赤司展子

札幌新陽高校校長/ウィーシュタインズ株式会社代表取締役/NPO法人インビジブル理事・社…

赤司展子

札幌新陽高校校長/ウィーシュタインズ株式会社代表取締役/NPO法人インビジブル理事・社会彫刻家/一般社団法人STEAM JAPAN理事/一人ひとりが持つ彩り豊かな能力「多彩能®️」が輝く世界を目指し、学びの多様化に取り組んでいます。

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記事一覧

自分で学びを選び、学び方を学ぶ 【週刊新陽 #155】

4月10日(水)から授業が始まっています。 単位制が導入されて以来、新学期がスタートした時期に見られる光景が今年もありました。それは、休み時間や授業が始まる直前に…

赤司展子
8日前
12

新年度スタート、そしてハウスも3年揃ってスタート! 【週刊新陽 #154】

自分が学生の頃、春休みは(記憶が正しければ)宿題も無いし、一番のんびり過ごせる休みだと思っていました。でも先生たちの春休みは、まったく"休み”ではなく、むしろ通…

赤司展子
2週間前
21

札幌新陽高等学校 第67回入学式 校長式辞

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。 新入生のご家族や関係者の皆さまにも心よりお祝い申し上げます。そして来賓の皆さま、ご列席くださりありがとうございます。…

赤司展子
2週間前
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遠くへ行きたければ、みんなで進め〜「前進をつなぐ」という仕事 【週刊新陽 #153】

今週の『週刊新陽』は、元プロ野球選手の杉谷拳士さんが1年前に設立された会社と新陽高校の話です! 「前進」をサポートする会社2023年4月7日夕方、杉谷拳士さんが設立を…

赤司展子
4週間前
28

学校文化はあるものじゃなくて創るもの〜中つ火を囲む会 【週刊新陽 #152】

もう3月も後半だというのに札幌はまだまだ雪景色です。 見出しの写真は3月19日の朝。この日、家を出る時は晴れていたのに5分ほどすると雪が降り始めて風も強まり、学校…

赤司展子
1か月前
21

《卒業記念インタビュー Part2》 雪に耐えて梅花麗し〜諦めず挑戦する先にきっと咲く 【週刊新陽 #151】

64期生の卒業記念インタビュー第2弾は、進学コースで学び、男子硬式野球部でピッチャーとして活躍した細野龍之介さんです。(一人目は「一水賞」を受賞した伊藤きあるさん…

赤司展子
1か月前
23

《卒業記念インタビュー》 文武両道を目指し続けた3年間 【週刊新陽 #150】

3月1日(金)、札幌新陽高校の第64回卒業証書授与式が行われました。 今年は210名の生徒を見送りました。初代校長・水沼與一郎先生が掲げた「自主創造 この道は自ら拓く…

赤司展子
1か月前
22

札幌新陽高等学校 第64回卒業証書授与式 校長式辞

本日、札幌新陽高校を卒業される皆さん、おめでとうございます。新陽高校の教職員を代表して、心からお祝い申し上げます。 皆さんをこれまで励まし支えてこられたご家族の…

赤司展子
1か月前
36

ルールと約束。本質的な対話のちから 【週刊新陽 #149】

今年の2年次冬季スポーツ学習は札幌国際スキー場でした。スキーかスノーボードか選んで、日帰りでの活動を2回行います。 さすが道産子、プロ並みの生徒もいれば、初めて…

赤司展子
2か月前
27

1日の予算2500円で25ヶ国巡って多様性を体感した大学生の話 【週刊新陽 #148】

新陽高校が掲げるビジョン2030『人物多様性』に基づき、年に数回行っている『多様性対談』。多様な生き方や価値観に触れることで生徒が多様性についての感度を磨いてくれた…

赤司展子
2か月前
40

校庭が本気の雪遊び場になった日 【週刊新陽 #147】

先週レポートした冬季スポーツ学習を兼ねた宿泊研修に続き、今週も札幌の冬ならではの活動をご紹介します。 その名も「新陽YUKIASOBI〜アウトドア体験してみない?〜」。2…

