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2022年11月の記事一覧
日本人の9割に英語はいらない (成毛 眞)
(注:本稿は、2013年に初投稿したものの再録です)
いつもの図書館の新着図書の棚で見つけた本です。
私は英語が全くダメなので、タイトルに反応してしまいました。著者が成毛眞氏であることも気になった原因のひとつです。
意図的だとは思いますが、かなりセンセーショナルな内容で成毛さんの筆が踊っていますね。
まずは、「まえがき」で明確な著者のメッセージが開陳されています。
著者は、英語を勉
恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (菊池 寛)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
先に読んだ池内紀氏の「文学フシギ帖」で菊池寛氏の作品として「入れ札」が紹介されていたので、興味を抱き手に取ってみました。
「恩讐の彼方に」などストーリーを知っているものもありますが、恥ずかしながら菊池寛氏の作品そのものを読むのは初めてです。
本書に採録されているのは、「恩讐の彼方に」はもちろん、「忠直卿行状記」といった代表作に加え「三
Think Simple ― アップルを生みだす熱狂的哲学 (ケン・シーガル)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
Think Brutal 著者のケン・シーガル氏は、アップルの印象的なキャンペーンである「Think Different」に携わった有名なクリエイティブ・ディレクターです。
そのシーガル氏が、アップルの様々な経営姿勢に通底する「シンプル」という哲学を豊富な具体例を示しながら紹介していきます。
本書では、10の章でアップルの「シンプル」
「善人」のやめ方 (ひろ さちや)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
ちょっと気になったタイトルだったので手に取ってみました。ひろさちやさんの本は初めてです。
本書を読んで興味深かったのは、仏教の教えとサマセット・モームが著した小説の主題とを関連付けて自説を語っているくだりでした。
そこで取り上げられたモームの小説は「人間の絆」、その主人公はフィリップという青年です。
「無意味」というのは「無価値」
文学フシギ帖 ― 日本の文学百年を読む (池内 紀)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
いつも行っている図書館で目についた本です。
池内紀氏の著作を読むのは「世の中にひとこと」に続いて2冊目です。
日本文学の素人向けの入門書のような内容を想像していたのですが、実際には、著名な作家や有名な作品を材料にした池内氏得意のエッセイでした。
その中からいくつか印象に残ったところを書き留めておきます。
まずは、歌人与謝野晶子を
今日、ホームレスになった ― 13のサラリーマン転落人生 (増田 明利)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
妻が図書館で借りていたのですが、ちょっと内容が気になったので読んでみました。
2006年発行の本なので、紹介されている多くは、バブル崩壊を契機としたリストラ等で失業した方のレポートとなっています。
40歳代後半から50歳代になると再就職といってもとても厳しく、これといった落ち度がなくてもホームレスという境遇に陥ってしまう。著者はそう
妻と別れたい男たち (三浦 展)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
ちょっと心情的には複雑なのですが、妻が「ザッと読んだので」といって渡してくれた本です。
ただ、内容は、かなり「?」なものでした。基本的には、首都圏1都3県在住の40~64歳の男性2201名へのインターネット調査をベースにした考察です。
たとえば、こういった分析結果が書かれています。
さて、この結果をどう評価しましょう。
前述した