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退屈な昼下がりのぼんやりした青空と風
夢の中で、わたしはだれかと一緒だった。
この部屋でくだらない話をして笑ってた。
まだ明るい日差しの中で気付けば眠っていて、目が覚めたらひとりだった。
退屈な昼下がり。
雲の多いぼんやりした青空を見上げると、湿度を含んだ風が吹いてくる。
涙は流れないけど、この瞬間を覚えていたいとおもった。
かけがえのないひと時を、二度とと訪れないこの時を、わすれたくなかったんだ。
今はひとりのこの
腕によりをかけたごちそうのような、きらきらしたキセキの時間。
一回壊れて、でも修復された。
そんな関係。
言葉を交わさなくては気付かなかった、そんな関係。
お互いがどこかで壊れてもいいと、切れてしまっても仕方ないと自ら壊しにいった、そんな関係。
好きじゃなかったから話せた。
そんな関係。
過度に入れ込むこともなくどこか俯瞰して、またどこか試すように探りながら。でもやっぱり手放すには惜しいとどこかで踏みとどまった。
そんな関係。
あなたとあたしはそんな関係。