赤司展子
2か月前
20

冬季スポーツ宿泊研修 in ニセコ 【週刊新陽 #146】

私事ですが、1月27日(土)に姪っ子が結婚式を挙げました。彼女は大学進学と同時に神戸へ行き、そのまま関西で就職。結婚式も神戸で、ということで先週末は私も神戸へ。 …

赤司展子
2か月前
12

新陽高校では当たり前?の学校の"手厚さ" 【週刊新陽 #145】

1月20日(土)は新陽高校の単願入試でした。 前日の19日(金)、授業と校内清掃が終わると生徒は下校。教職員は試験会場の下見にむけて準備します。 ところで高校受験の…

赤司展子
3か月前
29

大雪と挨拶。どんなことにもその先に人がいる 【週刊新陽 #144】

1月17日(水)、学校が再開しました。 本州に比べると冬休みが少し長い北海道。生徒がいない学校は静かで(部活動や課外活動で登校してくる生徒もいますが)何だか物足り…

赤司展子
3か月前
17

学校の先生がデザイン思考を体験してみた 【週刊新陽 #143】

今年は個人的にも学校としても色々な事に挑戦していきたい!と先週号に書きましたが、年が変わる前にも新陽高校の先生たちが挑戦したことがあったので、今週の『週刊新陽』…

赤司展子
3か月前
19

2024年は甲辰。新しい挑戦を 【週刊新陽 #142】

2024年が明けました。年明け早々、能登半島地震や航空機事故のニュースが続き、心が痛みます。 被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また、救助や救援にあたって…

赤司展子
3か月前
17
自分で学びを選び、学び方を学ぶ 【週刊新陽 #155】

自分で学びを選び、学び方を学ぶ 【週刊新陽 #155】

4月10日(水)から授業が始まっています。

単位制が導入されて以来、新学期がスタートした時期に見られる光景が今年もありました。それは、休み時間や授業が始まる直前に教室を探し歩く生徒の姿です。

新陽高校の単位制カリキュラムでは、生徒は固定教室で授業を受けるのではなく授業ごとに教室を移動します。特に1年生はまだ校内の教室配置が分からないので迷子になりやすく、休み時間に私が校内をうろうろしていると「

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新年度スタート、そしてハウスも3年揃ってスタート! 【週刊新陽 #154】

新年度スタート、そしてハウスも3年揃ってスタート! 【週刊新陽 #154】

自分が学生の頃、春休みは(記憶が正しければ)宿題も無いし、一番のんびり過ごせる休みだと思っていました。でも先生たちの春休みは、まったく"休み”ではなく、むしろ通常の授業がある時より忙しいかもしれません。

そんな春休みが明け、いろいろ新しくスタートした新陽高校をご紹介します。2024年度も『週刊新陽〜校長室から』をよろしくお願いします!

先生たちの新年度キックオフ生徒の前に、まずは教職員の新年度

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札幌新陽高等学校 第67回入学式 校長式辞

札幌新陽高等学校 第67回入学式 校長式辞

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

新入生のご家族や関係者の皆さまにも心よりお祝い申し上げます。そして来賓の皆さま、ご列席くださりありがとうございます。

1958年4月13日、本校の前身である札幌慈恵女子高等学校の第1回入学式が行われ、それから66年の歴史を振り返ってみると、社会も本校も大きく変わりました。

一方、変わらずありつづけたのは校訓「自主創造 この道は自ら拓くべし」の精神で

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遠くへ行きたければ、みんなで進め〜「前進をつなぐ」という仕事 【週刊新陽 #153】

遠くへ行きたければ、みんなで進め〜「前進をつなぐ」という仕事 【週刊新陽 #153】

今週の『週刊新陽』は、元プロ野球選手の杉谷拳士さんが1年前に設立された会社と新陽高校の話です!

