岡部真幸

都内イタリアンレストランのサービス職を40年余り続けて参りました。最初は馬鹿馬鹿しい事…

岡部真幸

都内イタリアンレストランのサービス職を40年余り続けて参りました。最初は馬鹿馬鹿しい事から真面目な事まで。併せて健康、運動、姓名鑑定などの雑記も書きますので興味のある方は是非ご覧ください。

記事一覧

トリッパ

今日はトリッパを仕込む。 イタリア料理全域の中で自分の最も愛するメニューである。 和牛の蜂の巣を茹でこぼし数回。 今日届いた胃袋は新鮮で状態が良く、軽く下処理済みであったの…

岡部真幸
2年前
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コロナ禍における新しい葬式のかたち

馬齢60を過ぎて「死」を意識するようになった。 元来いくつになっても健康で居られる訳は無い。 やがて人は朽ち老い果て死を迎えるのである。 5年前に母を病で亡くしたが…

岡部真幸
2年前
1

姓名判断の話

姓名学の基本の話です。 お子様が出来た際の命名に関して少しでも参考になればと思いますのでどうか気楽にお読み下さい。 姓名学の占断には「数理」「配列」「音」の三つ…

岡部真幸
2年前
1

ナポリピッツァ愛

ナポリピッツァの話である。 頑固な店はマルゲリータ、マリナラの二種のみで直球勝負しているが、やはり ピッツァは色々とバリエーション有るのが楽しいと思う。 昔、銀座コリドー街でピッツェリアのオー…

岡部真幸
2年前
3

本日は休み。 午後テ戸外に出ると、湿りを帯びた植え込みの中に、何処から迷いこんだのか? 小さなガマガエルを発見。 暫し観察。 子供の頃、夏休みの大半は昆虫採集と ザリガリ…

岡部真幸
2年前

安楽死制度

早くも週末である。 そして何時しか10月も半ばである。 しかしこの時の流れの速さは一体何なんだろう? 連日、確実に一歩一歩「死」に近付いて居ると感ずる今日この頃で…

岡部真幸
2年前

木更津市巌根

駅前のパチンコ屋には友人のT君が居て、変わらず掠れた声を出してましたね。 それは長年の喫煙と飲酒、壮年期を迎えても変わらぬ飽食の末、目方が増えたのも原因かと推測しま…

岡部真幸
2年前

2008年暮れの日記より

イタリア報告 岡部真幸 初日 (2008.11.9) 夜 ローマ着。 バスタパスタNYC代表の鈴木俊彦氏とピッツェリア モンテカルロで落ち合う。 店外に人が溢れる程の異常な盛況振り。 白と赤、アンティパストと…

岡部真幸
2年前
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七月末より二週間の夏休みを頂戴した。 今まで様々なレストランで仕事をして来たが、これ程長い休みは初めてである。 喜ぶべき事ではあるが、高校時代に無期停学を食らった時と…

岡部真幸
2年前
1

SONY α

買っちゃった⤴︎ 数年前に購入した人生初のデジカメAPS-C単焦点が41mm。 少し狭い気がしたけどアナログ時代はNikonの58mmとかを使ってたから・何とか行けるべ・と安易に…

岡部真幸
2年前
3

連続する夏

車道から 海へと延びた一筋のあぜ道を その季節 僕は 何度行き来した事だろう 残された幼い足跡は いく重にもいく重にも 踏み固まり やがて 油蝉の乾いた声に 掻…

岡部真幸
2年前
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丸山薫とシャガール

小樽出身、大正から昭和を一筋に駆け抜けた稀有の詩人伊藤整が著書『若い詩人の肖像』の中で、同時代の作家の作品を評した箇所がある。 他と見比べ自分のものが劣ると思う…

岡部真幸
2年前
2

2013年 夏の日記より

(明治三十三年一月二十六日) 終日風雪。 そのさま北国と同じからず。 風の一堆の暗雲を送り来るとき、雪花翻り落ちて、天の一隅には却りて日光の青空より漏れ出づるを見…

岡部真幸
2年前
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ロードレーサーのパンク問題

ロードレーサーのパンク 自転車が好きである。長年ロードレーサーを乗り継いで居る。何台乗り継いだか?記憶は定かではないが10台は軽く超えると思う。 そして・自転車で…

岡部真幸
2年前

コロナ禍における風邪をひきやすい体質の改善について

自分は非常に風邪をひきやすかった。 季節の変わり目など年5回以上は具合が悪くなり医者の世話になるのが常だった。 治るのにも時間がかかり一週間以上薬を飲み続け徐々…

