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【2023年】展覧会マイベスト10

【約3,300文字、写真約10枚】
2023年に行った展覧会のまとめ、2023年で良かった展覧会TOP10、2024年に行きたい展覧会について、書きます。

結論:私は、2022年6月頃からnoteで展覧会の感想を書き始めました。他の方のnoteを見る中で、まだ行ったことがない美術館がたくさんあることに気付きました。2023年に訪問した展覧会は全部で75件。その中でも良かった展覧会TOP10のうち、7件が初訪問の美術館でした。今後も様々な美術館に行くことで、新しい発見ができればと思います😀


▶︎2023年に行った展覧会

2023年に行った展覧会は全部で75件でした。県別の内訳は、東京52、神奈川7、長野6、長崎4、奈良2、京都府2、新潟1、静岡1でした。

訪れた展覧会の割合(都道府県別)

2022年の6月頃から、私はnoteで展覧会に行った感想を書くようになりました。noteを始めたことによって、展覧会の自分の感想を記録・整理できたことに加え、他の方の感想を読むようになりました。

noteを始める前までは、東京都現代美術館のような「the 美術館」に行くことが多かったです。一方で、様々な投稿を読むことで、行ったことがない美術館や、無料で入れる質の高いギャラリーが多くあることを知りました。

そのようなギャラリーは、気軽に寄れることに加え「the 美術館」と違った視点で得られるものがあるため、休日の新しい選択肢となりました。

▶︎2023年で良かった展覧会TOP10

2023年に行った展覧会75件のうち、特に記憶に残った展覧会を10件に絞って紹介します。ランキング形式でまとめることは、後から自分で「2023年ってどうだったっけ?」と自分を知るためにも役に立ちます。また、他の方の振り返りを見ると、私と視点が全然違う点も興味深いです。

■1位:MOA美術館「岩佐又兵衛 極彩色ワールド 重文"浄瑠璃物語絵巻"」

(静岡県/2023年4月)

出張などを除いて、ほぼ初めての一人旅で熱海へ。そこで訪れたMOA美術館は、思い出フィルターを除いても、素晴らしい美術館でした。美術館自体が自然と調和していることに加え、杉本博司が監修した鑑賞しやすい展示室展示作品のクオリティともに素晴らしかったためです。千住博氏も『芸術とは何か 千住博が答える147の質問』で絶賛していたことに納得しました。

■2位:東京都現代美術館「デイヴィッド・ホックニー展」

(東京都/2023年8月)

久々の東京都現代美術館。作品の美醜に関わらず、ホックニーの作品は、ものの見方の根本を問う姿勢を感じられ、アートの原点を見た気がしました。

■3位:出光美術館「日本の美・鑑賞入門 しりとり日本美術」

(東京都/2023年8月)

初めて訪れた出光美術館。目立たない外観からは想像もできない素晴らしい展覧会でした。分かりやすい展示表現に加え、観覧者の知的好奇心をうまく導くキュレーションについては、今年一番と感じました。

■4位:江之浦測候所

(神奈川県/2023年4月)

熱海観光の一環として立ち寄った江之浦測候所。「美術館」の枠に収まらない自然と一体になった展示方法は他に例を見ませんでした。美術館と神社を足して2で割ったような園内は、神聖かつ新鮮な気持ちになれました。

■5位:国立新美術館「テート美術館展」

(東京都/2023年8月)

印象派の絵画作品に加え、大きな立体物の現代アートまで、幅広く混ざり合った展示方法にセンスの良さを感じました。また、多くの質の良い作品を一度に見ることができたため、満足度が高かったです。

■6位:岡田美術館「歌麿と北斎 ―時代を作った浮世絵師―」

(東京都/2023年10月)

大涌谷の観光ついでに寄った岡田美術館。高額(2800円)な入館料に躊躇したものの、スタイリッシュかつストーリー性のある展示室内のセンスは抜群。作品数の多さ、ジャンルの幅の広さも素晴らしかったです。

■7位:ヒカリエホール「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」

(東京都/2023年7月)