「前進」をサポートする会社2023年4月7日夕方、杉谷拳士さんが設立を発表した『株式会社ZENSHIN CONNECT』。

ZENSHIN CONNECTでは、4つの分野で、さらにはこれらの分野を掛け合わせて、『ZENSHIN ビジネス』と称した事業を展開しています。

この中の一つ、教育分野で行っ

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学校文化はあるものじゃなくて創るもの〜中つ火を囲む会 【週刊新陽 #152】

学校文化はあるものじゃなくて創るもの〜中つ火を囲む会 【週刊新陽 #152】

もう3月も後半だというのに札幌はまだまだ雪景色です。

見出しの写真は3月19日の朝。この日、家を出る時は晴れていたのに5分ほどすると雪が降り始めて風も強まり、学校に着く頃には前を向けないほどの吹雪になっていました。

12月は暖かい日が多く、今シーズンは雪が少ないかな?と思っていたのですが、2〜3月にドカ雪が続き、むしろ雪解けが遅いようにさえ感じます。よく北海道の人たちが「雪の量は結局帳尻が合う

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《卒業記念インタビュー Part2》 雪に耐えて梅花麗し〜諦めず挑戦する先にきっと咲く 【週刊新陽 #151】

《卒業記念インタビュー Part2》 雪に耐えて梅花麗し〜諦めず挑戦する先にきっと咲く 【週刊新陽 #151】

64期生の卒業記念インタビュー第2弾は、進学コースで学び、男子硬式野球部でピッチャーとして活躍した細野龍之介さんです。(一人目は「一水賞」を受賞した伊藤きあるさん。詳しくは先週の週刊新陽#150をご覧ください。)

昨年プロ野球志望届を出し、北海道のドラフト候補の高校生の一人として注目されていた細野さん。10月26日に行われたドラフト会議の中継を、本人そして男子硬式野球部の丸山先生と小崎先生と一緒

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《卒業記念インタビュー》 文武両道を目指し続けた3年間 【週刊新陽 #150】

《卒業記念インタビュー》 文武両道を目指し続けた3年間 【週刊新陽 #150】

3月1日(金)、札幌新陽高校の第64回卒業証書授与式が行われました。

今年は210名の生徒を見送りました。初代校長・水沼與一郎先生が掲げた「自主創造 この道は自ら拓くべし」という校訓のとおり、それぞれの道を進んでいってほしいと願っています。

新陽には、卒業にあたって表彰される皆勤賞や貢献賞など様々な賞の中に『一水(いっすい)賞』という独自の賞があります。

これは水沼先生の雅号『一水』に因み名

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札幌新陽高等学校 第64回卒業証書授与式 校長式辞

札幌新陽高等学校 第64回卒業証書授与式 校長式辞

本日、札幌新陽高校を卒業される皆さん、おめでとうございます。新陽高校の教職員を代表して、心からお祝い申し上げます。

皆さんをこれまで励まし支えてこられたご家族の方々にも、お祝いと感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。3年間、ありがとうございました。

さて、64期生の皆さんと私は新陽高校での生活を一緒にスタートしました。2021年4月9日、皆さんが新陽生となったあの日、私も校長として初めての入学

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ルールと約束。本質的な対話のちから 【週刊新陽 #149】

ルールと約束。本質的な対話のちから 【週刊新陽 #149】

今年の2年次冬季スポーツ学習は札幌国際スキー場でした。スキーかスノーボードか選んで、日帰りでの活動を2回行います。

さすが道産子、プロ並みの生徒もいれば、初めてスキーに挑戦したり高校2年になってスノーボードに乗り換えたりする生徒も。教員やインストラクターさんに指導を受け、初心者でも2日目を終える頃にはずいぶん滑れるようになります。

2月21日(水)、今シーズン最後のゲレンデでの授業を終えました

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1日の予算2500円で25ヶ国巡って多様性を体感した大学生の話 【週刊新陽 #148】

1日の予算2500円で25ヶ国巡って多様性を体感した大学生の話 【週刊新陽 #148】

新陽高校が掲げるビジョン2030『人物多様性』に基づき、年に数回行っている『多様性対談』。多様な生き方や価値観に触れることで生徒が多様性についての感度を磨いてくれたらと、毎回個性的なゲストをお招きしています。

2月2日(金)の全校集会に来てくれたのは、2022年9月から翌年6月までの10ヶ月間で世界一周した馬越陽明(うまごえ ようめい)さん。

今週は、多様性対談で伺った内容のレポートです!

