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イノベーションのヒント

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長らく産業やベンチャー企業の変遷を見てきた経験をもとに、イノベーション創出に悩む方々のヒントになればと書いたものを纏めています。
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2019年9月の記事一覧

職場にアートを、学校にアートを、人に笑顔を、全国にワクワク挑戦する場を♪

最近、アートが話題だが一過性で終わってしまったり、その効果に疑問を感じていたりする人も多い。アートを使った研修をする側として、「アートをビジネスに実装するうえで欠かせない視点~イノベーション創出を期待する前に必要なこと~」をお伝えしてみたい。
#COMEMO #NIKKEI

端的に言えば、今、アートが注目されるのはアートで感性を磨くことでイノベーション創出に繋がるのではないかという漠たる期待か

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日本の経営学とITの向き合い方は似ている~舶来品珍重主義の弊害

海外の輸入・紹介に依存し、独創的な概念や理論がなぜ日本の経営学者から提供されないのか?そのことは日本企業にどのような影響を与えてきたのか?これらが語られることは少ない。ITの世界も同様だ。これらの根底には類似した傾向が窺えないだろうか?
#COMEMO #NIKKEI

野中先生の「私の履歴書」を共感しながら拝読している。先生は日本の経営学を「解釈学」としていたが、個人的には「意訳のない翻訳」と

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「一億総障がい者社会」に向けて「障害」を再定義しよう

障害を他人事と思っている人は多いが、歳を取れば誰もが障害を抱える。一億総活躍の前に一億総障害の問題がある。「障害」を再定義することで、ビジネスチャンスを広げることにも繋がるのではないだろうか?

一般に身体や知的・精神の障害を抱える人を障害者と呼ぶ。

障害者は医療的・制度的支援を受けるうえで基準がある。しかし、発達障害などいろんな障害が明らかになるにつれ、状況は複雑に、対応は難しくなっている。

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その「イノベーション」はどの「イノベーション」ですか?

「我が社に必要なのはイノベーションだ!」と上層部が言っているとき、「そのイノベーションとはどのイノベーションですか?」と尋ねる人は少ないだろう。イノベーションほど独り歩きし、曖昧なまま多頻度に使われている言葉もないのではないか?

およそ言葉というものはその理解や認識に差異が生じるのは当然としても、イノベーション創出を急ぐ企業がその議論の場で曖昧さを残したまま事を進めれば期待する効果はいくばくか。

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「スマートソサイエティ」って、いつの、誰にとってのスマートな社会ですか?

関係者にぜひお願いしたい。「今、困っている人」への支援。周りでは見知らぬお年寄りがいつも困っている。「すぐそこの未来」はなかなか遠い。
身内が亡くなり、高齢の親に代わって行政や金融機関、関係先の諸手続きに奔走すること半年。年金事務所や役所で「マイナンバーになっても、願っているようなことにはならないですよ!」と繰り返され、苦笑。

役所にマイナンバーを申請に行くと、乳母車を押しながら来所した腰の曲が

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