主人格と交代人格の立ち位置について/解離性同一性障害
今回もちょこっとコラムです。
解りづらいかと思う点を説明してみたいと思います。
まず、基本人格は生来持ち合わせた人格の事であり、主人格は表へ出ている時間の長い人格の事を指し、その他の人格の事を副人格(交代人格)と呼びます。
基本人格が主人格であることもありますが、基本人格がなんらかの理由で眠っていたり表出を拒んでいる場合は、別の人格の中から主人格を勤める人格が顕れる事になります。
そういった意味合いでは、主人格も副人格と立ち位置が違うだけの他の人格と変わりない人格と言えるかと思います。
あくまで、同じく人格の中の1人です。
その為、主人格が別の適した人格と交代することは稀ではありません。
それまで主人格を勤めていた人格さんが、副人格になるということです。
解離性同一性障害の場合、自己の同一性が失われているため、厳密に言うと「私(己)」と呼べる人格を持ちません。
それと同時に、基本人格のみが「私」と呼べる存在でもあります。
が、基本人格がその役目を放棄し、基本人格のいない行方不明な罹患者さんも多くいます。
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例として、イマジナリーフレンド(IF)保持者の方と比較してみます。
イマジナリーフレンドは空想上の友達とも訳される存在です。
イマジナリーフレンド保持者の場合は、明確に主がいます。
保持者の方本人がそれに当たります。
人格が解離しているわけではないため、当事者、本人、主等と呼ぶことのできる自己が明確に存在します。
自己である「私」本人を中心にイマジナリーフレンドは存在していると思われます。
また、イマジナリーフレンドの存在はある程度コントロールすることができるともされます。
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解離性同一性障害には、人格の暴走によるポップアップと呼ばれる現象があります。
内海の人格たちが我も我もと先走るように表出し、人格の交代を繰り返す異常な状態です。
他者から見ると、言っていることが支離滅裂で明らかに異様な状態になります。
主人格の存在はそれを抑え防ぐためにも必要不可欠なものとなっています。
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以上、ちょこっとコラムでした。
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