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仲さんの意見、考え(福祉職、支援者向け)

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支援方法、医療に関わること、生活、会話、言葉など、培ってきたことを書いていきます。 【ご意見をお待ちしています。】
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記事一覧

配慮事項と合理的配慮

配慮事項と合理的配慮

また間が空いてしまいました。長い間睡眠の質が悪く、運動を入れても食事を工夫しても、なかなか改善しませんでしたが、思い切って旅行に行き身体を癒せたことで睡眠の質が改善し、調子が上向きになりました。

企業実習が決まらず・・・この11月になって企業実習に行く話がありました。が、残念ながら話が上手くいきませんでした。
体のほてり対策の保冷剤が、実習先の理解を得られなかったためです。合理的配慮を強く押して

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顔は言葉より物を言い。

顔は言葉より物を言い。

障害のある方と多く接していると、障害故に一言も話せない方、苦手な方と接することが多くありました。

言葉と言っても、音声=声で話せなくても、筆談であったり、手話であったり、点字であったり。自助具で音声を出すなど、技術の進歩により手段は多くなりましたね。

私は大学在籍時から、新卒で障害者施設に入社して、重度心身障害児者の介護の仕事をしていました。

知的障害に、肢体不自由=寝たきりで会話によるコミ

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【短編】認知と理解について-1

認知とは認知とは

心理学などで、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと(Wikipediaより引用)

要は、何かを見て(聞いて、触って)、それが何なのかを判断することです。

精神障害や発達障害の方の場合 特に精神障害の方や発達障害の方は、この認知の力にゆがみがあったり、誤認したり。そもそもそれが何かがわからないという方が多いです。
 

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【拘り】ーケース記録

【拘り】ーケース記録

Twitterで支援記録ーケース記録の話題を出しました。以前はスタッフ間で散々議論しましたが、最近はあまり聞かないです。

ケース記録とは基本の考えとしては、何かしら支援をしたとき、通院をしたとき、特変のような、必ずスタッフ間で共有しなければならない出来事があったときには、必ず記録に残します。

書き方の基本相談の仕事をしていて、記録の経験が浅かったときに、指導を受けた記憶があります。それを元に現

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依存に関し、思うこと。

槇原敬之逮捕のニュースは驚きではありますが、薬物依存の奥深さ、をもっと深く掘り下げてほしいものです。

依存症の種類アルコール依存症、薬物依存は戦前から存在するものです。近年はネット依存や脱法ハーブ、買い物依存、ギャンブル依存など多種に渡ります。本人の意思で止めれるほど依存症の回復は簡単ではないことは、明らかなことです。

依存症の治療依存症は戦前からある、にも関わらず公的治療施設は数少ないです。

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【短編】認知と理解について-2

認知と理解についての続きです。

伝えるときの術(すべ)何かを伝える・説明する方法には【聴覚】【視覚】に大別されます。

【聴覚】の場合、短い言葉で理解する人もいれば、伝わらない時があります。特に通りすがりの一言や、集中しているときに伝えたとしても、受け手側(聞く側)が理解できない時が多々あります。
 それは耳が悪いのではなく、「なにか言われたが何を言ったのかわからなかった」「言ったことの意味がわ

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福祉施設の衛生観念【コロナウイルス】

福祉施設の衛生観念【コロナウイルス】

コロナウイルスでマスクに手洗い・うがいの注意喚起はなされていますが、病院や福祉施設など対人支援を行う場で、どこまで対策を取るか、スタッフ間で意識するかは、非常に難しいことです。ただこのニュースから、悠長なことは言えないですね。

私の経験(障害児の入所施設=介護施設)でのこと3年弱ほど、児童指導員=介護職で仕事をしていた経験があります。
全介助の方が多かったですね。食事前はおしぼりで手を拭き、終わ

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日中活動場所

2月の最終平日でした。学校休校については、都道府県または市区町村判断で休校になるケース、ならないケースがあるようです。
学校が休校になると、働いている親の方は負担が増大してしまいますね。

日中活動場所とは 例えば障害や高齢の方で、その場所に通って日中過ごし、介護や福祉支援を受ける場所=通所施設を「日中活動場所」という用語で私は使っています。
 以前は入所施設の一機能として通所を受け入れているケー

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断るスキル・流されないスキル

 まだコロナウイルスの話題をしてしまいますが、マスクの買い占め・転売から、今度はトイレットペーパーやティッシュペーパーの買い占めが問題になっています。
 自分で買いに行くのが難しい高齢の方や身体が不自由な方にとっては、店に行っても買えないことになり、酷い話です。

断るスキル、流されないスキル「断るスキル」は例えば自宅に来る勧誘や、悪い誘い、仕事を頼まれたけど断れない人向けに訓練してました。
 障

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かも調、~してみましょう【言葉遣い】

よく論文では「である調」を使うなんて言いますけどね。

最初に 障害のある方、または言葉の表現にデリケートな方ですと、言葉尻をよくもわるくも捉えやすいです。例え信頼のあるスタッフやそソーシャルワーカーであっても、特に口頭で話す際の言葉の使い方がどこかマイナスに聞こえると、当事者の方にとっては悩む理由になります。また、そのことで悩んでいる私と同じ支援者の方は多いのではないでしょうか。

○断定口調 

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【学生・社会人向け】三交代勤務の話

【学生・社会人向け】三交代勤務の話

福祉の資格の話のアクセスが多いようで。
そこで今回は、福祉の仕事に興味のある方が気にしやすい、夜勤や早番など変則勤務の話です。

福祉の仕事での「変則勤務」とは例として早番、日勤、遅番、夜勤といった区分があります。
早番6:30-16:00
日勤9:00-17:30
遅番13:00-21:00
夜勤20:30-9:30
といった勤務を私は経験しました。
早番は朝食の介助から入り、夕食の準備前に退勤

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環境を個別化できないか?

環境を個別化できないか?

 集団が密集すると感染のリスクが高まる=クラスターという言葉が認知されてきた。

個別化は現在はメジャーではない。 施設や病院では、個室は加算料金がかかる。日中活動場所に当たるデイサービスや精神科デイケア、就労継続支援B型や就労移行支援であっても、一般的には大きな部屋で過ごし、個室を設けている例は私自身聞いたことがないことだ。

利用者側のメリット利用する側からすれば、個室は喜ばれる方が多いと思う

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プライドがより良い選択を妨げないように。

プライドがより良い選択を妨げないように。

 私は福祉・医療サービスの支援スタッフの立場でしたが、今は利用する立場の方が強くなっています。現在は訪問系を利用しています。

福祉サービス利用を躊躇う人たち 人によっては、障害があっても病気があっても社会福祉制度を利用しなかったり、病院を利用することをためらったりする方がいらっしゃいます。
病院や福祉施設を利用するよりも、自宅で介助する、公共の制度ではない施設や民間サービスを利用する。そういった

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機微な支援を導く、メンタルの安定

機微な支援を導く、メンタルの安定

言葉の重みだとか、説得力のある言葉とか。または体を支える力の加減や、相手に差し出す手の速さとか。

そういった絶妙な支援ができることを、ずっと目標としてきました。

心の持ちようで、加減は変わる。 誰もが、朝が憂鬱だったり、あるいは楽しい1日を送れることもあります。
バイスティックの7つの原則で、「意図的な感情表現」とありますが、意図的な行動をするためには、心の安定は不可欠です。
面談相手に、自分

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