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よるのひとりごと

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徒然なるままに、日常や思ったこと、考えたことをゆる〜く書いていく日記のようなエッセイのような雑文のような。冷やかしでもいいんで読んでやってください。これでも文章を書く練習。気が向…
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#日記

終電を逃した新宿で元カノとシーシャを吸った夜【エッセイ】

終電を逃した新宿で元カノとシーシャを吸った夜【エッセイ】

失恋の傷心に駆られるほど暇ではない日々だった。

先日は29歳の男性が恋人と別れた記事を書いたところ、たくさんのスキをいただいた。

婚期逃したのは残念に思いながらも、ようやく独り身になれてよかった。しかし、今でも心残りなのが、最後の別れ際に言われた「元気でね」という一言が、2024年に入っていちばん響いた言葉だった。大波が打ち寄せる海辺に立ち尽くしたような気分だった。

東京は1人でも生きていけ

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29歳男性、恋人と別れた。

29歳男性、恋人と別れた。

このタイトルにしておいて何から書出せばいいか分からないがとりあえず、恋人と別れた。5年弱付き合っていた人と2ヶ月前に。ハッハッハッハー(なぞの笑い)

ちなみに別れを切り出したのは向こうから。フラれた瞬間

うわぁぁぁあ!これが人生ってやつかぁぁああ!!!

……と、目の前でクリリンがやられたときの悟空ばりに絶叫した。(もちろん比喩。絶叫してたら奇人すぎるやん?)またあとで詳しく書くが、不思議と失

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生活に青色の光がさすとき

生活に青色の光がさすとき

僕の生活に事件は何も起きない

春の足音が聞こえてきそうな渋谷をひとり歩いていた。約3年、仕事で渋谷に通っている。「職場が渋谷なんて」と、最初はこころを躍らせていたが、最近はもうどうでもよくなっている。渋谷にいる人たちと群れてやっていける自信がない。なぜ人は渋谷に集うのか、僕にはわからない。

日々の刺激を追い求めて渋谷に行く人たちを「朱に交わる人々」だとするならば、僕はローンウルフなのである。誰

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久々に高校の通学路を歩いた。そしたら思い出がなくなった。

久々に高校の通学路を歩いた。そしたら思い出がなくなった。

出来事としては今日。久々に高校時代の最寄り駅に降り立ったのだ。理由としては情けない話だが、先週の木曜日、電車内に財布入りのリュックを忘れ、それを引き取りにやってきたのが、たまたま高校の最寄り駅だった。卒業以来、約10年ぶりに高校の最寄り駅に降り立ったのだ。

まずは朝一、駅の忘れ物案内所に行き、無事にリュックを受け取った。なかに入ってたものは全部あったので安心した。

リュックを受け取って一安心し

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2023年、行く年に向かっていく人の流れを見て。

2023年、行く年に向かっていく人の流れを見て。

サラサラと音を立てる川面。時折吹く風が心地良い。遠くに見える陸橋の向こうに、今まさに夕陽が沈もうとしている。自然の芸術家は、辺り一面をオレンジ色に変えていく。通い慣れた橋の上で行く年をいく人の流れを見つめていた。ときどきこうして考え事をしている時間が好きだ。こころの中で何かが静かに震えだす感覚が心地良い。
そんな僕は来年、転職する。そして住み慣れた我が家からも離れる。今年一番にあった大きな出来事だ

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隣の芝生が青いかじゃなくて空が青いかを見よう

隣の芝生が青いかじゃなくて空が青いかを見よう

隣の芝生は青い。

青、ないしブルーというのは実に多彩なニュアンスをもつ語である。

青く澄んだ瞳
雲ひとつない青空
ブルーに染った湖
透きとおるくらい青い海

のように青が使われる表現には大概ポジティブなニュアンスを含む。「海」や「空」といった身近なものを連想することから、上記のような関連語や表現がみられる。このように、言葉によって定義づけできるのはなかなか難しい語である。

また視覚的にも「や

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人との思い出は匂いとして残る。

人との思い出は匂いとして残る。

雨上がりのアスファルトから鼻腔をくすぐる懐かしい匂いがした。

鬼ごっこしながら帰った小学生の頃。好きな女の子と一緒に帰った中学生の頃。渋谷のタワーレコードで好きなバンドの新譜を買うために走った高校生の頃。飲みすぎて酔っ払って帰った大学生の頃。色々な出会いの中でその中にはいつも自分がいた。無邪気に笑っている自分。真面目に取り組もうとする自分。他人から言われたことに従おうとする自分。またそれに反発し

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ほんの小さなやさしさが、ささくれ立った気持ちを癒してくれた。

ほんの小さなやさしさが、ささくれ立った気持ちを癒してくれた。

"幸せって何だろう?"

