人格の内的世界:記憶の窓 / 解離性同一性障害
解離性同一性障害(DID)当事者によるプチコラム。
今回は私が垣間観た、人格さん達の世界を少しご紹介します。
解離性同一性障害(DID)とは、いわゆる多重人格のことで、ひとりの人間に複数の人格が存在します。
人格は、記憶や感情が隔離隔絶され形成、独自に成長したものとされています。
人格達は普段は内海と呼ばれる精神世界に身を置いています。
そんな彼らには各々に内的世界が観られます。
各々の部屋。
部屋と呼ぶには語弊があるかもしれません。
ここで言う部屋とは人格さんが住む場所ではなく、人格さん自身の心象風景のようなものと考えてください。
その部屋には無数の記憶の窓があります。
無限にありそうな程多い人もいれば、数える程しかない人もいました。
窓は記憶に通じています。
引き出しのように記憶を取り出すためのものではなく、窓の戸を開け眺めるためのもののようです。
私が観たものは、窓はほぼ全てが閉まっており、かといって鍵がなされている様子はありませんでした。
部屋全体も白く明るく、光に溶けるようなイメージです。
部屋に物はなく、広さもあまりない代わりに天井が見えないほど高い場所でした。
前述の通り人格は、記憶や感情が素となり形成されているとされています。
実際彼らにはそれぞれに素となった強い記憶や感情の下に、彼らそれぞれの主義主張があり生活しています。
この白い部屋の存在が何を意味するのか。
正確にはわかりかねますが、窓の存在は彼らを構築する某かそのものとも推測できます。
記憶の窓の数にも何か意味があるのかもしれません。
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以上、人格さん達の内的世界についてのプチコラムでした。
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