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校庭が本気の雪遊び場になった日 【週刊新陽 #147】

校庭が本気の雪遊び場になった日 【週刊新陽 #147】

先週レポートした冬季スポーツ学習を兼ねた宿泊研修に続き、今週も札幌の冬ならではの活動をご紹介します。

その名も「新陽YUKIASOBI〜アウトドア体験してみない?〜」。2月4日(日)、新陽高校グラウンドで様々な雪遊びができるイベントを初開催しました!

新陽オリジナル科目『アウトドア探究』今回のイベントは学校設定科目『アウトドア探究』の授業の一環。

新陽には、『アウトドア探究』のほか『e-sp

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冬季スポーツ宿泊研修 in ニセコ 【週刊新陽 #146】

冬季スポーツ宿泊研修 in ニセコ 【週刊新陽 #146】

私事ですが、1月27日(土)に姪っ子が結婚式を挙げました。彼女は大学進学と同時に神戸へ行き、そのまま関西で就職。結婚式も神戸で、ということで先週末は私も神戸へ。

親族と友人に囲まれたとても和やかな式と披露宴が終わり、あたたかい気持ちでホテルの外に出ると、神戸ルミナリエの「光の回廊ガレリア」が輝いていました。

阪神・淡路大震災の記憶を後世に語り継ぐとともに神戸の希望を象徴する行事として1995年

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新陽高校では当たり前?の学校の"手厚さ" 【週刊新陽 #145】

新陽高校では当たり前?の学校の"手厚さ" 【週刊新陽 #145】

1月20日(土)は新陽高校の単願入試でした。

前日の19日(金)、授業と校内清掃が終わると生徒は下校。教職員は試験会場の下見にむけて準備します。

ところで高校受験の前日に中学生が学校を下見するのは全国共通なんでしょうか(自分が高校受験していないので分からない・・・)。札幌では一斉下見の日を設けている高校が多いようです。

新陽も、試験前日の午後に、受験番号と使用する教室を示した校内図を配布した

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大雪と挨拶。どんなことにもその先に人がいる 【週刊新陽 #144】

大雪と挨拶。どんなことにもその先に人がいる 【週刊新陽 #144】

1月17日(水)、学校が再開しました。

本州に比べると冬休みが少し長い北海道。生徒がいない学校は静かで(部活動や課外活動で登校してくる生徒もいますが)何だか物足りない25日間でした。やっぱり学校は、生徒がいてこそですね!

久しぶりに生徒が登校して来る冬休み明け初日は、全校集会からスタート。

そこで今週号は、全校集会で話したこと、伝えたかったことを記録しておこうと思います。

この冬一番の大雪

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学校の先生がデザイン思考を体験してみた 【週刊新陽 #143】

学校の先生がデザイン思考を体験してみた 【週刊新陽 #143】

今年は個人的にも学校としても色々な事に挑戦していきたい!と先週号に書きましたが、年が変わる前にも新陽高校の先生たちが挑戦したことがあったので、今週の『週刊新陽』でそちらを紹介したいと思います。

『プレゼント体験』ワークショップ先生たちが挑戦したのは、スタンフォード大学 d.schoolのプログラムとして広く知られているデザイン思考の実践ワークショップ。

クリスマスも近い12月21日(木)、教職

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2024年は甲辰。新しい挑戦を 【週刊新陽 #142】

2024年は甲辰。新しい挑戦を 【週刊新陽 #142】

2024年が明けました。年明け早々、能登半島地震や航空機事故のニュースが続き、心が痛みます。

被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また、救助や救援にあたっている方々に深く感謝と敬意を表しつつ、1日も早く状況が改善されることをお祈りしています。個人としても、学校としても、ご支援出来ることがあれば力を尽くしたいと思っています。

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新陽高校は、12月23日から1月16日まで冬休み。教

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