岡部真幸
2年前

スパゲティ アマトリチャーナ

Spaghetti amatriciana スパゲティ アマトリチャーナ オリーブ油でニンニクを軽くソテー、香りが付いたら刻んだパンチェッタ(塩漬けした豚バラ肉)を加え炒める。 そこにトマトを加え軽く煮込み、茹で上が…

岡部真幸
2年前
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トリッパ

トリッパ

今日はトリッパを仕込む。

イタリア料理全域の中で自分の最も愛するメニューである。

和牛の蜂の巣を茹でこぼし数回。

今日届いた胃袋は新鮮で状態が良く、軽く下処理済みであったので二度で臭みは抜けた。

寸胴にニンニクを入れて低温のオリーブ油でゆっくりと加熱する。

ニンニクが狐色に染まったら玉葱と人参のスライスを加え焦がさぬ様に強火で炒める。

ローリエとタイム、カラブリアの唐辛子、胡椒を

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コロナ禍における新しい葬式のかたち

コロナ禍における新しい葬式のかたち

馬齢60を過ぎて「死」を意識するようになった。
元来いくつになっても健康で居られる訳は無い。

やがて人は朽ち老い果て死を迎えるのである。

5年前に母を病で亡くしたが知人関連には一切案内は出さなかった。

参列するとなれば礼服だ香典だと時間を割かせるのが忍び無いとの自分と兄の思いであったが生前社交的で友人の多かった母にしてみれば参列者が身内数人のみと云う葬式は望んでなかったのかも知れぬ。

しか

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姓名判断の話

姓名判断の話

姓名学の基本の話です。

お子様が出来た際の命名に関して少しでも参考になればと思いますのでどうか気楽にお読み下さい。

姓名学の占断には「数理」「配列」「音」の三つがあります。

数理とはいわゆる字画の事で名前は全部で五つの構成で成り立って居ます。

名前全部の文字画数の合計でその人の一生を司る「総画」

苗字の画数の合計で、先天的な運勢を司り家柄を暗示する「天格」

名前の画数の合計で恋愛運を司

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ナポリピッツァ愛

ナポリピッツァ愛

ナポリピッツァの話である。

頑固な店はマルゲリータ、マリナラの二種のみで直球勝負しているが、やはり
ピッツァは色々とバリエーション有るのが楽しいと思う。

昔、銀座コリドー街でピッツェリアのオープニングに携わった事があった。

その店の天才ピッツァィオロ 陶山裕史君の焼くピッツァを連日死ぬ程食べたのを懐かしく想い出した。

マルゲリータ、マリナラに始まりカプリチョーザにオ

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蛙

本日は休み。

午後テ戸外に出ると、湿りを帯びた植え込みの中に、何処から迷いこんだのか?

小さなガマガエルを発見。

暫し観察。

子供の頃、夏休みの大半は昆虫採集と ザリガリ釣りに費やしたが、餌にする多くの蛙達を殺生した。

竹竿に糸を付け、様々な『餌』で試してみたが、最も食い付きの良かったのが蛙の『皮』であった。

捕えた殿様蛙を地面に叩きつけ、気を失ったところで足の水かきから爪を入

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安楽死制度

安楽死制度

早くも週末である。

そして何時しか10月も半ばである。

しかしこの時の流れの速さは一体何なんだろう?

連日、確実に一歩一歩「死」に近付いて居ると感ずる今日この頃である。

同級生にたまに会ってみたりすると皆、見事なオッちゃん振りである。

ハゲ、ズラ、メタボに高血圧、中性脂肪過多、糖尿、通風、精力減退、はたまた鬱・・

毎年定例の健康診断では必ず生活指導を受けるが本人曰く、直す気など更

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木更津市巌根

木更津市巌根

駅前のパチンコ屋には友人のT君が居て、変わらず掠れた声を出してましたね。

それは長年の喫煙と飲酒、壮年期を迎えても変わらぬ飽食の末、目方が増えたのも原因かと推測しました。

あとは家業の写真屋を継いだS君。

中学に上がる前に、お年玉を貯めて最初に
買ったアナログcameraは彼の父親から見立てて貰ったものです。

本当は一眼が欲しかったんですが、高くてとても手が出なかった。

ペトリとか

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2008年暮れの日記より

2008年暮れの日記より

イタリア報告 岡部真幸

初日 (2008.11.9)

夜 ローマ着。
バスタパスタNYC代表の鈴木俊彦氏とピッツェリア モンテカルロで落ち合う。

店外に人が溢れる程の異常な盛況振り。

白と赤、アンティパストとフリットミスト、インサラータ、ピッツァ、どれも皆秀逸。

たら腹食べて5人で100Eu。

安い!

