響あづ妙

95年生まれ大阪在住│フリーランスで記事を書いたり、事務をしたり│非日常空間を追い求め…

響あづ妙

95年生まれ大阪在住│フリーランスで記事を書いたり、事務をしたり│非日常空間を追い求めて🩰サンボマスターの音楽とライブが好き🐈

マガジン

  • わたしの生き方

    自分が大切にしていることを紡げたnoteをまとめています。もしよければ読んでもらえると嬉しいです。

  • 音楽

    サンボマスターの曲を聴いて高校を辞める決意をした日から、これまでの音楽と私の日々

  • 暮らしと金沢

    金沢が好きで引っ越しを決めた2019年の3月ごろ。そこから引っ越しをするまでと、想像もしていなかった引っ越し後の生活を書いた記事をまとめています。

  • 野球

  • NO MUSIC NO BALLPARK

    • 5本

    音楽が流れない球場なんて、球場じゃない。「あれ、この選手が使ってる登場曲がすごく好きだ。なんて曲だろう」そんな新しい発見ができるのも球場の良さ。音楽と野球の繋がりを感じるマガジンです(連載担当:響あづ妙)

最近の記事

  • 固定された記事

必要がないと思うしかなかった”特別な”日常

これが当たり前なんだと思い込んでいた。家から出る前に箱からマスクを取ること、こまめに手をアルコールで消毒すること、くしゃみをしそうになったら誰かが周りにいないかを確認してちょっと厚めに折ったハンカチでマスクを覆うこと、その後周りからどんな目で見られているのかが怖くなって、前を向けずに下を向くこと。 いつの間にか当たり前になった日常にちゃんと順応していた。これはきっと良いことだ。歯向かうこともなく、ただ目の前で起きていることへの”対策”を自分なりに行って、自分一人で生きている

    • 【感想】泊まれる演劇:Moonlit Academy

      「創立記念セレモニーへの招待。どういう服を着ていくべきか…」と悩んでいたときに、「あっ」と思い出した服があった。 当分着ずにクローゼットにかけていた黒のワンピースを手に取り、「もしかしたら今日は付けられるかも」とクローゼット内をがさごそすると、随分と前に買ったものの、普段着に合わせるたびに、フォーマルになりすぎて「今日はやめておこう」と諦めてしまうことでお馴染みのパールのサスペンダーと目が合った。 手に取った黒のワンピースに重ねてみると、「フォーマルってこういうのでしょ!

      • キャリーケースにいれたライブ用のスニーカーが連れて行ってくれた場所

        「どう考えても仕事が終わらない!鹿児島に仕事を持っていくことは確定だけど、市内に行く前に終わらせたい。できれば空港で仕事がしたい」と思いながら鹿児島空港のサイトを見ていたら、1階にドトールの文字を見つけた。 郷土料理、ラーメン。空港内にはいろんな魅力があるけど、まずはドトールへ行く。ただそれだけを決めて、急いで1泊2日の準備を始めたのが3月21日(木)の夜の話。 翌日からサンボマスターのライブを観に行くために、鹿児島に向かうことが決まっていたので、とりあえず機内持ち込みが

        • それなりに幸せな人生を歩んでいると思っていた私が未来に向けてコーチングを受け始めた話【vol.2】

          昨年の10月にコーチングを受けることを決意したnoteを書いてから、あっという間に5ヶ月が経った。 無事5回のコーチングを受け終わったのが12月の上旬のこと。 考えたいことも、書きたいこともたくさんありながら、時間に余裕がない日々を送っていると、あっという間に年を越し、気づいたら「あったかい」と思う瞬間が増えてきた。すぐそこまで春が来ている。 そうやって「時間に余裕がない」と誤魔化しながら、書くことに向き合えない日々を過ごしていることに突然嫌気がさしたのが、3月5日の2

        • 固定された記事

        必要がないと思うしかなかった”特別な”日常

        • 【感想】泊まれる演劇:Moonlit Academy

        • キャリーケースにいれたライブ用のスニーカーが連れて行ってくれた場所

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        記事

          / 文通ラジオ第4回目 \ 2023年の終わりに、前回さきさんが書いてくれた記事から「都会の空気」というキーワードをもらって、東京に住もうと準備をしていた日々を思い出しながら、言葉を紡ぎました。ぜひ読んでもらえると嬉しいです🕊️ https://note.com/saki_azusa/n/n8dd1209841e6

