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エッセイ

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褒め下手な母が「おいしい」と言ってくれたから、料理を好きになれました。

褒め下手な母が「おいしい」と言ってくれたから、料理を好きになれました。

中学生の時には、もう当たり前のように料理をする習慣が身についていました。
というのも、日々忙しく働く母が、週末になると料理の献立に悩み苦しむ姿を見て「わたしができることってなんだろう…」と考えるようになったんです。

ある週末のお昼。母に代わって家族4人分のパスタを作りました。

できたものを一口食べた母が「これ、おいしい。お店の味みたい」と言ってくれたんです。

母は褒め下手なので、ちょっと恥ず

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甘酒を飲んでなかったら、今ほど元気になってなかったかもしれない。

甘酒を飲んでなかったら、今ほど元気になってなかったかもしれない。

もし、水筒で作る甘酒を飲んでなかったら、わたしは今ほど元気になってなかったかもしれない。

そう言い切れるくらい毎日欠かせない甘酒。

病気になったばかりの頃は世の中にほとんど無添加の甘酒が売ってなかったんです。

発酵というジャンルは、マニアックで難しくて古臭くて見向きもされない時代でした。

病気を克服するために白砂糖や添加物を取りたくなかったわたしは、自分で麹を買って作るしかなかったんです。

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キッチンには人柄があらわれる?

キッチンには人柄があらわれる?

2023年春頃。はじめてページ割りをいただきました。89レシピが掲載されるのですが、9割の料理写真がセルフフォト。はじめての本なので、結果的に良かったなって思いました。

写真データの整理が実はとても苦手なので、全カット揃えるのは結構大変だったのですが…(笑)

けど、これまで見てくれていた皆さまには「あぁ!」と懐かしい気持ちでページをめくっていただけるはず。

また、初めての方には、素朴であった

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料理に救われた人生。2冊まとめ買いで「未収録レシピプレゼント」のお知らせも。

料理に救われた人生。2冊まとめ買いで「未収録レシピプレゼント」のお知らせも。

病気が発覚し絶望していた時にある本に出会い、救われた気持ちになりました。

ちょっと大袈裟かもしれませんが、当時はそのくらい何かにすがって現実逃避をしなければ、心が崩壊してしまいそうだったんです…。

|人生のあらゆる場面で料理に救われた元々わたしは、何かに夢中になって楽しそうにしている人をうらやましく眺めているような人でした。OLだった頃は「好きなこと」や「趣味」が何もありませんでしたから…。

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料理家の1年。本来の自分に還るために手放した「6つの出来事」

料理家の1年。本来の自分に還るために手放した「6つの出来事」

1月 年末年始の料理がプレッシャーです

「ハレ」の日の料理は、苦手です。がんばらなくちゃと誰にも頼まれていないのに自分を追い込んでしまいます…。おせちが食べたいから作りたい気持ちと「ねばならない」の複雑なせめぎ合い。

これまでずっと胃の調子が悪くなるのは食べすぎだからだと思ってました。でも日記を振り返ると1年を通して胃の調子が悪くなる時はストレスを感じる時だとわかったんです…!

そして、胃の

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クリスマスの大実験!ポルトガルの味「干しダラのコロッケ」を作ってみたら。

クリスマスの大実験!ポルトガルの味「干しダラのコロッケ」を作ってみたら。

2018年の年末。ポルトガルへの旅行で食べた「干しダラのコロッケ(Pasteis de Bacalhau(パシュティシュ・デ・バカリャウ)」が忘れられなくて…。

今年のクリスマスには、乳・小麦を使わずにおいしいコロッケが作れるか大実験をしてみました。

今回は読みものとしてで楽しんでもらえるフードエッセイです。作ってみたい方のために、詳しい材料は最後に載せています。

|ポルトガルにあって、日本

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いろいろ試してきたけれど、これが「今」のだしの正解。

いろいろ試してきたけれど、これが「今」のだしの正解。

1.5ℓの水に、昆布10cmくらいといりこ5.6匹を最低30分ひたし、いりこを取り出してから、弱めの中火で沸騰直前まで加熱する。

これまでにいろいろ試してきたのですが、結局このやり方が「今時点の」わたしの中での正解なんです。

|本当の意味での「だしの正解」だしって、料理をする上でとても大事だということは日本人なら誰もがわかっているけれど、それでもちょっと面倒なものです。

だしを使わなくておい

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「なすがまま」でいること。

「なすがまま」でいること。

ひとりで仕事をしている期間が長いと、何でも全部自分でやってしまいそうになることってありませんか…?