その後バールにてゴードンのドライマティーニ ストレートアップを

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鮒

七月末より二週間の夏休みを頂戴した。

今まで様々なレストランで仕事をして来たが、これ程長い休みは初めてである。

喜ぶべき事ではあるが、高校時代に無期停学を食らった時と気分がさほど変わらぬは何故か?

気持ちは一向に晴れず、心はどうにも梅雨明けの碧空の様にはいかない。

そうこうして居たら高校時代の悪友、大阪在住の会社経営、古留英二から連絡あり、明日上京するから一杯行くべ・・との突然の電話。

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SONY α

SONY α

買っちゃった⤴︎

数年前に購入した人生初のデジカメAPS-C単焦点が41mm。

少し狭い気がしたけどアナログ時代はNikonの58mmとかを使ってたから・何とか行けるべ・と安易に妥協。

しっかし使ってる内に画角の狭いのが何時しかストレスとなり『ん~何か違う~』・とやがて箪笥の肥やしに。

『なら次は広角とフルサイズだべ』

・・と鼻息荒く我が敬愛するフォトグラファー上田雅春氏に相談するも

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連続する夏

連続する夏

車道から

海へと延びた一筋のあぜ道を

その季節

僕は

何度行き来した事だろう

残された幼い足跡は

いく重にもいく重にも

踏み固まり

やがて

油蝉の乾いた声に

掻き消された

折りたたまれた

小さく 不透明な

羽の葉脈に  

僕は

蒼く深い

その小さな夏を数え始めた

地蜘蛛の作る

立体家屋は破壊され

クヌギの木を蹴り倒し

懐は

黒い収穫に満たされ

玉手箱の

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丸山薫とシャガール

丸山薫とシャガール

小樽出身、大正から昭和を一筋に駆け抜けた稀有の詩人伊藤整が著書『若い詩人の肖像』の中で、同時代の作家の作品を評した箇所がある。

他と見比べ自分のものが劣ると思う事は無かったが、唯一丸山薫と云う詩人には到底勝ち目がなかったと記して居る。

丸山の詩編には『海』を題材にした作品が多々有ったが、その絵画的とも言われる独特な手法の中で、度々登場するのがマルク・シャガール、その人である。

丸山の思い描

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2013年 夏の日記より

2013年 夏の日記より

(明治三十三年一月二十六日)

終日風雪。

そのさま北国と同じからず。

風の一堆の暗雲を送り来るとき、雪花翻り落ちて、天の一隅には却りて日光の青空より漏れ出づるを見る。

九州の雪は冬の夕立なりともいふべきにや。

(森鴎外「小倉日記」)

北九州在住、叔母の坂本コトさん急逝す。
享年88歳。

告別式に参列すべく、両親の故郷である北九州に出向く。

想い起こすに・・97年の訪問以来、実に16

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ロードレーサーのパンク問題

ロードレーサーのパンク問題

ロードレーサーのパンク

自転車が好きである。長年ロードレーサーを乗り継いで居る。何台乗り継いだか?記憶は定かではないが10台は軽く超えると思う。

そして・自転車で街中を走りながら常に怯えるのが突然のパンク問題である。

これは本当に困る。

電車に乗れば良いじゃないか?と有識者は仰るだろうが実際都内なら自転車は電車より早く目的地に着くことが出来る。

あとお金が掛からない。実際は多少掛かるのだ

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コロナ禍における風邪をひきやすい体質の改善について

コロナ禍における風邪をひきやすい体質の改善について

自分は非常に風邪をひきやすかった。

季節の変わり目など年5回以上は具合が悪くなり医者の世話になるのが常だった。

治るのにも時間がかかり一週間以上薬を飲み続け徐々に解放に向かうの連続であった。

三年ほど前、当時の彼女(今の奥さん)からR1乳酸菌の存在を教えられ、毎日就寝前に飲む習慣をつけたら何時しか風邪とは全く無縁になってしまった。

よしや罹っても薬を飲むまでも無く、温かくして一晩寝れば翌朝

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スパゲティ アマトリチャーナ

スパゲティ アマトリチャーナ

Spaghetti amatriciana

スパゲティ アマトリチャーナ

オリーブ油でニンニクを軽くソテー、香りが付いたら刻んだパンチェッタ(塩漬けした豚バラ肉)を加え炒める。

そこにトマトを加え軽く煮込み、茹で上がったパスタと合わせ塩、胡椒で味を整えフィニッシュ!

削ったペコリーノロマーノかパルミジャーノレジャーノをたっぷりかけて熱々を音も立てずに一気に食す!

この

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