思い返すと幸せだったなと感じる瞬間、こうだったら幸せだろうなという瞬間、あったっけな。ここ数年、大人になって泣くのが下手になっていた。走り続ける日々の中で僕はそれを忘れてしまっている。悲しいけれどこれが「大人になる」ってことなのかなと思い、半分あきらめている。泣いているより笑っているほうがストレスのない生活になるのは間違いないのだけどそうではない。感情がなくなった大人にな

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【日記】目黒雅叙園「大正ロマン展」でノスタルジックを感じた話。

【日記】目黒雅叙園「大正ロマン展」でノスタルジックを感じた話。

JR目黒駅に到着し、長いエスカレーターを上がったら雨の匂いがした。運んできてくれたのだ。たぶん、風だ。鼻腔をくすぐる新緑の匂いだった。暖かさの中に優しく包む雨の粒が街中を覆う。雨に触れた身体が少し寒い。目抜き通りが項垂れて湿気る匂いに、僕はようやく生きているのだと実感する。そんな灰色の空であった。

待ち合わせまで少し時間がある。近くのカフェに入り、窓際の席で雨が運ぶ景色を見ていた。店内のBGMの

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太宰治が好きすぎるから語らせてくれ

太宰治が好きすぎるから語らせてくれ

好きなものを話すときは相手を選んだほうがいい話

好きなものの話、推しの話など、自分の好きなものを理解してもらうのは、自分の話術はもとより、理解してもらうほうが難しい。

すごく昔、読書会のイベントに行った際、「最近何にお金使いました?」という話になり、ある1人が「YouTuberの〇〇さんの生配信に1万円スパチャしました!」と言って驚愕したのを覚えている。スパチャの文化があるのは知ってはいる。お

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なんとなくで就職して苦労している昔の僕へ。「なんとかなったよ」【今の僕と昔の僕との往復書簡】

なんとなくで就職して苦労している昔の僕へ。「なんとかなったよ」【今の僕と昔の僕との往復書簡】

「じゃあ、元気で頑張ろう」

あれは2019年の、生暖かい風が吹く桜の樹の下で、通い慣れた校門の前で互いの健闘を祈って、6年付き添った学友と別れた。そこからの2年間は想像を絶するものとなり、生きた心地がしなくなる。

この時期になると思い出す、春先のこと。寒さも落ち着き、春の足音が聞こえてくる今日この頃。この4月、新社会人となる人。おめでとう。人生の新たなスタートにワクワクとドキドキで心踊っていれ

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スローライフな読書

スローライフな読書

久しぶりにスローライフな読書体験ができた。

先日の休み、学生時代によく行っていた新宿の喫茶店に行っていた。

新宿三丁目にある「珈琲貴族 エジンバラ」というお店だ。

読書するときはどこかカフェですると決めている。

仕事で慌ただしくしている僕にとって、1分1秒でも自分の世界に浸れる時間が欲しかったのだ。

読書するとき、まとまった時間がないとできない。今日がその時だと思って思いっきり読書した。

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やっぱり僕はエッセイが書きたい。更新がとまった3ヶ月間の葛藤の末。

やっぱり僕はエッセイが書きたい。更新がとまった3ヶ月間の葛藤の末。

生きているか死んでいるかよくわからない辛い思いしていたら3ヶ月が経った。

10月3日に投稿したこちらの記事を最後に僕は投稿をやめていた。

今まで、毎週月曜日、何かしらの記事を書き続けていたのに。文章書くのが好きだったのに。

なぜ更新がとまっていたかというと、10月になった途端、急に忙しくなってしまった。仕事で夜勤に回され、生活リズムを崩してしまったからだ。

その間、身も心も壊れそうになって

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【京都・大阪旅行2日目、3日目】平安京のデカさをなめていた。

【京都・大阪旅行2日目、3日目】平安京のデカさをなめていた。

先日の3連休で京都・大阪旅行に行って、先週「【京都・大阪旅行1日目】太陽の塔の裏は真っ黒だったし、梅田駅でヤンキーの兄ちゃんにキレられた。」という記事を書いた。今日はその続きになる。

京野菜はお腹いっぱいにはならないけど凄く美味しい2日目、この日は京都市内を観光することになっていた。その前に、朝食。今回泊まったホテルは食事がつかない完全素泊まりだったので、朝食と夕食は外で済まさないといけない。

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