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雑感102 いつか、どこかで

 絲山秋子著「イッツ・オンリー・トーク」より「第七障害」を読んだ。ラストで、湖と林のシーンが出てくる。そこから連想したことがある。
 いつか、言葉の研究所みたいなものを作ってみたいと思っている。研究所よりは工房に近いイメージで。詩歌・物語の作成から、国語力を底上げするという教育的な分野まで、何かできないかと考えている。常々、英語をはじめとする外国語の習得や国際化にとっても、学校の勉強にとっても、日常を豊かにするのも、日本語からはじまると思っているので(主に日本人の場合)、母語を大切にする場所といってもいい。
 何をするかはぼんやりとしているが、どんな場所がいいというのはイメージがあって、静かな湖と林(草原)があるところである。大きな広い窓から、緑と青が見えるといい。ゆったりと時間が流れるところで、言葉を紡ぎ、磨くのだ。
 東山魁夷の絵のようなところがいい。「第七障害」の舞台は群馬県らしいが、群馬には行ったことがないので、いつか行ってみよう。

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