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即興詩 あかり

1月17日午前5時46分
わたしが生まれ育った街で
鎮魂のあかりが灯される

令和6年元日の地震を
ここの人たちは阪神・淡路大震災に重ねた
「もうすぐ17日が来るというのに」
「まさか、また1月とは」
29年前の傷が蘇る

街がすっかり変わっても
復興の声が聞こえなくなっても
被災地の傷は消えないのだ

能登の人たちに
「大変でしたね」と伝える資格があるのなら
わたしは、あかりを灯すだろう
来年も
またその次の年も


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