要領がいいとか、器用だと言われるタイプの方や長女気質の人は特に…。

|役割分担をまっとうする先日、サロンで2日間の撮影がありました。

東京からの撮影チームはとってもパワフルでスピード感があって、1日目はすっかり圧倒されてしまったのですが…笑

2日目はその勢いに慣れて「心が合わさった感覚」で、

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オレンジページと「好きを仕事にしたい人への本」を作ります。2024年3月発売です。

オレンジページと「好きを仕事にしたい人への本」を作ります。2024年3月発売です。

「企画会議に通りました!」
という電話をもらった時の喜び様ったら…!
わー!きゃー!って、大人げないくらいうれしかったです。

現在進行中の「レシピ&エッセイ本」に続き、2024年3月に「好きを仕事にしたい人への本」を出版します。

|「いつかこんな本を作りたい」と思っていた料理雑誌で有名な「オレンジページ」さんが書籍も作っていると知ったのは、ご縁がつながってからのことでした。

しかも、料理以外

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料理家の外ごはん@東京。アレルギーでも安心な「南インドカレーとおしゃれカフェ」で気づいたこと。

料理家の外ごはん@東京。アレルギーでも安心な「南インドカレーとおしゃれカフェ」で気づいたこと。

1週間、東京・埼玉に滞在していました。

その間は外食も多く、乳製品アレルギーに対応してもらえた「おいしくて安心なお店」をご紹介したいと思います。

◆八重洲の南インドカレー「エリックサウス」

東京・八重洲にある南インドカレーの人気店「エリックサウス」。オープンと同時に行列ができる人気店。大阪・愛知にも店舗あり。

ビーガン対応のカレーが2,3種類ある上に、オーダーの際に対応してくれた店員さん自

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料理家のごはん。1日4食が、今ちょうどいいんです。

料理家のごはん。1日4食が、今ちょうどいいんです。

1日4食って、多いですか?
でも、これが今のわたしのスタイルなんです。

|朝ごはん 8:00オーツミルクチャイ

乳不使用トーストにちくわスクランブルエッグ

夜寝る前から朝ごはんが楽しみです。

なぜって、チャイをゆっくり飲むひとときが1日の中でもっとリラックスして、幸せを感じるから。
今日も1日を最高に過ごそう!って気持ちをととのえます。

ちくわは、小さい頃からなぜか好きで….。たんぱく質

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にんにくまとめ買い。料理家がストレスフリーのためにしてること。

にんにくまとめ買い。料理家がストレスフリーのためにしてること。

言わずもがなで料理が好きです。
でも、毎回にんにくの皮むきは正直じれったいものです。

夕ごはんを終えお風呂に入ってなお、手からぷーんとにんにく臭が香るのも、多少気になります。

|にんにくチューブならこれがおすすめこんな時に、にんにくチューブって便利だなぁと思います。

▼こちら、通常のチューブの2倍強の容量。ハンドクリームサイズです。

でも、コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスだけじゃ

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今、この瞬間から「どんなわたしで在るか」を再設定できる。

今、この瞬間から「どんなわたしで在るか」を再設定できる。

10月に入り、一気に空気感が変わりましたね。
気候的にも、エネルギー的にも。

今回は、「わたしってこんな人」といつのまにか思い込んでいた…!という気づきを綴ろうと思います。

|本来の自分とズレている感覚わたしは基本的にしゃべるのが好きです。

だから、一時期はインスタライブをよくやってました。人の配信を見るのも好きでした。

ライブの方がエネルギーや人柄が伝わりやすくていいと思ってたんです。

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実はずっと、寂しかった。脱サラ料理家ふらおさんとの「実り多きおしゃべり会」

実はずっと、寂しかった。脱サラ料理家ふらおさんとの「実り多きおしゃべり会」

ふらおさんとのご縁は「はじめての出版体験談」に参加してくれたことでした。

妻子ある29歳男子が突如として脱サラし、料理家で生きていく…!と決めちゃうなんて興味深すぎませんか?

|実はずっと、寂しかったわたしも20代の時に脱サラし、いきなり四国に嫁いで未経験から料理教室をスタートしちゃったので、境遇と共感が重なり、すぐに意気投合しました。

そして、今回は大阪で「実り多きおしゃべり会」をしてきま

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