- 運営しているクリエイター
#エッセイ
新しく見つけた「好き」の選択
それが好きだ、と気付いたのはいつだったのだろう。
2月末、こちらの都合に一切の配慮なくアイツがやってきた。そうコロナだ。
長年続けていたIT教育のバイトはもちろんのことながらリアルでの開催を中止にせざるを得なくなった。でも、社員さんたちは諦めなかった。
そのおかげですぐにオンライン上で残りの回が開催されることが決まった。手探りで足りない部分もあったが、でもその後の一年の確かな礎になった。
3
負けてなんか、やらないよ。
「書かねば」、そう思った。
だから私は夜な夜なパソコンの前へ向かった。昨年末に20回ほどの細かな分割払いを選んでまで買ったノートパソコンで、ひたすらに自分の中から溢れる言葉を紡いだ。
それが、今の私が未来の私にできる、最大のことだと思ったから。
だから私は書いた。自分の中にあるものを、すべて出し切るつもりで。
+
私の仕事の大半は、自転車に重たい荷物を積みつつ、お客さんのところへ行って集
選択した後の世界を。
初夏のある日、一週間半後に大学時代の友人2人と予定していた国内旅行を、わたしだけキャンセルにして欲しいと彼女らに連絡を入れた。
その頃は、政府からの緊急事態宣言が数週前に解除されたものの、じわじわとまた感染者数が増えてきて、第二波の始まりがほのかに匂いつつある頃だった。移動自粛要請は解除されたが、Go to キャンペーンはまだ始まっていない頃で、行くか行かぬか、それは個々人の判断に委ねられた、そ
諦めた、わけじゃない
2020年11月、私は就職活動をはじめました。
3月に大学を卒業してから、早くも3度目の季節の移ろいを感じ始める頃でした。こんなはずではなかった2020年。フリーターである自分の来年を見すえた時、決断しなくてはいけないのは今なんだと悟ったからです。
でも、それを誰かに伝えるのにはいつも少しだけためらいがありました。
「そうなんだ、留学は諦めたんだ。」
その一言が、怖かったから。そして怖い以
「結婚=幸せ」ではない。
20代後半に入って口癖のように「幸せになりたい」とつぶやいていたあの頃。
具体的な相手もいないから、相手の顔にぼんやり頭の中でモザイクをかけながら、何度も妄想した理想の結婚式。
当時の私の中では幸せの象徴で、何度も何度もイメージトレーニングを繰り返していた。
そして2020年2月22日。
その妄想はついに、現実となった。
自分たちが選んだ会場にドレス、ケーキ、BGM。
好きな人たちが一同に
僕が僕であるための選択
その選択に、大それた理由はなかった。
2020年、今年はいろんなことに制限がかけられて、人生を見つめ直す時間が増えた。
6.9畳の1Kの部屋の天井を見つめていると、自分が何者なのかがわからなくなった。このままの生活を続けていくことに急に不安を覚えた。当たり前のことだが、夜に部屋の灯りを落とすと真っ暗で、闇の中にいるような感覚だった。
朝起きるとカーテンの隙間から朝日が覗いて、何もない毎日が少
暮らす場所の選択はわたしを知ることに繋がる
緑色に美しく光る鼓門を眺めたのは、天使にラブソングがちょうど中盤に差し掛かったぐらいの時間だった。
楽しみにしていた映画の放送時間に合わせて松屋のキムカル丼を注文し、ウキウキでテレビを観ている予定だった私はそこにはいない。
映画が始まる数時間前、金沢テレビで放送されていたのは、実家のある大阪が”明日緊急事態宣言を解除する旨を示した”とのニュースだった。
-----
「いつでも実家に戻れる状
自堕落なわたしの白湯革命。
私は、自堕落な人間だ。
というかなんというか、継続力に欠けている。
よし、明日から毎日10分英語を勉強しよう。
よし、明日から毎日10分腹筋をしよう。
毎年元日に大志を抱いては
とにかく三日と続かない。
そもそも「明日から」とか言ってる時点で
続かないことは明白だ。
面倒くさがりで、この上なく自分に甘い、
意志薄弱な人間である。
そんな私が2020年、
自分の選択によって
毎日続けてき
自分の選択を正解にする必要はない
2020年最後、新卒から3年間お世話になった会社を辞めることを決めた。
新卒で就職活動をしている時から、「3年経ったら転職を考えよう」と思っていた。入ってみれば人にも環境にもとても恵まれ、最初は目の前の仕事をこなすことに精一杯で「転職しよう」なんて気持ちは消え去っていた。
2020年、コロナウイルスで今までの当たり前が大きく変わり、仕事はフルリモートになった。人に会わず、家にいる時間が多くなり
帰らんとくわ、今年は。
「またすぐ帰ってくるわ~」
そんなことを言って、実家の静岡を出た今年のお正月。
僕にとって、今年は大事な節目の年。
自分の進路が決まる年。
学生として残された最後の年。
もしかしたら、家族と一緒に過ごせる時間がきちんと取れる最後の年。
そんな一年を、
ちょっとむかつくほど親に聞かれるリビングの時間だった年の瀬も
チンしただけのカレーを食べながら、一人で過ごしている。
僕の2020
どこかへたどり着くまで、選び続けよう。
お店に入ってから、
どれくらいの時間が経っただろう。
この喫茶店の自慢と書かれていた
焙煎のホットコーヒーは冷めてしまい、
さっきまで漂っていた美味しい香りも
すっかり消えてしまっていた。
例えば、
「来月からウルトラマンか仮面ライダーになれるけどどっちがいいか」
という選択肢を提示されたら、
あなたならどちらを選ぶだろう?
例えがちょっと突拍子もないのは置いといて・・。
僕は、まさに今、そ
"好き"に正直になった、2020年
ちょうど一年前。2019年12月31日。
僕は一ヶ月後に迫った、朗読公演の台本を書いていた。
これは、後になって決定稿となった台本の、冒頭の一ページ。
出来上がったのは、ひとつの夢を追う男女のお話で、選択の物語だった。
仕事、夢、人間関係、恋愛。
本当に大切にしたいもの。
様々な思いを天秤にかけながら、ひとつの「正解」を選ぶ物語。
今思えば、一年前はだいぶ呑気に、書いていたと思う。
2020