          / 文通ラジオ第4回目 \ 2023年の終わりに、前回さきさんが書いてくれた記事から「都会の空気」というキーワードをもらって、東京に住もうと準備をしていた日々を思い出しながら、言葉を紡ぎました。ぜひ読んでもらえると嬉しいです🕊️ https://note.com/saki_azusa/n/n8dd1209841e6

          それなりに幸せな人生を歩んでいると思っていた私が未来に向けてコーチングを受け始めた話【vol.1】

          いつからだろう。自分のことを「どうでもいい」と思うようになったのは。 そしてそれを、「幸せだ」と思い込むようになったのは。 ある日突然芽生えた、「どうでもいい」という感情は、私のなかでネガティブなものではなくて、前に進むために必要な決心を促してくれるような感情だと思っていた。 昨年の11月。マネジメントで携わっていた企画で「未来の私との約束」というテーマで記事を書く機会があり、記事の中で私はこんな言葉を紡いでいた。 食べ吐きを繰り返しては1日に何回も乗った体重計、「こう

          それなりに幸せな人生を歩んでいると思っていた私が未来に向けてコーチングを受け始めた話【vol.1】

          自分の選択に後悔はなく、その選択に誇りすら持って毎日を生きているけど、コンマ1秒ぐらい立ち止まったときに、「あれ」と思ってしまう瞬間がある。文通ラジオ第1回目。「選択と後悔」というテーマで書きました。 https://note.com/saki_azusa/n/n47eb5c4f450e

          自分の選択に後悔はなく、その選択に誇りすら持って毎日を生きているけど、コンマ1秒ぐらい立ち止まったときに、「あれ」と思ってしまう瞬間がある。文通ラジオ第1回目。「選択と後悔」というテーマで書きました。 https://note.com/saki_azusa/n/n47eb5c4f450e

          【おしらせ】 金沢で知り合ったさきさんと一緒に「文通ラジオ」というnoteを始めることになりました。言葉を交わしながら、ラジオのように小さな居場所を作ることができればなと思っています。 https://note.com/saki_azusa ぜひ遊びに来てもらえるとうれしいです。

          【おしらせ】 金沢で知り合ったさきさんと一緒に「文通ラジオ」というnoteを始めることになりました。言葉を交わしながら、ラジオのように小さな居場所を作ることができればなと思っています。 https://note.com/saki_azusa ぜひ遊びに来てもらえるとうれしいです。

          頭では分かっている「自分に必要な時間」が心で受け止めきれない

          通院からの帰り道、大嫌いなセミが私の方をめがけて一直線に飛んできた。自分の時間だけが止まったのかと思うぐらい、私の視界にはセミしか見えておらず、ただ、真っ直ぐこちらに向かってくるセミに目を凝らしていたら、セミは当たり前のように私の左肩に止まった。 その瞬間、ここ数時間、いや、数年間かけて、少しずつ積み重なっていた、小さなわだかまりが、ギュッとひとつに固まって、心のなかでドカンと爆発したような感覚を覚えた。 「もういや!」と、左肩に止まるセミを、思い切って振り払った瞬間、セ

          頭では分かっている「自分に必要な時間」が心で受け止めきれない

          戻りたくなる夜がある寂しさに触れて

          目が覚めて、エアコンの電源を一度切る。部屋の窓をあけて、冷たい部屋にモワッと漂ってくる生暖かい風を感じたとき、9年前に、サンボマスターのライブで沖縄に行った、7月のある日を思い出した。 飛行機が那覇空港に着陸して、扉が開いた瞬間、機内に入ってくる生暖かい空気に、乗客がザワザワし始め、暑いのが苦手な私は「…やってしまった」と7月の沖縄に来たことを後悔した。 そんな日を思い出してしまうぐらい、大阪にある自宅で朝8時に感じている空気は異様なぐらいに暑く、起きた瞬間からぐったりし