ソール・ライターの作品から浮世絵的な感性を感じ、日本人に親和性があると思いました。ヒカリエホールの特性を利用したカラースライド・プロジェクションは、同じ写真でも見せ方によって感じ方が全く違って新鮮でした。

■8位:東京都写真美術館「TOPコレクション セレンディピティ 日常のなかの予期せぬ素敵な発見」

(東京都/2023年5月)

年間で10回弱は行く東京都写真美術館TOP。企画展ではなく、コレクション展であるものの、床に座って作品を鑑賞する工夫など、展示方法にTOPなりの斬新な挑戦が見られた点が好印象でした。

■9位:北澤美術館「エミール・ガレ、自然への眼差し -我が根は森の奥深くにあり-」

(長野県/2023年4月)

諏訪湖に行った際、適当に寄った北澤美術館。湖に近い風光明媚なロケーションに加え、日本の美意識が反映されたガレのアールヌーヴォー作品の奥深さに感銘を受けました。規模は小さくとも十分に個性が光る美術館でした。

■10位:ホテル雅叙園東京「和のあかり×百段階段2023 ~極彩色の百鬼夜行~」

(東京都/2023年9月)

ホテルが所有する東京都指定有形文化財の階段をうまく利用した展覧会。アートも見られるし、普段行くことが少ない豪華なホテルも探索できます。美術館が苦手な人や、デートなどにもおすすめだと思いました。

▶︎まとめ

2023年展覧会ベスト10

いかがだったでしょうか?このようにまとめると、自分の好みや自分が美術館に何を求めているものが見えた気がします。私の場合は、❶自然の中でゆったりしたい、❷アートから新しいものの見方を得たい、❸キュレーションの趣向を参考にしたい、といったところでしょうか。

noteで投稿するようになったことで、初訪問の美術館が増えました。上記の10件中、7件が初訪問でした。初めて行く美術館の場合、自分の勉強も兼ねて、投稿内にその美術館の成り立ちなども書くようにしています。そこで新しい発見があったり、今までの知見とつながる時は楽しいです。そのように考えると、私が美術館に行く理由は、シンプルに「新しい考え方・新しいことを知りたい」に行き着くのかもしれません。

▶︎2024年に行きたい展覧会

最後に、2024年に行きたい展覧会を東京都中心にメモしておきます。私は訪問数に目標はつくっていません。行きたい展覧会の全てに行くことは不可能です。しかし、どの展覧会に行っても一期一会と思います。行けなかった展覧会を後悔せず、行った展覧会から多くを学びたいと思います。

東京都近郊

✔️SOMPO美術館「ゴッホと静物画-伝統から革新へ」
✔️東京都写真美術館「"即興 ホンマタカシ"展」「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」
✔️国立西洋美術館「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命」
✔️世田谷美術館「倉俣史朗のデザイン」
✔️DIC川村記念美術館「カール・アンドレ彫刻と詩、その間」
✔️サントリー美術館「四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」
✔️東京都美術館「デ・キリコ展」
✔️森アーツセンターギャラリー「MUCA展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~」
✔️東京都庭園美術館「開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z」
✔️アーティゾン美術館「マリー・ローランサン ―時代をうつす眼」「ブランクーシ 本質を象る」
✔️静嘉堂文庫美術館「ハッピー龍イヤー! 〜絵画・工芸の龍を楽しむ〜」「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」
✔️東京都現代美術「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」館
✔️皇居三の丸尚蔵館「近代皇室を彩る技と美」
✔️N&A Art SITE「ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし / Wim Wenders’s Lucid Gaze」
✔️横浜美術館「第8回横浜トリエンナーレ"野草:いま、ここで生きてる"」

東京都近郊以外

✔️京都市京セラ美術館「村上隆 もののけ 京都」
✔️大阪中之島美術館「塩田千春 つながる私」
✔️アサヒグループ大山崎山荘美術館「藤田嗣治 心の旅路をたどる─手紙と手しごとを手がかりに」

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