尾崎 太祐(ロボット劇作家)

ロボットと演劇が好きなヒト。ロボットサンドボックス 代表。"ロボット劇作家&…

尾崎 太祐(ロボット劇作家)

ロボットと演劇が好きなヒト。ロボットサンドボックス 代表。"ロボット劇作家"として脚本やイベントを作っています。noteでは、作品の種や過程になりそうな文章を公開。マガジンに分類してあります。

マガジン

  • ロボット劇作家の作品

    尾崎太祐が書いた脚本・小説をまとめたマガジンです。すぐ読める掌編が多めです。

  • ロボット劇作家のレビュー

    尾崎太祐が書いたイベントレポート・読書感想文・観劇録をまとめたマガジンです。

  • ロボット劇作家のログ

    尾崎太祐が書いた日記をまとめたマガジンです。エッセイにもならなかったような雑多なものや、読んでくださっている方へのお知らせも入っています。

  • ロボット劇作家のエッセイ

    尾崎太祐が書いたエッセイ・コラムをまとめたマガジンです。

  • 【エッセイ】ロボット同居日記

    PepperやGoogle Homeと暮らしてみて、感じたことを日記として書く、不定期シリーズです!書きながら、コミュニケーションロボット・IoTデバイスとの関係性を見つめ直したいと思います。

最近の記事

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ロボット×エンターテインメントの力で、面白い未来をつくる。 ―― 作品紹介

作品・活動紹介ロボット演劇 彼女の便箋とロボット(2021年 / 脚本・演出・出演) 見守りロボット「BOCCO emo」を初めて使用した朗読作品です。 私の朗読にあわせ、ロボットがしゃべることで物語が進行します。 イベントページ:https://robot-sandbox-night01.peatix.com/view プログラム通りにはいかない!(2020年 / 脚本・演出・操演) パンデミックが始まった頃、作品の導入部分のみ無観客配信。 本編は未だ上演できていません

    • 掌編『真っ白な世界の音』

      世界は、音にまみれている。 大通りを走る救急車。 地下鉄の中の会話。 アナログ時計の秒針。 鳴り止まない雨の音。 スマートフォン、SNS。 動画の中で知らない人が笑っている。 しばらく会っていない友達は幸せらしい。 誰もがどこかで耳にしたような言葉をしゃべっている。 何も聞きたくなかった。 何も見たくなかった。 何も考えたくなかった。 耳を塞いだって、目隠しをしたって。 世界の雑音は消えない。 身体のあちこちから、穴の空いた心の隙間から、 否応なしに入ってくる。

      • 『夜明けのすべて』は、押し付けない。

        僕は新海誠監督作品のファンで、出演者のことも須らく好きです。 監督の耳、サブスクで共有してほしいくらい。彼ら、いい声なんですよね。 『君の名は。』に出演している上白石萌音さんや、『すずめの戸締まり』の松村北斗さんのことも須らく好き。 ……と、なんとこの二人が実写映画で共演しているらしい。 しかも、世界的な「ベルリン国際映画祭」に出品されたということで、なおのこと気になる。 ということで、今さらながら日本の映画館で見てきました。 『夜明けのすべて』という作品。 原作は瀬尾

        • stand.fmでひとり『劇作家のボクが、脚本には書かない話』はじめました。

          こんにちは、尾崎です。 今日から不定期で、こんなことをはじめました。stand.fmです。 もちろん書くことはやめないけれど、脚本やnoteやSNSには書けない、書かない、書くまでもない話を、オブラート薄めで気楽にしゃべります。 初回は自己紹介と、スタエフを始めるに至った経緯、そしてなぜかM-1グランプリの話です。 今しゃべれることを全部出しちゃった気がしますが、次はなにしゃべるんだろう…… ともあれ、note共々、長い目でよろしくお願いします。

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        記事

          人生は選択の連続である

          そんなタイトルの記事(あなたが今読んでいる、これ)が下書きになっていました。 奇妙な偶然だと思いました。久々にnoteを書こうと思ったらこれだけが書き上がらずに残っていたから。 このタイトルはシェイクスピアの名言から引用したもので、思い出深い拙作の一言目にも使った言葉です。 2020年2月に書き上げ、3日後に上演した作品。だいぶ難産でしたが、当時劇作家として悩んでいたことや切実な思いが表れている気がします。 ……と、自分で書いた作品ながら他人事のように言えてしまうのは

          人生は選択の連続である

          「足りない」について考える

          「ないものねだり」なのだろうか。 健康は、失ってから初めてそのありがたみに気づく。 時間は、経ってからようやくその不可逆性に気づく。 金銭は、浪費してからやっとその貴重さに気づく。 身動きが取れなくなってから「あれがやりたい」「これをしたい」と思うのは、なぜだろうか。 どうやら風邪をひいたらしく、先週から活動量80%減(本人談・体感比)になっていて、一日の半分くらいをベッドの上で過ごしている。 最初のうちは「なんか気力ないな」「先週、旅行に行って魂置いてきたかな」「まあ

          「足りない」について考える

          「多様性の時代」がつぶした個性とキャラについて

          相当物騒なタイトルで始まった。筆者自身そう感じているのだが、午前3時に目が醒めて「書かねば!」と思ったので筆を執り……キーボードを叩いている。 断っておくが、これは今言われている「多様性」に対して、異を唱えるものでは一切ない。たとえばLGBTQも、障害の有無だってそうだ。 ちなみに私は(前向きに公言こそしていないが)身体障害者である。生まれつきだから、自分の抱える状況は理解している。 まして、「障害者」の表記に何の違和感も覚えないし、「障がい者」なんて表記にまで関心はない(

