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思い込みすらも愛おしいと思えるように

11月に苦手意識がある。高校を辞めようと思ったのも11月ぐらいだし、専門学校も秋ぐらいからしんどくなった。秋は好きだけど、秋が苦手。たしか前にもこんなエッセイを書いた記憶がある。

冬の訪れを感じるようなひんやりとした気候も、つい散歩をしたくなるような温度感も、なんならちょっと寒いぐらいの気温が好きな私にとっては堪らなく愛おしい時期のはずなのに、朝起きた瞬間から「あ~今日はもう何をしてもダメ」という気持ちになってしまうことが多い11月。

この話をとあるところでしたときに「そういう思いこみが秋を苦手にしてるんじゃない?」と言われた。たしかにそうだとも思う。でも、秋特有の気圧の変動や、空気感は絶対にあって、この時期がつらいというのは事実なのだ。

思い込みと事実が混ざり合った苦手意識の克服は結構難しく、実際のところ、体が重く感じるのも事実で、この時期は自分が一番苦手な「体と心がバラバラになっている」と感じる機会も増える。

仏教では「器」と「魂」といった考え方をすると聞いたことがあるけど、ふとしたときに、自分の体はただの入れ物で、そこに何かが入って、日頃は上手く連動しているけど、気持ち的についていかなくなると、そこに乖離が生まれて、体と心に分かれているような日がある。

「私ってなんだろう?」「誰なんだろう?」とまでは思わないけど、なんとなく、心だけがフワフワと宙に浮いているような感覚になる日は、仕事もうまくいかないことが多くて、ベッドでただ眠るという選択だけを取ることもある。

そんなことを感じるのはやっぱりいつも秋で、とくに11月は多感な時期。事前に準備をしても対処できないこの乖離に対してできるのは、「まあ11月だから仕方がない」と甘やかしてあげることだったりもする。

「11月だからこんなことになってるんだ!」とまでは思わないけど、そう思わないとやっていけないことがあるなら、そう思い込むことも一つの選択肢なんじゃないかなとふと感じたので、noteに書いてみた。

そういえば、「思い込み」をテーマに記事を書いていて思い出したけど、「甘いものが食べたいな~」と言ったときに「それは思い込みで、実際はブドウ糖が足りてないんだよ。サプリかラムネとか食べたら?」と言われたとき、いや、確かにそうかもしれないけど、私が甘いものを食べたい」と思っているなら、口は「甘いもの」を欲しているので、そこでブドウ糖を摂取して解決にはならないのではないか……と思ったことがあった。

すごく難しいけど、正しいとされる対処法が自分にとって最善の策なのかどうかは分からない。私は寄り道が好きだから、ショートカットして解決しようとする選択しよりも、今の自分が感じてるものを優先して、満足できるほうがいいなあ。


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