いた。
亡くなるには、若すぎる年齢だった。

CDをリリースし、国内ライブハウス・ツアーを、何年も行なっていた。
海外でも一部の音楽ファンには、高く評価されていたらしい。

紅白歌合戦出場を目指すような、売れ線ではなかった。
インディーズ・プロ、とでもいうのだろうか。

そのことを、友人に伝えた。
『がんばっていたけれど、商業的な成功には恵まれなく残念だったね。』と。


友人の答えは、意外なものだった。⦅※以下、概要です⦆

『それなりに、楽しい人生だったんじゃないかな。
好きな音楽を仕事にできて、死ぬまでそれを続けてこれたんだから。
俺を含めて大多数の人間が、好きなことを仕事にしたことなんか一度も無い。
それと比べりゃ、好きな音楽でメシ喰えるだけでも、充分『成功した』と言えるんじゃないかな。』

友人の言葉で、『商業的な成功が唯一の成功で、それが無ければ失敗、というわけではない』という考え方もあることを、知った。

『結果』を重視するか、『経過』を重視するか、のちがいだろう。


じつはその友人も含め、『いっしょにいて、楽しいタイプ』よりも、『一緒にいると、ためになるタイプ』の友人が多い。

『ふつうは、こうするもんだ』とか『みんなと同じでなくちゃ、だめだ』というタイプよりも、『こいつ、なんで、こんなこと思いつくんだ⁉』というタイプに心惹かれます。
『内面的に、自分にない何か』を持っている人を、尊敬します。

もちろんそんな友人たちは、大抵の場合、世間的には『変わってる人』に、分類されています(笑)

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