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精神障害について。

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解離性同一性障害/双極性障害、当事者による解説と記録です。
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#自己紹介

たくさんの年齢の人格がいてショックなことに気づいたハナシ / 解離性同一性障害(多重人格)

コラムではないけど、独白という形で。

東雲が恋してた人は15歳年下でした。
私らはたくさんの年齢の人格が共存し視点がくるくると変わるため、「同年代」という感覚がおかしい。
東雲が恋してた彼に対しても年下だとは思っていたけどそこまで下だとはまったく思ってなかった。

この感覚を何て書いたらいいだろう。

人格はそれぞれに価値観も感覚も好みも違う。
東雲は失恋してひどく打ちのめされてるけど、シオンは

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人格の解離下で葛藤が起きないとはどういうことか / 解離性同一性障害(多重人格)

久しぶりにコラムでも。

解離性同一性障害とは人格に同一性がみられない障害のことです。
ひとりの人間のなかに複数の人格がみられ各々の価値観や思想のもと活動します。

以前からのコラムで、葛藤がみられる場合は解離は起きていないと説明してきましたが具体的にいうとどういうことか、という話を。

人格同士は体感的に他人同士です。
私の場合記憶の共有はできますが、他人格の記憶を自身の記憶として完全には認識で

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多重人格と言う感覚 / 解離性同一性障害

人格が多数居ると言う感覚はなかなか理解しがたいことだろうなと思い立ち、今回のコラムです。

解離性同一性障害(DID)、いわゆる多重人格とは、人格に同一性がみられない、つまり複数の人格が存在する障害です。

人格は、感情や記憶が隔離断絶され形成、各々に成長したものとされます。

人格さんたちは、それぞれに性格も好みも考え方も違い、外見からは態度や顔つきや声や言動行動が変わります。

*

さて、当

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人格の内的世界:記憶の窓 / 解離性同一性障害

解離性同一性障害(DID)当事者によるプチコラム。
今回は私が垣間観た、人格さん達の世界を少しご紹介します。

解離性同一性障害(DID)とは、いわゆる多重人格のことで、ひとりの人間に複数の人格が存在します。
人格は、記憶や感情が隔離隔絶され形成、独自に成長したものとされています。

人格達は普段は内海と呼ばれる精神世界に身を置いています。
そんな彼らには各々に内的世界が観られます。

各々の部屋

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解離メモ#9:夜中の離人もしくは転換症状 / 解離性同一性障害

これを離人と呼んでよいのか、転換症状なのか、表現に迷うところだけど。
夜中に身動きが取れずに朝になってしまうことがよくある。

眠れない訳じゃない、むしろ眠いし、眠くなくても薬を飲めば眠れる。
ただ、睡眠を摂るにはシャワーを浴びて布団に入る必要があるわけど、身動きが取れずにそれが出来ない。

ふと我に返るように、急に動けるようになるのだけど、それまでの記憶が曖昧で自分が何をしてるのかがよくわからな

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多重人格に対する憧れの危険性について / 解離性同一性障害

これは書いておいた方がよいかなと思い、綴ります。

解離性同一性障害(DID)、いわゆる多重人格とは、ひとりの人間に多数の人格が存在する障害です。
人格は、強いストレスなどをきっかけに、記憶や感情の断裂隔離(解離)が起き形成、独自に成長するとされています。

一部の人達、多くは若い年齢層の人達の中には、この多重人格に対する誤った認識から、多重人格になりたい、といった欲求を抱く人達が見受けられます。

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前世と呼ばれる記憶について/解離性同一性障害

書くことを迷ったのですが、主治医の臨床症例でも見られたそうなので書き綴ってみます。
不思議な話になりますがご了承ください。

解離性同一性障害(DID)とは、いわゆる多重人格の事で、一人の人間に複数の人格が存在します。

解離性同一性障害の人格は、トラウマ的体験等により記憶や感情が切り離され、隔離隔絶されたものが独自に成長をとげ形成されると言われています。

この、記憶や感情により形成される人格で

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精神構造と内海について/解離性同一性障害

ずっと書きたかったのだけどエネルギー不足で。。
えと、では、久しぶりのコラムです。

解離性同一性障害(DID)とは、いわゆる多重人格のことです。
自己の同一性がなく、複数の人格を持ちます。

今回はDID当事者である「私」の感じ得る、精神の構造と内海の様子についてお話ししたいと思います。

※あくまで主観であることをご承知ください。

まず、精神の構造について。
形で表すならば、

円錐 (上層

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人格の解離の「解離」「統合」とは / 解離性同一性障害

今回はプチコラムです。

解離性同一性障害(DID)とは、人格の解離を起こし1つの身体に複数の人格を宿す障害です。

解離は「乖離」という漢字もありますが、乖離には他にも幅広い使われ方があるため、精神障害で用いられる場合は「解離」と表記されます。

解離とは、精神が身体から離れてしまった状態、と言い表せます。

DIDの「解離」は、人格が各々の意志を持ち、自己の同一性に欠けた状態で複数の人格が自己

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交代人格の種別について/解離性同一性障害

今回は、交代人格の種別(役割/担当)についてお話ししてみたいと思います。

まずは前提として、解離性同一性障害(DID)でいう「人格」とは、記憶や感情の断片が強いストレスや危機的状況下において断絶、隔離、抜け落ちたものが人格として異常な成長を成したものを指します。

生まれ持った基本人格の他に副人格と呼ばれる交代人格が存在し、その中から表に出て活動している時間の長い人格を主人格と呼びます。

それ

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主人格と交代人格の立ち位置について/解離性同一性障害

今回もちょこっとコラムです。
解りづらいかと思う点を説明してみたいと思います。

まず、基本人格は生来持ち合わせた人格の事であり、主人格は表へ出ている時間の長い人格の事を指し、その他の人格の事を副人格(交代人格)と呼びます。

基本人格が主人格であることもありますが、基本人格がなんらかの理由で眠っていたり表出を拒んでいる場合は、別の人格の中から主人格を勤める人格が顕れる事になります。

そういった

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人格間の関係性について/解離性同一性障害

今回はプチコラム。
人格同士の関係性についてお話ししてみたいと思います。

まず、基本的に人格同士は他人です。
自己の同一性に問題があるのが解離性同一性障害だからです。
人格同士の繋がりが強い場合、それは解離とは言い難いものとなります。

ご近所さんに近いかな。
近い性質の人格さん同士がグループになっていることがある所も、ご近所関係に近いかもしれません。

基本、友達関係とは呼びがたいです。
大抵

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イマジナリーフレンドについて/解離性同一性障害

※イマジナリーフレンドについては、過去にいた経験がある程度なので、間違った解釈で、もしどなたかを傷つけることになってしまったら申し訳なく思います。

イマジナリーフレンド(IF)とは、空想上の友達と訳される存在で、主にひとりっ子の幼少期に存在するとされています。
が、私は兄がいる末っ子ですし、幼少期以降にもIFと共に生活している方も多く、実際にはそんなことないのではないかなと思われます。

イマジ

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人格の変化、人格の交代について/解離性同一性障害

解離性同一性障害(多重人格)当事者の「私」です。
今回は人格の交代についてお話ししたいと思います。

解離性同一性障害で言う「人格」とは、強いストレス下において記憶や感情が核となって抜け落ちたものが異常な発達の仕方をして本人の意思とは別に、別の人格として働きだしたものを指します。

生まれ持った「基本人格」の他、「交代人格/副人格」と呼ばれるものがあり、その中でも表に出る活動時間の長い人格を「主人

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