2008年暮れの日記より
イタリア報告 岡部真幸
初日 (2008.11.9)
夜 ローマ着。
バスタパスタNYC代表の鈴木俊彦氏とピッツェリア モンテカルロで落ち合う。
店外に人が溢れる程の異常な盛況振り。
白と赤、アンティパストとフリットミスト、インサラータ、ピッツァ、どれも皆秀逸。
たら腹食べて5人で100Eu。
安い!
その後バールにてゴードンのドライマティーニ ストレートアップを二杯。
空けた頃に眼が回りだす。
業者の桜岡氏と同室。
2日目
早起きして一人、テルミナ周辺を彷徨。
バールにてモルタデッラのパニーニとカプチーノ。
マストロヤンニ似のバリスタの技術に感動!
ホテルに戻り山田シェフ、桜岡氏と三人で二回目の朝食。
桜岡氏離席中、前々から噂の有った氏のホモ説は前夜何も無かった事から「白だ!」・・ と小生が言及すると
シェフ曰く・・
「単純に岡部が好みじゃないんじゃない?」・・
だって!
昼食はトラットリア ママアンジェリーナ。
アフェッタートミスト アマトリチャーナ カッチォペペ カルボナーラ ポルチーニのビステッカ。
夜はクィンズィガブリエーレにてシーフードの山盛りと無濾過の ヴェルメンティーノ。
鈴木氏と別れ三人でスペイン広場まで徒歩にて移動。
グレゴリペックを気取るが似ても似つかぬと言われる。
3日目
ホテルで朝食後マーケット見学。
肉 魚 野菜 乾物全てダイナミック&安価。
・・と言うか日本がセコくて高すぎか?
高速で二時間走りオルヴィエートの二つ星 ヴィッサーニ。
当レストラン在席16年目 三重県出身 森氏の料理を堪能。
内装と違わずスタイリッシュ。
カンティナ見学。
食べ過ぎ!
苦しくて死にそう!
チェルヴァロ'01
テルミナ近辺で降ろされ駅までバスに無賃乗車。
システム知らず。
夜は ローマ カヴァリエーレ ヒルトンのスリースター、ラ ペルゴラ。
鬼才ハインツベック氏の創るフルコース。
何皿食べたのか?何を食べたのか?・・
途中から殆ど記憶に無い。
昼間の御馳走が胃に残ったままディナーを詰め込んだ感じ?
ジュリオフェラーリ、バローロ'74。
昼夜合わせて五つ星。
贅沢の極み!
4日目
朝食後 鈴木氏カップルをローマに残し三人、車でトスカーナ サンカッシャーノまで移動。
見渡す限りの葡萄畑。
ホーンテッドマンション張りの中世の洋館 アグリツーリズモ イル ポッジャーレ着後すぐマンマの家庭料理。
ガルガネリ インサラータミスタ アフェッタートミスト キャンティクラシコ。
夕方まで昼寝。
起きてすぐ近所のトラットリア チンクエ ディ ヴィーノで夕食。
ラルドの染み込んだニョッキ ポルチーニのステーキを目当てにして居たのだが・・電話での話しと違い品切れ!
超いいかげん!
パスタの味が凡庸なのも合わせ山田シェフ即効不機嫌となる。
食い直し?・・は、たまたま入ったトラットリア バルバロッサ。
ポルチーニのパスタとビステッカ フィオレンティーナ。
最高!
マダムも美人。
宿に戻る頃 雲行き怪しくなり、やがて激しい雷雨。
そして幽霊騒ぎ。
ゴースト?
・別に居ても不思議じゃないっしょ?
桜岡氏寝れなくなる。
5日目
ベルガモ滞在中の緒方君と待ち合わせ。
葡萄畑を探し回り、やっとの思いでアンティノーリのレストランに到着。
道を尋ねて皆が皆、違う説明をするのは何故か?
空腹で腹を立てる。
そして昼食。
スタイル的にはヌォーバクッチーナか?
全ての料理にワインを合わせると云うもの。
スーパータスカンのパレード。
緒方君 久々に日本語を話すのか?・喋りっぱなし。
三人珍しく黙り聞き役となる。
カンティナ見学。
夜はフィレンツェの中華。
ホッ!とする味。
正直砂漠にオアシスを見つけた思いがしたが言及は避ける。
フィレンツェ泊。
6日目
朝一、近所の市場で買い物。
朝飯は場内でトリッパ入りのボリートミスト&ロゼッタ サルサピカンテ&ヴェルデ添え。
美味い!三つ星あげたい位!
シェフの「ヴェニスまで行こうぜ!何ならパリまで行っても良いし!」・の鶴の一声に早や疲れ気味の岡部&桜岡のへたれコンビは二人無言で目を合わす。
結局二手に別れ、シェフは単独 ヴェローナへ。
目的は天然酵母ミルフィーユ。
鈴木氏&GFと四人で高台のトラットリアへ。
リボリータとインサラータ ピンツィモニオ、ペンネアラビアータ。
かなり軟弱者のメニュ-。
ホテルに戻ると程なく桜岡氏、気を失う。
起きないので夜一人、近所のピッツェリアでフンギエ サルシッチャとキャンティのメッツォ。
爆睡。
7日目
桜岡氏を起こして又々 マーケットでトリッパ。
その後 二人電車でローマまで戻る。
陶器見学。
夜再び五人集合してローマ郊外のフラスカーティ、FONTANA CANDITAのアントニオ氏の所で晩飯。
スパゲティ ボンゴレ ヴェラーチとグリリアータ ミスタ ディ カルネ。
又もや岡部&桜岡の虚弱胃 コンビはノックアウト。
深夜葡萄畑とオリーブ油工場見学。
遅くまで働いてるのに驚愕!
最終日
鈴木氏達に別れを告げ三人で車を一時間飛ばし アントニオ氏の妻の経営する山頂のリストランテ イル トーレへ。
小生と桜岡氏は軽めにアラカルト三皿。
山田シェフは八皿のムニュデギュスタシオン。
『根性なし!』とシェフに罵られるも『飯は根性で食べる物ではない!』・と聞こえない様に呟く。
シェフの食す最後の皿は約400gのT-BORN。
ペロッと完食。
シェフの鶏並の強靱な胃袋に再度驚く!
帰りの車中で「最後の締めにナポリでビザ食って帰ろっか?」のシェフの一言に・・岡部&桜岡は絶句。
帰り桜岡氏に「一番美味かったのは?」と尋ねると「マーケットのトリッパ」との答え。
小生も同感。一人前4Eu.
¥500位?
貧乏舌でんな~
シェフの食に対する執念、
鈴木氏の相変わらずの豪快な飲み食いっぷりに脱帽!
そして感謝!
ご馳走様でした!
以上報告を終わります
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