          戻りたくなる夜がある寂しさに触れて

          なんかしんどい春。先手を打って心を守る準備を

          左肩の上で猫が寝ている。リズミカルに聞こえてくるピーピーという音がフエラムネみたいで可愛い。とはいえ、「鼻息は何かの病気のサインかも…」と、右手で昨夜どこかに置いたはずのスマホを探してみた。 部屋の電気をつけるリモコン。エアコンのリモコン。なぜか置きっぱなしにしている一人暮らしの部屋のテレビのリモコン。 リモコンをちゃんとリモコン立てに直しておけば、スマホはすぐに見つかるはずなのに、どうしてだかこの作業がとてつもなく面倒くさい。手の届く範囲で右周辺を探してみたけど、スマホ

          なんかしんどい春。先手を打って心を守る準備を

          改札をくぐるたび、どうしても言えなかった「またね」がやっと言えたとき

          金沢駅の自動改札機に3枚の切符を入れようとした瞬間、頭の中の私が「いやだ!帰りたくない!」と駄々をこね始めた。 小さなころから駄々をこねることと無縁の人生を送ってきた私は、記憶をさかのぼってみても駄々をこねた記憶がほとんどない。 ひとつだけ覚えていることがあるとすれば、幼稚園のときに何故か美容師さんにテクノカットにされたあの日、家に帰ってから部屋にこもりたくさん泣いた後、「こんな髪型で幼稚園には行きたくない」と母に駄々をこねたぐらいだと思う。 そんな人生を送ってきた27

          改札をくぐるたび、どうしても言えなかった「またね」がやっと言えたとき

          桜が咲いていた日。私は歩道橋の上で新曲が鳴り終わるのを待った

          あれは桜が咲き始めた3月だったと思う。ランニングの準備をして、近所をゆっくりと走っていた。ランニングをするとなればいつもは音楽をかけながら走るけど、この日は関西のラジオ局にチャンネルを合わせてその時間が来るのを待つ。 平日のお昼だったので、走る場所には人がおらず、春の訪れを感じさせる爽やかな風が、今か今かと待ちわびる心に追い風を送ってくれ、あっという間にその時はやってきた。 この日はサンボマスターの新曲をはじめてフルサイズで聞ける日だったんじゃないかな。記憶をたどりながら

          桜が咲いていた日。私は歩道橋の上で新曲が鳴り終わるのを待った

          音楽は人生と密接だから、あの瞬間を思い出せる特別なスイッチを贈ろう

          2022年12月17日。第3回目のバースデーランウェイが幕を閉じました。まずは1年という大切な時間をこのプロジェクトに預けてくれたさきさん、tamaさん、まことさん、はるかさん、ゆかこさん、みのりさん、かえさん、本当にありがとうございます。 バースデーランウェイ公演が終わってもう2週間が経ち、あっという間に年を越し、2023年が始まったことに驚きを隠せません。 バースデーランウェイと歩んだ1年間を大切に言葉にしたいと思い何度かパソコンの前に向かったのですが、どうにも上手く

          音楽は人生と密接だから、あの瞬間を思い出せる特別なスイッチを贈ろう

          思い込みすらも愛おしいと思えるように

          11月に苦手意識がある。高校を辞めようと思ったのも11月ぐらいだし、専門学校も秋ぐらいからしんどくなった。秋は好きだけど、秋が苦手。たしか前にもこんなエッセイを書いた記憶がある。 冬の訪れを感じるようなひんやりとした気候も、つい散歩をしたくなるような温度感も、なんならちょっと寒いぐらいの気温が好きな私にとっては堪らなく愛おしい時期のはずなのに、朝起きた瞬間から「あ~今日はもう何をしてもダメ」という気持ちになってしまうことが多い11月。 この話をとあるところでしたときに「そ

          思い込みすらも愛おしいと思えるように

          たくましさがコンプレックスだった私は、たくましさを対価に変える道を選んだ

          「ほんと、昔からたくましいよなあ。なんでそんなにたくましいの?でも、そこが○○ちゃんらしいというか、中1のときからずっと変わってないよなあ」。 そう伝えてくる彼女の目はとてもキラキラしていた。私に「憧れる」という言葉をかけてくれる数少ない友だちは、10代の頃から私のたくましさをこれでもかというぐらい褒めてくれる。 そのまっすぐな言葉に少しの照れと、感謝の「ありがとう」が言えたとき、私はほんの少しだけ自分のことを受け入れてあげられたような気がした。 ◆◆ 「すごいね。ほ

          たくましさがコンプレックスだった私は、たくましさを対価に変える道を選んだ