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2021年9月の記事一覧
團十郎の歌舞伎案内 (市川 團十郎(十二代目))
古典芸能については全くの門外漢ですが、ちょっと興味はあります。
そういうこともあり、以前、茂山千三郎氏による「世にもおもしろい狂言」という狂言の入門書を読んでみました。
今回は「歌舞伎」です。
本書は、歌舞伎の代表的役者である市川團十郎氏が、2007年9月青山学院大学で話された集中講義の内容をベースに1冊の本にまとめたものとのことです。話し言葉で記されたとっつき易い内容です。
本の前
コンサルタントの「質問力」 (野口 吉昭)
語彙と語感 最近とみに目に付く「○○力」と銘打った新書です。
著者の野口吉昭さんは、まず冒頭「はじめに」で、「いい『質問』の効用」についてこう切り出します。
(p3より引用) いい質問は、いい空気を作るし、いいコミュニケーションを作る。いい質問は、相手を元気づけるし、楽しくさせる。いい質問は、相手を動かし、成果を出すプロセスを作る。
いわばいい質問とは、「動機づけ」の結節点であり、エネルギ
ローマ人の物語 ‐ 終わりの始まり (塩野 七生)
終わりの始まり 塩野七生さんの本は、以前にも「マキアヴェッリ語録」「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」等を読んでいるのですが、今回手にした本は、塩野さんの代表的シリーズ作「ローマ人の物語」の中の1冊です。
第1巻から読み通すパワーがないので、まず選んだのは個人的に最も関心のある「マルクス・アウレリウス」が登場する巻でした。彼の「自省録」は私の読んだ本のなかでも印象に残っているもののひと
銀座のプロは世界一 ‐ 名店を支える匠を訪ねて (須藤 靖貴)
以前、「銀座の達人たち」という本を読みましたが、本書も同じような系統のものです。
「食」「飲」「美」「匠」「装」「趣」の6つの世界で、銀座の名店を支える名人31名が登場します。
その中で私の印象に残った名人の言葉をいくつかご紹介します。
まずは、まさにプロ中のプロらしい台詞をふたつ。
「レストラン銀圓亭シェフ萩本光男氏」の言葉。
(p29より引用) できない人ほど手を抜く。できない