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雑感109 村野藤吾の建築美
「好きな建築家は」と問われたら、村野藤吾と宮脇檀と答える。村野藤吾は美術館のスロープで、宮脇檀は書籍に載っていた1/20の詳細図面(部分)を見て、美しいと感じたからだ。この美しさは、いわゆるキレイではない。言葉にならない心地よさとしか言い表せない、感覚的な感動である。
まだ建築の楽しさを知らなかった頃、神戸の兵庫県立美術館王子分館に行った。新設の兵庫県立美術館が建設されていない時で、村野藤吾設
雑感107 塩むすび
家に体調不良の人がいるので、いつでも起きた時に食べられるようにと、おにぎりを作った。かつお節と梅干しを漬けてできた赤紫蘇を混ぜたもの、塩昆布の二種類を作った。形は俵型、と言いたいところだが、わたしの俵型は中央がふくらんでいるので、樽型といったところか。
俵型のおにぎりを作れるようになったのは、数年前である。ずっと三角のおにぎりで通してきたところ、本当に美味しそうなおにぎりを作る人がいて、その写
雑感103 わたしの2023年
年の瀬なので、今年を振り返っておこうと思う。今年だけの特徴だが、3ヶ月ごとに区切りをつけて過ごしてきた。そんな年は今までもなかったし、この先もあまりないと思う。変則的な感触が、一年を通して続いた。
1月から3月は、わたしの採用試験と子どもの受験に追われる。わたしの試験は1月、結果は2月、所属先が決まるのが3月という、気分的に落ち着かない日々が続く。子どもは2月と3月が本番で、合間に卒業式とい