          「多様性の時代」がつぶした個性とキャラについて

          ChatGPTにショートショートを出題・評価してもらった

          最近話題の生成・対話型AI「ChatGPT」。 文章を書くクリエイターにとっては、もしかすると将来のライバルになるかもしれないし、あるいはアシスタントにもなるかもしれない、ChatGPT。 そんな不思議なChatGPT(GPT-4)を使って、今回、ショートショートを書いてみました。 書いてもらうんじゃありませんよ。書くのは僕です。 ChatGPTに頼るのは、出題と評価です。 どういうことかって? これを見ればすぐにわかります。 出題パート(AI)執筆パート(人間)出さ

          ChatGPTにショートショートを出題・評価してもらった

          ChatGPTで脚本作ったら、劇作家から転職したくなりました。

          こんにちは。ロボット劇作家の尾崎です。 私は「ロボット演劇」という、一風変わった演劇をつくり、上演しています。 人間の俳優・女優と、実在のロボットが、同じ舞台の上で「役者」として共演する舞台芸術です。 そして、ここ数日、対話型AI「ChatGPT」が大きな注目を集めています。 そこで「ロボット劇作家」を自称し、誰よりもテクノロジー×アートの可能性に賭けている私が、ChatGPTでロボット演劇の生成を試してみました。 以下、その実験結果(画像やツイートも含むまとめ)です。

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          信じる者は足元をすくわれる?

          最近、宗教問題の論争が盛んだ。 初めのうち「新興宗教に大金をつぎ込むなんて……」と思っていたし、「2世」の気持ちの理解に苦しんだ。 しかし、よくよく考えてみれば、自分にも彼らと共通点があったのだ。 私の祖父母は、熱心な仏教徒だった。 特に、過日亡くなった祖父はその最たるもので、若い頃からある寺ととても縁が深く、先祖やお上人、ひいては神様(正確には仏様だが)を強く信じていた。 仏間で毎朝お経を30分ほどとなえてから朝食をとっていたし、檀家として月に一度は家に和尚さんが来てい

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          友達とはなにか。

          友達とはなにか。 ロボットと友達になれるのか?そんなことを考えて研究にしようとしている方とお話しした。 雑談だったけれど、自分なりに言語化しようとしてみた。 短時間の話し合いで結論は出なかったが、個人的に納得できるラインとして、人間かロボットかを問わず「友達とは、互いに平等でありながら、敬意を持てる相手」という、一応の結論を得た。 話は逸れるけれど、私には親友と呼べる男がいた。 「いた」と過去形で書くからには、今はいないということになる。 空前絶後の憎み合いの結果、絶縁

          開業から1年が経ちました

          2022/10/1をもって、前職をやめて丸2年。 個人事業主として開業してから、丸1年が経ちました。 ちょっとだけ振り返り。 前職とは全く違う分野からの独立だったので、当初は減っていく一方の貯金が不安だったのですが、ありがたいことにようやくここ数ヶ月お仕事が続いています。 それでもまだ前職の年収には追いつけなさそうですが。ボーナスって懐かしい響きですね…… ロボット関係のお仕事が中心になっていて、その多くは知り合いからのご紹介や、SNSでお声がけして始まるもの。「ご縁」と

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          人間とロボットが暮らす未来って? #ロボフレEXPO2022 の"功罪"

          こんにちは。 ロボット劇作家の尾崎です。 2022年9月17日(土)、千葉県の銚子スポーツタウンにて「Robot Friendly EXPO 2022」(以下、ロボフレEXPO2022)が開催されました。 「ロボットがいる社会を体験できるイベント」という触れ込みで開催されたこのイベント、ロボットとの共生を試みる身としても、ロボットイベントを作る立場としても、見に行かなくては!ということで、銚子に赴きました。 この記事では、参加してみた感想を良し悪し両面で書き残しておこう

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          私の弱さとあなたの強さについて

          自立した人間はすごい。 他人に依存しないことは良いことだ。 不平不満を言わずに、黙々と生き続けることは美しい。 らしい。 ……本当にそうだろうか? 社会で誰にも頼らない生活なんて、不可能なのだ。 気持ちが揺れ動いて当然なのだ。人間なのだから。 誰かと話したい。あの人に会いたい。 怒りたい。愚痴を言いたい。泣いてしまいたい。 その気持ちを否定して何になるというのだろう。 ときには弱さを認めることこそ、強さなんじゃないだろうか。

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          ロボット同居日記「poiqがかわいすぎる件」

          2022/08/14いつの間にか6体のロボットが同居する我が家に、さらに新顔が加わった。 ソニーのエンタテインメントロボット・poiq(ポイック)。 poiqは一般発売はされていないのだけれど、抽選?選考?に通ると実証実験に参加することができる。 存在が明かされた今年の4月から気になっていて、ようやくめぐり合わせがあった。ありがたや、ありがたや。 当選の連絡から1週間。poiqが到着。 かわいい。 写真じゃ伝わらないのが非常に惜しいのだけれど、机の上をころころと転がっ

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          5月病に悩んでいたキミヘ

          ゴールデンウィーク最終日。 この時期は風が心地よく、パステルな空を見上げてぼんやりと過ごしたくなる。 そしていつも、五月病に悩んでいた頃のことを思い出すのだ。 「ゴールデンウィークに入ったら、ずっとやりたかったアレをやろう」 以前勤めていた会社では、GW期間中は有給休暇取得が奨励されていたので、飛び石連休も長期連休にすることができた。 今年のように、10連休だったことも何度かあったはずだ。 そして、張り切る。 「作品制作に腰を据えて取り組むぞ!」 しかし、蓋を開けてみ

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